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更新日:2010年6月18日

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いもり坂石垣(玉泉院丸北東石垣)の予備調査(20年度)

形が著しいいもり坂園路脇の石垣 について、修理計画を検討するための基礎資料を得るため、現況の詳細観察と試掘を実施した。

  • 調査期間 平成20年10月21日~12月12日
  • 調査面積 6平方メートル

主な成果

  • 石垣の西面中央(第1地点)と北西隅(第2地点)にトレンチを設定し、調査を行った。両地点において、現石垣の下から、面が20cm前後、前方に出た石材を確認した。この石材は、第1地点では、現石垣との間に栗石層を介し、西側に傾斜し、上面には合場加工が施されている。第2地点では、現石垣の面に合わせて上面が削られている。これらの状況から、確認された石材は、現石垣以前の石垣材で、現状の石垣は旧石垣の基底部を残して上部を積み直している可能性が高まった。改修以前の石垣は、切石積で面が現状より前に出ていたと推測される。
  • 現状の石垣には、切石・粗加工石が混在し、石の設置面の段差や、ノミ面上に2次的に施された荒いノミ加工など、石材にも改修石垣に特徴的な現象が見られる。これらは、城内では幕末~近代の時期で確認され、現石垣はその頃の改修が想定される。現石垣に隣接するいもり坂道路は、明治40年頃に軍隊によって造成されており、石垣改修に関連しているとも考えられるが、今後の調査で詳細を検討する必要がある。

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

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