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更新日:2016年12月13日

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絹本著色両界曼荼羅図・絹本著色光明本尊

絹本著色両界曼荼羅図 (2幅)

南北朝時代  
金蔵寺  輪島市町野町金蔵
(石川県立美術館保管  金沢市出羽町2-1)  
縦  104.2センチ  横  88.5センチ

絹本著色両界曼荼羅図  絹本著色両界曼荼羅図(2幅)の写真
県指定文化財  昭和45年11月25日指定

剛界と胎蔵界の対をなす双幅である。金剛界図は、「九会曼荼羅」とも称されるように、方形九廊から成る図で、図の中核をなす成身会を中央に描き、その上段中央に智拳印をむすぶ金剛界大日如来一尊の一印会、その両脇に四印会と理趣会を配する。成身会の両脇に供養会・降三世羯磨会、下段の中央に三昧耶会、その両脇に微細会と降三世三昧耶会が、同じく極彩色に描かれている。胎蔵界図は、図の中央に中台八葉院、すなわち満開の八弁蓮花の中心に胎蔵界大日如来を安んじ、各花びらの上には四仏と四菩薩を配して曼荼羅の中核部をなす。この中台八葉院をめぐり、上下に遍知院と持明院、左右に金剛手院の蓮華部院の諸尊を第一重に配する。その外周に釈迦院・文殊院・除蓋障院・地蔵院・虚空蔵院・蘇悉地院の諸尊を第二重とし、さらにその外周四方の最外院に多くの神々(仏教以外のインドの神々)が極彩色に描かれている。本図は県下に遺存する多くの両界曼荼羅のうち、最も優れた作品であり、製作年代も南北朝時代を降らない貴重な仏画である。
昭和60年「石川の文化財」より

絹本著色光明本尊 (1幅)

長禄元年(1457)  
個人  小松市
(石川県立美術館保管  金沢市出羽町2-1)  
縦  162.2センチ  横  107センチ

絹本著色光明本尊
県指定文化財  昭和45年11月25日指定

きな画面の中央に、金泥の「南无不可思議光如来」(9字名号)から三十四光芒を放つ。向かって左下に「南無阿弥陀仏」(6字名号)と阿弥陀如来立像、右下に「帰命尽十方无旱光如来」(10字名号)と釈迦如来立像を配し、上方左に勢至菩薩と天竺の先徳や中国浄土教の高僧、右に聖徳太子とその眷属や日本の祖師が、金泥を多用した極彩色に描かれている。

ょう背に
                          (徒)
  越前和田本覚御門□
   加州松任本誓寺弟子
   山内新保性善礼拝
  (常住物)
    □□□也
    (禄)   
   長六元年十月廿五日

裏書があり、その由緒を伝えている。この様式の光明本尊の遺例は極めて乏しく、本県では本誓寺本(白山市)や林西寺本(白山市)が知られているが、裏書によって年代を明確にできる唯一の光明本尊で、初期真宗教団の布教活動を語る遺品としてすこぶる重要である。
昭和60年「石川の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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