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更新日:2013年6月5日

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Q24

犀川の河川環境や犀川らしさについて、今後どのようにすべきとと考えているのですか?

A24

川については、源流部、上流部、中流部、下流部、河口にわけて、これまで研究されてきた文献や現地調査の結果等を基に次のように考えています。

  1. 犀川ダム・内川ダムの上流にあたる源流部は、犀川源流自然環境保全地域に指定されており、深いV字渓谷にブナ―ミズナラ林等に代表される夏緑広葉樹林からなる天然性林が存在し、鳥類ではイヌワシ、クマタカなどの猛禽類が生息しているなど、豊かな自然と山岳渓谷美に富んだ清流となっている。
  2. 犀川ダム・内川ダムから大桑橋付近までの上流部では、河岸段丘を形成する斜面に広葉樹の自然林やスギ植林地等、豊かな植生が存在しており、河川域(河道)には、連続して瀬や淵が形成され、小刻みに蛇行する自然河川として流下している。
  3. 大桑橋付近から伏見川合流点までの中流部は、金沢の市街地部を貫流する形となっているが、上流部と同様河岸段丘を形成する斜面には豊かな植生が存在しており、多様な動物たちが生活する場となっている。また、河川の高水敷や堤防部分は、犀川緑地公園として整備されており、都市部の貴重な親水空間として、散策やレクリエーション、運動広場、イベント会場等、多くの人々に多目的に利用されている。
  4. 伏見川合流点から普正寺橋付近までの下流部は、感潮区間となっており、周辺には田園が広がっているが、近年急速に市街化が進んでいる。沿川には、健民海浜公園付近のハンノキやオニグルミ等をはじめとした河畔林が多く存在しており、堤防や水際の植物群落とともに豊かな生態系を形成している。
  5. 河口部は、海岸砂丘地に防砂・防風用の黒松林があり、それに接続する砂地にハマニンニクやハマヒルガオ等の海浜植物が生育している。水域は汽水域で、マハゼやスズキなど海と川を行き来する汽水域特有の魚類が数多く見られる。

犀川は、以上のように、源流部から上流部、中流部、下流部、そして河口部にかけて、多様な自然や生態系を有していることから、上流の水源地や自然河川、河岸段丘などの景観を保全するとともに、河道内の動植物は、その近傍流域と一体的に繋がって成り立っていることから、広い視野での河川管理が必要であると考えています。
川の上流から下流への連続性を確保するとともに、多様な生物の保全に努める必要があり、そのため河道及びその周辺の動植物の生息についての適切な調査・把握を行い、貴重種については保護・保全に努める必要があると考えています。
た、河川改修や洪水調節施設を設置する際には、動植物の生息・生育空間の連続性や多様性の確保及び周辺の景観等との調和に充分配慮することとし、豊かで、潤いのある美しい河川空間を形成することにより、かけがえのない犀川の自然を守り育て、次世代への継承に努める必要があると考えています。

犀川河川環境

 

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所属課:土木部河川課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1736

ファクス番号:076-225-1740

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