2.防護に関する施策

1.海岸侵食への対応

1 砂浜の保全・回復

侵食が進んでいる海岸は、現在の砂浜を保全することを目的とし、必要があれば離岸堤や人工リーフ等による面的防護により砂浜の回復を図ります。

2 総合的な土砂管理との連携

河川から流れてくる土砂をコントロールしながら流すなど、河川・海岸のバランスのとれた総合的な土砂の管理を行います。

3 沿岸漂砂の連続性と動向を勘案

土砂収支(侵食と堆積)の状況を把握し、広域的な視点で侵食への対応を行います。また、各砂浜固有の砂の動向を踏まえて適確な防護施設の配置を行います。

2.高潮・高波浪への対応

4 越波の防止

背後に低地を控えるなど、防護が必要な海岸については、消波工などの整備・促進を図ります。

5 自然の防災機能の活用

砂浜・砂丘・海岸林・海浜植生のもつ防災機能を活かした、より効果的な海岸保全の方策の検討を行います。

6 防災および避難体制の確立

的確な避難のための迅速な情報伝達など、ソフト面における対策の推進を図ります。

3.防護面の日常的な海岸管理

7 海岸保全施設の維持管理

既存の海岸保全施設について、点検・補修など適切な維持・管理を実施し、防護機能の保持に努めます。

8 波浪・潮位等の観測・監視

防護の対象となる冬季風浪や台風などによる外力を継続的に観測・監視するとともに、侵食や越波等に関するデータ収集に努めます。