ホーム > 医療・福祉 > 障害者 > 障害者福祉 > 共生社会づくりについて > 「ぶんぶんセブン」で「みんなでつくろう共生社会」をテーマに放送しました
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共生社会とは、障害のあるなしにかかわらず誰もが暮らしやすい社会をいいます。今回は、共生社会の実現を目指す地域団体の取り組みを紹介します。
リポーターは、ぶんぶんボウルのまーしさん(左)ととよしげさん(右)です。
県では、令和元年10月に「障害のある人もない人も共に暮らしやすい石川県づくり条例」(共生社会づくり条例)を施行しました。
条例では、障害を理由とする差別をなくし、障害のある人もない人も日常生活や社会生活で共に支えあいながら共生する社会の実現を目指し、誰もが暮らしやすい社会にするために県民一人ひとりができることから取り組むことを求めています。
県は、県民や事業者が障害に対して理解し、社会的な障壁を取り除くことの重要性を理解していただくため、街頭キャンペーンをはじめとする普及啓発に取り組んでいます。
共生社会づくり条例では、障害のある人が日常生活を送る地域で障害のない人たちと一緒に地域活動などに参加しやすい環境を作ることを目指しています。
そのために地域のコミュニティーでそれぞれの立場で可能な配慮や支援を行うことを呼びかけています。
七尾市高階(たかしな)地区の地域活動をご紹介します。
高階地区では、障害のある住民もない住民も一緒に、太鼓の練習をしています。
この住民の方は、太鼓歴20年になります。
2年前に脳梗塞で倒れて、身体の一部に障害が残りましたが、他のメンバーと一緒に活動を続けています。
他にも、病気の影響により思うように身体を動かせなくなった住民の方も一緒に活動しています。
立ち続けることが難しいときには椅子に座る、すべて叩けなくてもできる範囲で叩く、というような周囲の理解や配慮もあります。
太鼓の練習が外に出るきっかけになっているなど、住民同士でつながるひとときは楽しい時間のようです。
ぶんぶんボウルの2人も太鼓の演奏に挑戦しました。
「そーれっ!」と声を出しながら、みんなで一緒に太鼓を叩いて「楽しい!」と笑顔になった2人でした。
最後に、高階くれない太鼓代表の辻口さんは、この取り組みが目指すこととして、
「みんなが、高階の一員だけど、それぞれが自分らしく、楽しく、生きていけたらいいなと思う。これからも体がきく限り続けていきたい。」
とお話していました。
みんなが集まるコミュニティとしてもよい場になっており、障害のある人もない人もともに楽しめる活動として、広まっていくといいですね。
高階地区のみなさん、ありがとうございました!
中能登町障害攻略課プロジェクトの一つである名勝不動滝のバリアフリー滝行をご紹介します。
滝行というと、障害のない人もためらいますが、障害のあるなしに関わらず滝行を楽しめる工夫をしています。
障害者用の駐車場があり、スロープもあります。ここから滝つぼまで3分ほどで着きます。
滝つぼまでは険しい山道かと思いきや、道が整備されており、車いすを押す人も快適に歩けます。
滝つぼのすぐ近くまでスロープが設置されているので、車いすの方も、足元が不安な方も安心です。
車いすに乗っている方も振動がなくストレスがないそうです。
岩場でも動きやすい車いすや、濡れても水が浸みない「超撥水性」の白装束もレンタルできます。
下半身の障害によりおむつを履いているなどで、濡れることができない方や、障害がなくても、濡れることに抵抗がある方にとっても、この白装束があると安心して滝行ができます。
ぶんぶんボウルの2人も白装束に着替えました。
まーしさんは木綿の白装束、とよしげさんは超撥水性の白装束です。
まーしさんはびしょびしょに濡れていますが、超撥水性の白装束を着たとよしげさんは全然濡れていません。
とよしげさん曰く、濡れないけれど、滝の冷たさは伝わってきて、ひんやりして気持ちいいそうです。滝のつぶの振動も伝わっているそうですよ。
「冷たーい!」と叫ぶまーしさんと、ニコニコして「めちゃくちゃ気持ちいい」と笑うとよしげさん。滝行を楽しんでいました。
最後に、中能登町障害攻略課の横山さんにお話を伺いました。
車いすの方でも滝行を楽しめるように、できない理由を探すのではなく、どうすればできるのかを前向きに考えたそうです。
障害のある人だけがうれしい社会ではなく、障害のない人にとっても嬉しい寛容な社会、そんな共生社会を目指したいですね。
中能登町では、心のバリアフリーの先進地を目指して、誰もが楽しめる観光地になるために頑張っています。不動滝のほかにも、どぶろくで有名な天日陰比咩神社も、車いすでも楽しめる神社となっているそうです。
障害のある人もない人も、ぜひ不動滝を訪れてリフレッシュしてみてください。
取材を通して、障害について正しく理解したり、それぞれの立場で何ができるかを考えることが大切だと感じた2人でした。
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