緊急情報

閉じる

現在、情報はありません。

印刷

更新日:2025年10月30日

ここから本文です。

記者会見の要旨 - 令和7年10月29日 -

知事

  スライド1、復旧、復興の状況報告。今日から全4回にわたって行います。今日は、道路と河川についての報告をいたします。発災から2年、奥能登豪雨から1年1カ月が経過した現在の復旧、復興の状況であります。

  次。スライド2、道路であります。県管理道路について申し上げます。大変、地震、豪雨で広範囲にわたる甚大な被害を受けました。関係者のご尽力をいただいて、通行止めの解除が進んでいます。通行止め箇所は、大規模災害が発生した等の 5路線11箇所を除き、年末で応急復旧が完了するという見込みであります。残る通行止めの箇所ですが、地滑り、また、トンネル崩落による大規模な被害が発生した。4路線8箇所。また、今年8月の大雨で追加対策が必要となった3路線3箇所は残っております。この図を見ていただければお分かりのように、これほどの通行止めが発生しましたが、今ようやくここまで回復してきたところであります。

  スライド3、県管理道路、二つ目ですが、10月31日、金曜日。今週末ですね。13時から輪島浦上線の輪島市大沢町から上山町間の6キロが通行可能となります。地図をご覧いただければお分かりのように、この赤い部分であります。ようやく通行が可能となります。改めて写真をご覧いただければお分かりのように、被災状況は地震で、土砂崩れで、もう本当に道路が塞がっておりましたが、応急復旧いたしました。2もそうですね。土砂崩れのところがこういうふうに通行可能となりました。工事をしていただいた関係業者の皆さんに改めて、感謝申し上げます。

  スライド4、県管理道路の三つ目ですが、今度は本復旧について奥能登2市2町へのアクセスルートや緊急輸送道路などを優先的に進めておりまして、この他にも、市道まがき線のおさよトンネルについて、県が代行して復旧工事を進めております。引き続き、令和10年度末まで、2年ちょっとかかりますが、令和10年度末までの本復旧完了を目指して取り組んでおります。これは、まず1は、国道249号の穴水町志ヶ浦地内。大変な、道路が崩壊状態でしたが、ここまで綺麗に直していただきました。まがき線のおさよトンネルも、全く崖崩れで、土砂で埋まっておりました。これはトンネルがしっかりと開通できるようになりました。

  スライド5、幹線、のと里山海道について申し上げます。発災直後も全線通行止めでありました。国の権限代行制度も活用して昼夜を問わず、道路啓開を実施し、昨年9月に全区間で対面通行を、まずは再開が出来ました。現在は、カーブや勾配を緩やかにして、道路の走行性や安全性を改善し、本復旧工事を推進しております。

  スライド6、今度は外浦沿岸部、国道249号です。これも国の権限代行をいただいて復旧を進めて、外浦沿岸部において、隆起した海岸を迂回路として活用しました。昨年12月に、外浦沿岸部の門前町から珠洲市の間で通行確保できました。現在は迂回をしております大谷トンネル。大谷トンネルについて、早期の通行再開を目指しています。引き続き、ここは大事なところで、令和11年春までの本復旧完了に向けて、国と連携しながら取り組んでおります。中屋トンネル工区。本当にトンネルが、こうやって多く出てきておりましたが、直していただきました。千枚田工区も大変な崖崩れでしたが、これも迂回して、隆起した海岸。海底ですね。隆起した海底に道路をつけてございます。これはある意味で、本当に絶景海道として今後の活用をしっかりとしていきます。

  スライド7、その絶景街道の整備ですが、国道249号、また県道大谷狼煙飯田線などの眺望に優れた半島の沿岸部を絶景海道として整備しております。これは、道路の強靱化と里山里海との調和を図りながら、半島沿岸部の回遊性を向上しております。このルート全体の情報発信等を今後とも行って、これを観光資源として繋いで、能登全域への誘客に繋げたいと思っています。ハードの部分で言えば、災害の時でも通行可能な幅広な路肩の整備をしております。あとは道路休憩施設の整備もしております。ソフト事業としては、ロゴマークを10月1日に決定いたしました。そして、サイクルツーリズムの推進として、県全体でのナショナルサイクルルート指定に向けた取り組みへの支援、これを国に要望してございます。こうやって図をお示しさせていただくと、ようやく沿岸部ずっと回れるようになる目処が立ちました。ということは、能登の皆さんにとっても、今後、観光誘客にとっても、大きな前進というふうに捉えております。

  スライド8、これ私、魚の骨作戦というふうに申し上げて、国交省にお願いしてまいりましたが、のと里山空港インターチェンジを中心とした幹線道路のネットワークの構築を目指しています。まず、のと里山海道ののと里山空港インターチェンジから徳田大津インターチェンジの国直轄事業による4車線化であります。これで、金沢からのと里山空港インターチェンジまで全線4車線化を目指す。これは貴重な大動脈である珠洲道路、門前道路ですね。ここが門前道路。そして珠洲道路。この間部分立体化、線形の改良、拡幅などによって、高速性、強靱性を確保いたします。イメージはこういった状況です。それから、奥能登横断道路の規格、これ高い道路整備をします。宇出津から町野に向けてのこの線です。これは県道宇出津野町線、線形の改良をし、拡幅などによって、強靭性を確保したいと思っています。

  スライド9、それから道の駅の防災機能強化もしてございます。この道の駅は、住民などの一時的な避難場所、給水所などの防災拠点として多様な役割がございます。一方、能登半島地震では、停電や断水によって、道の駅としての機能を十分に発揮できませんでした。そこで、市町とも連携して、停電や断水の時でも、使用可能な災害に強い自律型トイレを整備するなど、道の駅の防災機能の強化を図っています。まずは利用者の多い高松、なかじまロマン峠、桜峠、この3箇所の調査設計に着手して、来年度から順次工事に着手することになっています。具体的に言うと、1、電気の確保として、ソーラー発電や自家発電施設を整備します。2番目、水の確保として、防災井戸、貯水槽などの整備をいたします。3番目、汚水処理対策として、貯留便槽、耐震処理浄化槽などの整備をいたします。この道の駅の災害対応の強靱化。しっかりと進めていくことが、今後の万が一の災害対応に向けた拠点となりますので、強化してまいります。

  スライド10、今度、河川について入ります。実際に、被災河川は地震、豪雨でこれだけありましたが、応急復旧をして、地震の分は29河川、豪雨の分は34河川が応急復旧を完了しております。川の流れを著しく阻害している箇所あるいは、人家に近接する箇所など、緊急対応が必要な箇所において応急復旧を実施しました。川の水量が多くなる出水期前までに作業を完了しております。被害が大規模で、復旧に高度な技術力を要する河川については、これは国の権限代行制度を活用して、復旧を進めておりまして、河原田川など5河川、国の権限代行でやっていただいております。図をご覧いただいて、お分かりだと思いますが、これも本当にどこが川か分からないほどの土砂が流れ込んでいる。ここを浚渫して綺麗にいたしました。河原田川についても同様であります。

  スライド11、県の管理河川の二つ目です。豪雨による被災河川の応急復旧状況を申し上げます。これは河道内の土砂や流木の撤去をし、大型土嚢設置による河岸の侵食防止などを実施しております。まず、塚田川です。輪島市の塚田町から久手川町地内、ここは直轄権限代行による復旧箇所であります。正直、あの災害の時、どこが川の道なのか分からないほどの崩れようでありましたが、ここまで綺麗に直していただいております。珠洲若山川も同様であります。珠洲の大谷川、これも直轄権限代行で復旧していただきました。大分、これ綺麗になりました。また、輪島市の西二又川も、もう大変な土砂の堆積状況でした。ここまで護岸等を綺麗に整備していただいています。

  スライド12、3番目です。今後、非出水期となる11月から能登半島地震や奥能登豪雨により被災した奥能登2市2町の45河川のうち、まずは人家が連担するなど、優先度の高い19河川で本格的な復旧工事に着手いたします。河原田川においては、11月4日から工事に着手いたします。これは、令和10年度末までです。令和10年度末までの復旧完了を目指して取り組んでまいります。河原田川、これは輪島市の鳳至地内ですね。護岸が崩れた。こういった被災状況、応急復旧をまずして、土嚢を積んでございます。若山川についても、護岸がもう浸食されておりますが、ここも土嚢を積んで応急復旧した状況です。皆さまのお手元の資料にあります通り、ぜひ参考にこれほど奥能登の護岸が、河川が大変、甚大な被害を受けた状況に、一つ一つ業者の皆さんにも入っていただいて、復旧に入っているということであります。

  スライド13、河川について、緊急治水対策プロジェクトであります。奥能登豪雨による甚大な被害を踏まえて、今後の災害防止策や、被害軽減策を取りまとめた。奥能登地区緊急治水対策プロジェクトを今年3月に取りまとめました。これは国、県、市町など流域の関係機関で構成される奥能登地区流域治水対策検討部会を組織しまして、まず緊急的な対策を取りまとめました。やはり、流域の関係機関が連携して、ハードとソフトの両面から流出治水対策を行います。抜本的な治水対策としてのハードは川を見ていただければ分かりやすいですが、護岸ですよね。これを拡幅します。可道の掘削、掘り起こします。護岸の整備をします。即効性のある治水対策として、堆積土砂の除去、浚渫を行って、これだけ広くしていただいております。ソフトの部分ですが、これは避難行動の支援を行っております。洪水浸水想定区域を見直し、今年の5月に行いました。その他の見直しが必要な河川については、来年の出水期までに洪水浸水想定区域を見直します。これらの見直しを反映した洪水ハザードマップ。これ大事です。早期に作成をし、市町を支援してまいります。昨今、線状降水帯ですよね。一気に雨が降った線状降水帯、それによる水かさが増して、土砂も入り込んで一気に崩れると、それを今後、防いで行く必要があるという対策工事であります。このハザードマップも早くお示しをして、早めの避難を促すと、これを徹底して、今後、行っていきたいと思っています。

  スライド14、よく私も昨今、能登に入るたびに言われておりまして、入札不調の対策をしっかりやって欲しいと。そこで報告します。今後、本格化する災害復旧工事。これを円滑に進めるための取り組みを実施しています。奥能登2市2町における県発注の公共土木施設等の災害復旧工事の入札不調問題で16.7%、210件のうち35件、県として把握しております。まず1、入札契約参加要件の緩和をこの10月からしました。予定価格3億円以上15億円未満の工事については奥能登、中能登以外の県内業者も構成員として、参加可能としました。予定価格15億円以上の大型工事については、県内に営業所を置いている県外業者も代表者となることを可能といたします。もうはっきり言います。正直、地元だけでは手が負えないほどの量、規模でありますので、地元以外、県外からもどんどん入っていただくと、この合意をいたしました。次、適切な工事費の計上であります。まず、地域外からの労働者確保に関する費用の計上、7月からしておりますが、まず、災害復旧工事における宿泊費などを対象とします。プレハブなどの仮設宿舎の設置費や撤去費、アパート・借家の借り上げなどの借上費、旅館・ホテルなどの宿泊費、これは工事業者が滞在して事業に当たらなければなりませんので、ここはかかり増し経費を計上できるようにしました。急激な資材価格変動に対する適正価格の反映です。これは、最新の労務単価や資材単価を把握した上で、見積りを活用するなど、地域の実勢価格を反映した予定価格の算出をできるようにいたしました。また、仕事をしていただいている皆さん、避暑つまり暑さ対策、避寒対策、寒さ対策、そのための費用の計上も認めることとなりました。それで、円滑な施工の実施をするために、まず発注者調整会議の開催、これ去年4月からしてございます。調整会議、国や市町など関係者間で発注計画や資材調達、工程管理などの調整を定期的に行っています。昨年6月からは情報連絡会議の開催をしております。これは国、市町、建設産業団体などの関係者間で発注計画の調整、資機材や労働力の確保、地域の課題などについて情報共有を図ることとしました。それから配置技術者の途中交代ですが、工期が2年以上となる長期間の工事において、監理技術者等の途中交代を認めるということもいたしました。やはり、長期間にわたる復旧、復興工事でありますので、技術者も交代していいですよ。負担軽減ということで、こういう方式も取らせていただいています。

  次。スライド15、関係人口登録システムの運用開始をいよいよスタートいたします。これは関係人口官民連携協議会で検討してまいりました関係人口登録システムの運用を11月1日からいよいよ開始いたします。関係人口登録システムというのは、地域と関係人口繋ぐポータルサイトであります。地域と関係人口による支え合いの輪を広げる意味を込めて、システム名称は「いしかわのWa!」。また、やむを得ず二地域居住されている方も登録対象として、地域との関係性維持に繋げてまいります。システムの概要は、この関係人口登録システム「いしかわのWa!」、キャッチコピーとしては、あなたといしかわをつなぐWa!。これロゴマークですね。県内地域からは、市町、地域住民、団体などがプログラムを企画、掲載をしていただきます。システム登録をするのは将来的に関係人口になり得る方で、個人、団体に加えて、やむを得ず二地域居住をしている方などをこのシステムに登録をいただくことになります。このプログラムと関係人口をシステムでマッチングをした上で、地域と関係人口を繋いでまいります。既にリリースする時点で約20のプログラムを掲載予定であります。個人や団体などがプログラムに参加して、現地で活動していただけるようにお願いしたいと思っています。映像です。動画をご覧いただきたいと思います。

  <動画を上映>

  この関係人口、マッチングのシステムを今ご紹介いたしましたが、どういう方々を関係人口として想定しているのかと言われれば、実はこれまでも能登に関係いただいているいしかわサテライトキャンパスの参加者、祭をお助け隊、災害ボランティア、農業ボランティア、ふるさと納税をしてくださった皆様に加えて、経済同友会の企業研修を通して能登に来られる方にもこのシステムへの登録をお願いしております。やはり、この復旧、復興に、これまで能登に関わっていただいた皆さん沢山おられます。サテライトキャンパスの事業も、今年はもう800人を超えております。こういった関係していただいた方々に、ぜひ登録をお願いしたいと思っております。

  スライド16、ここで、このPRですが、「いしかわのWa!」を広く周知するため、首都圏でPRを実施いたします。まず、11月1日、土曜日11時から16時まで北陸3県合同移住フェアを開催します。場所は東京交通会館12階ダイヤモンドホールとカトレアサロンABで行います。有楽町です。内容としては、特設ブースを設けてPRを実施いたします。さらに、「いしかわのWa!」キックオフイベントとして、11月5日、水曜日午後6時から8時まで、これは、東京ミッドタウン八重洲カンファレンス5階イベントスペースで行います。内容としては、基調講演として、雨風太陽の高橋博之さんに出ていただいて、その後パネルディスカッション、これは、雨風太陽の高橋さん、国交省、総務省の方々に入っていただきます。また、いしかわサテライトキャンパスの参加者による活動の体験をお話いただき、県内の地域団体による「いしかわのWa!」掲載予定の地域交流プログラムの紹介をいたします。首都圏でのPRを通して、交流人口、関係人口の拡大にぜひ繋げていきたいと考えています。昨年度、ボランティアで来ていただいたり、サテライトキャンパスに来ていただいて関心を持っていただいているのは事実です。企業研修などでも、そういう方々に継続して関わっていただけるようにという取り組みです。

 次。スライド17、ツアーです。県とクラブツーリズムと連携して防災と震災復興への道のりを旅して学ぶツアー、この企画をいたしました。クラブツーリズムは被災地を巡りながら能登の現状や復興の過程を学ぶ「これからの防災と震災復興への道のりを旅して学ぶ」ツアー、これを令和8年、来年の1月から3月に実施することといたしました。県、国交省能登復興事務所は、震災時の空港の役割や能登の復旧状況などを説明するガイド役として連携をいたしております。ツアーの概要ですが、主に首都圏の個人客を対象とし、来年1月から3月、9本設定し、1本の定員が40名です。行程は、2泊3日、これは能登で宿泊、ルートとしては、国道249号の復旧箇所の説明をし、すずなり食堂でお食事をいただき、青の洞窟、見附島、和倉温泉の護岸復旧箇所の説明をし、のと鉄道語り部観光列車に乗っていただき、総持寺に向かい、最後は、のと里山空港で震災の説明をする。宿泊場所の1泊目としては休暇村能登千里浜、2泊目は和倉温泉のと楽というふうな企画としてございます。各主体の役割としては、クラブツーリズムさんは、旅行商品の販売、今日から販売いたします。県としては、ツアーの企画、震災時に空港が果たした役割の説明、和倉温泉護岸の復旧箇所の説明をいたします。国交省能登復興事務所さんは国道249号の復旧箇所の説明、これ権限代行でやっていただいておりますので、絶景海道などを解説、説明していただきます。

  繰り返しですが、こうして能登の現在地、復旧、復興の姿、今後の見通し、折に触れて、こうして報告をさせていただき、また報道の皆さん、取材に行かれることがあると思いますので、県としてはこういう概略を把握して、被災地と常に連携を取りながら対応している。課題があれば、入札不調の話もはっきり実は、今日申し上げましたが、課題を把握して、どうやって解決をしていくのか、これについても、国交省、農水省などの指導をいただきながら、こうして対応をしてきているということで、今日報告をいたしました。これは4回ものとして、次回は何だろう。土木部長。

土木部長

  港湾。

知事

  次回は港湾についての報告といたします。私からは以上です。

 

 

ページの先頭へ戻る

お問い合わせ

所属課:知事室戦略広報課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1362

ファクス番号:076-225-1363

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報はお役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?