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更新日:2023年8月14日

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記者会見の要旨 - 令和5年8月10日 -

令和5年8月10日(木曜日) 14時00分~

会見資料(PDF:2,575KB)

知事

記者会見をスタートさせていただきます。お集まりいただきましてありがとうございます。報告事項に入る前に、先週2日から4日かけて、韓国を訪問してまいりましたので、口頭でご報告を申し上げます。

韓国訪問について

今回の韓国訪問の目的は、3つございました。1つ目は、全羅北道の知事表敬訪問などを通じた友好交流の強化、2つ目は、金沢港と釜山港との物流連携に関する合意書の締結と金沢港セミナーの開催、3つ目は、大韓航空に対する小松・ソウル便の運航再開の要請であります。まず、石川県の友好交流地域である全羅北道では、金寛永道知事とお会いし、友好交流のさらなる推進について意見交換をいたしました。私から、再来年の大阪・関西万博に向け、国際文化交流を一層推進していくことを提案したところ、金知事にご快諾いただき、第1弾として、今年10月のいしかわ百万石文化祭への道立国楽院芸能団、全羅北道の道立の芸能団の派遣が決定し、韓国の代表的な伝統芸能であるパンソリや舞踊、音楽が披露されることとなりました。また、金知事からは、来年、石川県を訪問したいとの意向が示されました。  釜山市では、釜山港湾公社の姜俊錫社長と、金沢港と釜山港との物流連携に関する合意書を締結いたしました。これによりまして、世界的な物流ハブ港である釜山港との戦略的な関係の強化、また更なる輸送品質向上などの相互の発展に寄与することを期待しております。ソウル市では、大韓航空の宋普榮専務とお会いしました。小松・ソウル便の運航再開を要請いたしました。宋専務からは、9月から10月にかけて、チャーター便3便を運航するとともに、冬ダイヤ期間中に、週3便の運航を早期に再開する意向が示されました。来年にはデイリー化を目指したいとの大変力強いお言葉もございました。今回、大韓航空から、早期の再開に向けてはグランドハンドリング業務が課題との発言があったことを踏まえ、私からも、担当する日本航空に対して協力要請をしていくとともに、県としても、できる限りの協力をし、具体の再開時期が決定次第、速やかに情報発信や利用促進への支援を実施できるよう、準備を進めてまいります。以上が韓国訪問の概要ですが、こうした地方同士の交流が文化安全保障の観点からも国の外交を補完するという思いで、今後もより一層交流を深めてまいります。それでは、本日は、私から5点ご報告させていただきます。

7月12日の線状降水帯による大雨被害の現状と対応

1点目は、7月12日の線状降水帯による大雨被害の現状と対応についてです。まず、一昨日発表させていただいた通り、津幡町において、住家の被害認定調査を進めてきたところ、換算して全壊60世帯以上という基準を満たすことが確定しました。被災者生活再建支援制度を適用致しました。あわせて、災害救助法に基づく支援制度についても適用できることとなりました。被災者生活再建支援制度の適用により、県独自の支援制度と合わせ、半壊以上の被害を受けられた方々が住宅再建される場合などに、支援が受けられることになるほか、災害救助法に基づく住宅の応急修理などに必要な経費を県及び国が負担することにより、被災者の早期の生活再建をしっかりと支援してまいります。加えて、今回の大雨で被害に遭われた方に対する義援金の受付を本日から開始しております。現金による場合は、県庁、小松県税事務所、中能登総合事務所、奥能登総合事務所、東京事務所、大阪事務所の6か所に、受付窓口及び募金箱を設置し、平日の9時から17時まで受け付けます。振込みによる場合は、北國銀行、ゆうちょ銀行に義援金口座を設けており、北國銀行各店の窓口、ATM、インターネットバンキングでの振込・振替、ゆうちょ銀行の窓口での振込・振替は、手数料免除となっております。このほか、日本赤十字社石川県支部と石川県共同募金会においても本日から受付を開始しております。今後、お預かりした義援金については、お寄せいただいた方のご厚志を活かし、配分委員会での審議・決定を経て、被害に遭われた方々へお配りしたいと考えております。次に、大雨被害から約1ヵ月が経過したので、現時点で判明している被害状況について説明します。公共土木施設の被害状況については、県と津幡町など3市2町を合わせまして、合計で242件、被害総額は約56億円となっています。令和4年8月の大雨と比較すると、公共土木施設の被害件数、被害額はほぼ同程度となっています。次に、農林関係の被害状況ですが、農地や農業用施設などで1,528件、農作物で109ha、被害額は農作物の約5,500万円を合わせ、総額約35億円となっております。今回は、河川の越水による農地への大きな被害は確認されなかったことから、昨年の大雨による被害額65億円には及びませんが、津幡町やかほく市の中山間地域は、地形が急峻なことから、農地や農道、ため池、用水路の法面の崩壊などにより、被害件数は約1.5倍と、大変多くの施設に影響が出ております。国では、本県を含む北陸地方、九州地方や東北地方などの広い範囲で被害が発生している一連の大雨被害を、激甚災害に指定する見込みとしたところであります。県としても、被災地の迅速な復旧に向けて、技術職員が少ない津幡町、かほく市を最大限にプッシュ型で支援しております。具体的に説明をします。例えば、農林関係では、特に、今回の大雨において、用水などの農業水利施設が被災し、田んぼに通水できない箇所が多数発生しました。従来は、こうした農業施設の被害は、家屋と異なり生活の本拠地でないことや、道路などの公共施設ではないことから、被害報告が遅れる傾向にありましたが、今回、水稲の生育上、先月末から今月中旬までに田んぼへの水張りが不可欠であるため、営農に支障がないよう、スライドの中ほどの写真にあるように速やかに応急復旧を実施いたしました。具体的には、延べ75名の県職員を津幡町、かほく市へ派遣し、県と市町とで班を編成し、地元の生産組合や町内会の立会いの下、速やかに被害状況の把握を行うとともに、仮設工事も行いつつ、先月末までに農業用水を確保しました。さらに、来年の営農に支障がないよう、本復旧を進める必要があり、県の職員を被災市町に派遣し、国の災害査定に向けた手続きをはじめ、復旧工事発注業務を支援することとし、現在、具体的な人数などを市町と調整しております。次に、土木関係では、被害にあった公共土木施設の中で、早急に対応する必要があるものについては、被災後速やかに応急復旧を実施しています。県管理道路では、最大29路線39箇所で通行止めとなりましたが、土砂の除去などを行い、現在、すべての箇所で通行止めは解消されております。例えば、写真上段の県道高松内灘線の内灘町西荒屋地内では迂回路を設置し、交通を確保しています。また、河川では7河川で氾濫が発生し、このうち護岸が損壊した写真下段の大海川のかほく市箕打地内においては、大型土のうを設置するなど、応急復旧工事を完了しております。これらの被害箇所につきましては、8月21日より災害査定を進め、国からの災害復旧事業の採択を受けて、早急な本格復旧に努めてまいります。また、市町が管理する施設の被災箇所も多いため、県としては、市町による災害査定に向けた作業が円滑に行えるよう、技術的な助言などを実施してまいります。なお、森林公園は、公園内の林道やサイクリングロード、遊歩道の複数箇所で路肩の決壊・倒木などが発生しており、利用者の安全確保のため、当面の間休園することとしておりますが、今後、一日も早い復旧に向けて、先に申し上げた公共土木施設、農地や農業用施設、さらには森林公園について、9月補正に必要な復旧費を計上してまいります。加えて、今回の大雨被害を踏まえて、県央地区流域治水協議会の部会として、今月中にも新たに河北郡市流域治水対策検討部会を設置し、県や市町など関係者が連携し、ハード・ソフト両面から今後の対策を検討してまいります。県としては、土木、農林、危機管理が担当することになります。次に行きます。

木場潟公園東園地  愛称の決定

2点目は、木場潟公園東園地  愛称の決定についてです。今年、4月23日にオープンした木場潟公園東園地については、7月末時点で約3万4千人にお越しいただくなど、好評を得ております。ありがとうございます。今後、子供たちをはじめ、多くの方にお越しいただける公園として親しんでいただけるよう、開園日の4月23日から6月2日までの間、愛称の募集を行ったところ、県内外から1,000件を超える応募がありました。ご応募いただいた愛称について、馴染みやすく親しみやすいものか、わかりやすく覚えやすいものかなどの観点から、有識者の方々にもご意見をいただき、今般、木場潟公園東園地の愛称を木場潟さとしるべとすることに決定しました。東園地は、里山を学び、遊び、体験する新たな里山再生のモデル公園として整備したものであり、さとしるべという言葉には、新たな里山再生のみちしるべとの思いが込められた、東園地に相応しい愛称であると考えております。非常に私もさとしるべいい名前だと思います。今後は、この愛称を広く周知するとともに、より一層の利用者拡大に取り組んでまいります。

「アニメ・スタいしかわ」におけるいしかわアニメアワードの募集開始について

3点目は、アニメ・スタいしかわにおけるいしかわアニメアワードの募集開始について報告します。本県には高等教育機関が集積しており、アニメをはじめとしたコンテンツ産業に携わる人材養成の土壌が備わっていることから、これらを背景に、藩政期からの伝統文化を今に受け継ぐ本県の文化にさらに厚みが加わるよう、本県ゆかりの企業やアニメ業界で活躍する人物と連携し、当初予算で計上した通称アニメ・スタいしかわを開催します。ちなみに参考のために申し上げますが、県内の美術系の高等教育機関として金沢美大、金沢工大、金沢学院大、金城短大、代々木アニメーション学院金沢校、金沢情報ITクリエイター専門学校などがありますし、県内のアニメスタジオとして、トンコハウス、株式会社サンジゲン、株式会社アニマ、株式会社グランゼーラなどがございます。また、アニメ業界の石川ゆかりの人物として、クリエイターのアニメ監督、細田守さん、同じく米林宏昌さん、経営者としては、ブシロード代表取締役社長や、DMM.comの創業者などがおられます。今回、そのアニメ・スタいしかわの概要が固まりましたので、お知らせします。具体的には、ショートアニメーションやアフレコを募集し、クリエイターを発掘するいしかわアニメアワードを実施するとともに、このアワードの表彰式や、声優トークショー、クリエイター向けの講演などを行うアニメイベントを開催します。まず、いしかわアニメアワードでは、ショートアニメーション部門と声優部門の2部門を設けていますが、本日10日より募集を開始します。各部門、最優秀賞1点、優秀賞2点を選定し、令和6年1月に開催するアニメイベントの中で表彰します。県としては、これらの取り組みを通じ、アニメを活用したにぎわいの創出を図るとともに、本県へのコンテンツ産業に携わる人材・企業の誘致にもつなげていきたいと考えております。

タウンミーティングについて

4点目は、タウンミーティングについてです。広報広聴活動の充実に向けて、私が県内各地域に赴き、幅広い層の県民と双方向で意見交換するタウンミーティングはせ、参じます。を開催します。意見交換の結果については、今後、県の施策を検討する際の参考にさせていただきます。第1弾として、県立音楽堂や、オーケストラ・アンサンブル金沢の公演の魅力アップをテーマに、8月25日に、県立音楽堂で開催いたします。現在、参加者を募集しております。県内在住で、クラシック音楽に興味・関心がある方は、当日、私に話したいこと、私から直接聞いてみたいことを記入して、県ホームページまたはFAXで、8月17日までにお申し込みいただきたいと思います。8月25日、午前11時から12時30分、場所は音楽堂2階のカフェ・コンチェルト、定員は20名程度とし、申し込み多数の場合は選考します。これからも、県民の皆様に身近なテーマや、積極的に参加いただきたいテーマを選定して、順次開催してまいります。また、これまでも私が出席していた女性県政会議などを、参加者と双方向に意見交換できるスタイルに見直して、タウンミーティングの一環として開催していくこととしておりまして、女性県政会議の初回は8月19日午後1時から3時、県の女性センター2階の大会議室で、フリーの意見交換会を行います。今後、あらゆる機会を捉えて、県民の皆様との、双方向の直接対話の機会の増加を図ってまいります。

新型コロナウイルス感染症の県民の皆様へのお願い

5点目は、新型コロナウイルス感染症について、県民の皆様へのお願いであります。これからお盆を迎えるにあたり、旅行や帰省などにより、人との接触の機会が増加し、感染リスクが高まります。また、高齢者や基礎疾患のある方が感染すれば、重症化リスクも高まります。現在の本県の感染状況は、昨年同時期に比べれば半分程度に留まるものの、昨年もお盆に向けて感染者が増加したところであり、過去の状況を踏まえると、今後、更なる感染拡大が生じる可能性があります。ご注意をいただきたいと存じます。具体的には、発熱時等の体調不良時は外出をお控え下さい。高齢の方と会うときや混雑した電車内などではマスクの着用が感染予防に効果的であります。換気、手洗い・手指消毒は基本的感染対策として引き続き、有効です。なお、昨年の夏、第7波には、感染者の急増により、救急搬送が困難となる案件が増加するという事態が生じました。必要な方が適切に救急医療を受けることができるよう、比較的症状が軽い場合は、かかりつけ医や、近くの診療所に連絡すること、休日・夜間の場合は、休日・夜間応急診療所等に連絡するなど、適切な受診、そして、適切な救急車の利用を心がけるようご協力お願いしたいと考えております。また、大変暑い日が続いております。こまめな水分補給など、熱中症にも注意しながら、感染対策を行っていただきたいと思います。最後に、災害の発生などの緊急の対応を要する業務がなければ、私自身の夏休みについては、来週14日から16日までの3日間とらせていただきます。従って次回の記者会見は再来週に開催する予定です。なお、前回の記者会見でもお伝えしましたが、気象情報には十分留意し、12、13の2日間、白山登山をしてまいります。私からは以上です。

 

  私からは以上となります。

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所属課:知事室戦略広報課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1362

ファクス番号:076-225-1363

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