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更新日:2010年4月7日

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対談・寄稿文 - 大学連携と都心の活性化

「石川県の財産は何ですか」と問われたとき、私はいつも次のように答えている。「石川県には、『加賀百万石』という言葉に象徴される伝統文化、美しい自然、進取の気性に富んだ中小企業といった財産がある。加えて、新井白石が『加賀は天下の書府』と評したように、古くから学問の盛んな土地柄である」と。

そうした素地のある本県には、大学、短期大学、高等専門学校合わせて19の高等教育機関があり、人口あたりの集積度は京都に次いで全国第2位。また、県外からの学生数は1万6千人に上り、この人数は、本県がこれまで誘致した県外企業の従業員数の約1.5倍にも匹敵する。

一方で、こうした高等教育機関には、少子化と多様化という厳しい風が吹いている。学校がそれぞれの魅力を高めることも必要だが、それだけでは学生の多様な欲求には応えることができず、学校相互が連携して魅力を高めていかなければならない時代でもある。

平成11年7月、県の音頭で県内の19の学長などで構成する「いしかわ大学連携促進協議会」を発足させた。

そして、本年7月には、その中核的事業として、都心の県庁跡地にある旧庁舎の一部を改修し、「いしかわシティカレッジ」を開設した。

先達によれば、かつて四高のあった当時の金沢の街には、破帽に黒マント、素足に厚歯の下駄を履いて街頭を闊歩する学生の姿が多かったという。

シティカレッジの開設によって、そうした当時の金沢の街をほうふつさせるにぎわいを醸し出せればと思う。都心に若者が集い、この活気が街全体ににじみでるようなにぎわいが欲しいと考えている。

このカレッジでは、各大学に得意分野の講義をやってもらい、他大学の学生や社会人が単位を取得できる機会を提供しているし、広く県民の皆さん方を対象とした生涯学習講座も提供している。

今後、学校の連携が実を結び、シティカレッジが大きく育つことを期待して、コーディネート役として汗をかいていきたいと思うが、この成功のためには何よりも若者たちの新しいフィールドに挑戦する好奇心こそが必要だと思っている。

 

(時事評論  2003年12月号)

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