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更新日:2010年4月7日

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対談・寄稿文 - 世界に冠たるモノづくり産業クラスター

中国など新興国の経済成長を背景に、今、石川県のモノづくり産業が活況に沸いている。国際物流拠点港として整備が進む金沢港では、本県が発祥の国内トップの機械メーカー(株)コマツの新工場が稼働、県内の機械製造業は増産に次ぐ増産を続ける。機械製造業が牽引役となり本県の鉱工業生産指数の伸びは全国トップクラスだ。

石川県は、加賀藩の時代から伝統工芸が盛んで、職人技を非常に大切にしてきた。そうした伝統を受け継ぐ気風が、繊維機械や建設機械の興隆を生み、工作機械といった分野に発展してきた。こうした機械メーカーの発展とともに、それを支える鋳造、鍛造、板金、溶接といった幅広い加工分野にわたる優れた人材を有する企業群が育ってきた。現在では設計から組み立てまでの一貫した技術を提供できる、いわば「モノづくり産業クラスター」ともいうべき一大企業集積地が形成され、総合力を発揮している。

しかし、現在の好況に胡座(あぐら)をかいていてはいけない。激化するグローバル競争を勝ち抜き、確固たる国際的生産拠点を形成するためには、需要が拡大している今だからこそ、将来を見据えた次の布石を打っておく必要がある。

川下の機械メーカーの高度化する様々なニーズに応えられる地域として高い評価が得られるよう、モノづくり企業群の総合力をさらに高めていきたい。そのことが、ひいては、国内外の企業が石川県に集まり、本県の産業基盤を一層強化し、雇用の増大にもつながっていくだろう。そこに秘策はないが、現場で何が課題となっているのか丹念に洗い出し、力をしぼって、県として今後なすべき「戦略」を打ち出していきたい。

元気な産業なくして石川の活力はない。景気回復を絶好のチャンスと捉え、本県のモノづくり産業クラスターを「世界に冠たる」クラスターに進化させ、石川県の活力を高めていきたいとの思いである。

 

(『地方行政』  2007年2月1日号)

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