ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(令和元年第5回県議会定例会) - 令和元年12月3日 - > 議案説明要旨(令和元年第5回県議会定例会) - 令和元年12月3日 - 台風19号被害への対応について
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本日、ここに、令和元年第五回県議会定例会が開かれるにあたり、最近の県政の状況と提案いたしました一般会計補正予算及び特別会計補正予算並びにその他の諸議案につきまして、その大要をご説明申し上げます。
はじめに、先の台風第十九号は、東日本を中心に広い範囲で記録的な大雨をもたらし、七十一河川の堤防が決壊するなど、河川の氾濫や浸水被害、土砂災害が相次ぎ、多数の死傷者や建物の倒壊などの甚大な被害が発生いたしました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様方に心からお見舞い申し上げます。
本県では、発災直後から近隣県で被害の大きい長野県に対し、災害対策本部の運営支援をはじめ、医療救護や健康相談、避難所における生活支援のため、職員を派遣するなどの支援活動を行ってまいりました。特に、被災地の復旧・復興には災害廃棄物の迅速な処理や住宅の早期再建が不可欠であることから、関係者や県民の皆様方のご協力をいただき、要請のあった長野市に対し、先月十五日から二十二日までの間、廃棄物の収集・運搬に係る支援を行うとともに、十月二十六日から今月一日まで毎週末、ボランティアバスを運行したところであります。被災地では、未だに多くの方々が避難所での生活を余儀なくされており、被災地の一日も早い復旧・復興を念じて止まないものであります。
今般の災害では、北陸新幹線において、長野新幹線車両センターやその付近の本線等が浸水する被害が発生し、約二週間にわたり東京・金沢間の直通列車が運休となり、本県では宿泊施設のキャンセルが相次ぐなど、地域経済に大きな影響を及ぼしました。
この間、小松・羽田便の機材の大型化や臨時便の運航、在来線特急の車両の増結といった代替措置が講じられましたが、予約がすぐに埋まるなど、新幹線開業により生まれた石川への人の流れは、他の交通手段では十分に対応しきれないほど大きくなっていることを実感したところであります。
こうしたことから、北陸新幹線は、東海道新幹線の代替補完機能という役割を超えて、今や日本海側の大動脈の役割を果たしていることが明らかになったところであり、十月末には、国及びJR東日本に臨時便も含めた一日も早いダイヤの完全復旧や再発防止策の実施を働きかけるとともに、国に対しては、沿線地域の活性化と国土強靱化の観点から、大阪までの全線整備を早期に実現するよう強く要請してまいりました。
こうした中、東京・金沢間のダイヤについては、先月末には定期便が復旧したところでありますが、年末年始から二月末までの臨時便の本数は前年の三分の二程度であり、引き続き、一日も早いダイヤの完全復旧に向け、関係機関に働きかけてまいります。
また、敦賀・大阪間については、先般、環境影響評価の第二段階となる方法書が公表されました。引き続き、速やかに評価を進めるとともに、早期に財源を確保し、切れ目ない着工を実現していただきたいと考えております。
今後とも、金沢・敦賀間のできる限り早期の完成と必要な予算の確保、並びに敦賀開業の際の関西・中京圏とのアクセスの維持向上を国に働きかけるとともに、令和十二年度末の北海道新幹線札幌開業頃までの、大阪までのフル規格による全線整備について、関西圏を含めた沿線地域との連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら取り組んでまいる所存であります。
以上
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