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更新日:2011年2月28日

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県議会の議案説明要旨 - 平成23年2月23日- 「安全でうるおい豊かな環境づくり」について

◎  主な施策の概要について

6. 「安全でうるおい豊かな環境づくり」について

第六は、「安全でうるおい豊かな環境づくり」についてであります。

医療提供体制の確保・充実につきましては、今年度から総額五十億円の地域医療再生基金を活用し、医師不足対策や看護師の確保対策をはじめとする医療提供体制の強化等に重点的に取り組んでいるところであり、来年度も、こうした取り組みを更に拡充いたします。

まず、医師の確保対策につきましては、金沢大学及び金沢医科大学が今年度から実施している診療支援を兼ねた実地研究を伴う六つの寄附講座とこれに準ずる研究事業を通じて、医師不足が深刻な内科や外科分野の診療支援を拡大することといたしました。

特に研究事業については、能登北部地域の公立病院の小児科医が一人の体制となっており、その負担が大きいことから、来年度は研究分野に小児医療を加え、能登中部地域の中核病院の体制を強化し、能登北部地域への診療支援を実施いたします。

こうした取り組みにより、来年度は診療支援にあたる医師が四名増員され、二十四名となりますが、今後とも環境が整い次第、更なる増員を図ってまいりたいと考えております。

南加賀地域におきましては、救急患者の圏域外への搬送件数が増加し、その受入体制の強化が大きな課題となっております。今般、地元の協議会において、小松市民病院に整備する「南加賀地域救急医療センター(仮称)」の概要がまとまり、これを受け、平成二十四年中の完成を目途に、設計費のほか、救急医療体制の強化に必要な医療機器の整備に対し、支援を行うとともに、脳卒中医療の専門医一名を配置いたします。

看護師の確保対策とその資質向上につきましては、多様な勤務形態を導入しようとする病院のモデル的な取り組みに対して支援するほか、新たに認定看護師を活用し、専門的な看護実践能力を身に付けるための研修を実施することといたしました。

市町が実施する子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンの予防接種事業につきましては、新たに造成する子宮頸がん予防ワクチン等接種緊急促進臨時特例基金を活用して必要な支援を行い、予防接種対策の充実を図ってまいります。

県立中央病院の建て替えにつきましては、先般、プロポーザルを実施し、基本構想関連業務を委託する専門事業者を選定したところであります。今後、本年秋を目途とした基本構想の策定に向け、全国の豊富な先行事例を参考にしながら、専門事業者の知識やノウハウも取り入れ、県民の皆様の安全・安心の砦にふさわしい病院の建設に向けて最善を尽くしてまいりたいと考えております。

地球温暖化防止につきましては、現在、国において、温室効果ガスを二〇二〇年までに、一九九〇年比で二十五パーセント削減するという目標の達成に向けた対策が議論されておりますが、こうした国の対応も注視しながら、民生部門を中心に、地域における具体的な取り組みを更に深化させていくことが必要であります。

このため、家庭において、温室効果ガスの削減効果の高い住宅の省エネ化を更に進めるため、環境先進国のドイツで普及している住宅の省エネルギー性能を表示する制度をモデルとした「いしかわ住まいのエコ性能評価システム制度」を新たに創設するとともに、住宅のエコ改修にあたって、費用対効果等を考えながら適切な工法を選択していただけるよう、モデル的な住宅エコ改修設計を行い、その情報をホームページ等により広く県民の皆様に提供することといたしました。

生物多様性の確保につきましては、昨年末、環境大臣や農林水産大臣をはじめ、アフメド・ジョグラフ国連生物多様性条約事務局長等にも出席いただき、国際生物多様性年の掉尾を飾るクロージングイベントを本県で開催し、成功裏に終えることができました。また、今年から二○二○年までの十年間を「国際生物多様性の十年」とすることが国連において採択され、今年はそのスタートの年にあたります。

今後は、今年度中の策定に向けて現在作業を進めている「生物多様性戦略ビジョン」に基づき、県民共有の目標として掲げる「トキが羽ばたく石川の実現」に向けて、具体の取り組みを充実・深化させる必要があります。このため、来年度から「里山創成室」を環境部に設置し、里山の保全・活用といった部局横断的な施策の司令塔として、中長期的視点に立った多岐にわたる施策を強力に推進してまいります。

また、こうした取り組みは、行政だけでなく、地域住民の方々をはじめ、企業、NPOなど多様な主体に参画いただく必要があります。これら多様な主体が行う里山を活用した前向きな取り組みを資金面から支援する仕組みとして、地元金融機関の協力を得て、五十億円規模の「里山創成ファンド(仮称)」を創設いたします。この運用益と企業等からの寄附金を活用し、地域資源を活用したビジネスの創出をはじめ、里山里海地域の振興や多様な主体の参画による保全活動の推進、里山里海の恵みの大切さに関する普及啓発など、豊かな生物多様性を取り戻し、里山を元気にする施策を強力に進めてまいります。

なお、クロージングイベントの際にCOP10名誉大使であるMISIAさんから表明のあった「MISIAの森プロジェクト」につきましては、本年五月二十二日の国際生物多様性の日に予定している「いしかわグリーンウェイブ2011」の開催に併せて、森林公園でスタートさせることとしており、生物多様性の確保に向けた森づくりのほか、間伐材を活用した環境教育活動や情報発信など、県民の皆様とともに生物多様性を学べる機会を提供することとしております。

千里浜海岸につきましては、全国でも唯一、世界でも三箇所しかない車で走行できる砂浜海岸として、本県の貴重な観光資源でありますが、ここ二十年間、海岸全体で年間平均約一メートルの海岸線の後退が確認されており、その保全は極めて重要な課題であります。こうしたことから、人工リーフの整備と併せて、新たに金沢港の浚渫土砂を海上投入し、漂砂によって千里浜に砂を供給するシステムの検討に着手するとともに、貴重な砂浜を保全する県民意識の向上を図るためのイベントを実施いたします。 

以上

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

ファクス番号:076-225-1222

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