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更新日:2016年3月8日

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-シンガポール駐在員便り  2016年9月-

石川フェアの開催と海外で活躍する石川の中小企業等

会員制高級クラブでの石川フェアの開催

  7月15日、シンガポールの富裕層が集う会員制高級クラブ「タングリンクラブ」に谷本知事が訪問しました。この「タングリンクラブ」では、今年1月、石川県の食材や地酒を使った石川フェアを開催していただいており、石川県の食文化を高く評価していただいているクラブです。今回、谷本知事と「タングリンクラブ」の役員が懇談したことにより、来年1月にも石川フェアを継続して開催することとなりました。

  「タングリンクラブ」は1865年に発足した社交クラブであり、専用のレストラン、宿泊施設、ジムなどを備え、入会金50、000シンガポールドル(約400万円)を納め、現役会員2人以上の推薦がないと入会できないクラブです。会員数は約4、300人にのぼり、シンガポールに在住の財界人などが会員となっています。

  「タングリンクラブ」の役員によれば、「150年の長い歴史を持つクラブにおいて、今年1月に行われた、日本の食材やお酒を用いた石川フェアは初めて試みだった」と述べ、さらに「石川フェアは会員たちに非常に好評だった。来年1月もぜひ開催したい。」との申し出がありました。

  谷本知事からは、「石川県は、新鮮な食材や料理もすばらしいが、漆器や陶磁器など、日本では「工芸王国・石川」と形容されるほど、様々な伝統的な工芸品作りの技術が継承されており、料理は伝統工芸の『食器』に盛り付けられることで、味わう楽しみだけでなく、目でも楽しむことができる。」と述べ、石川の伝統工芸の器も提案し、クラブ役員も興味を示しました。次回の石川フェアでは、石川の食材や地酒だけでなく、伝統工芸の器を使って、前回よりもさらにグレードアップした石川フェアを開催することとなりました。

今後とも「タングリンクラブ」と連携を深め、有意義な石川フェアとなるよう準備を進めてまいりたいと思います。また、8月22~24日には「タングリンクラブ」のシェフたちが石川フェアに使う石川の新鮮な食材などを求めて石川県へ訪問しました。

「石川フェア」の会場

能登ヒバの活用

  シンガポール郊外の国立公園内にあるケーブルカー駅のレストランにおいて、石川県産の「能登ヒバ」が建物の構造材に使われています。7月16日、谷本知事が視察した際には、この構造材を手がけた(株)中東(石川県能美市)の小坂社長も同行されました。

  このレストランは、シンガポールの有名なリゾート地セントーサ島へわたるケーブルカーの駅であり、シンガポール人なら誰でも知っている有名なスポットです。「能登ヒバ」の構造材は、このレストランを支える8本の柱として使われており、地上から3階の天井を支え、美しい曲線を描いており、来店するレストランのお客の目をひく素晴らしいデザインになっています。この「能登ヒバ」の構造材は、平成20年、施工者の依頼を受けて、石川県で加工してシンガポールに輸出され、現地に職人を派遣して組み立てられました。建設当時に現場監督をしていた関係者からの説明によれば、「「能登ヒバ」は湿気に強く耐久性に優れている。また木の香りが強く防虫効果も見込まれることから、1年中、蚊に悩まされるシンガポールで、施工業者に高く評価された。8年経った今でも全くいたんでいない。」とのことでした。

  今後は、このレストランを石川県産材「能登ヒバ」を使ったシンボルとして、シンガポールの人たちに紹介し、できるだけ多くの方に知っていただくことにより、さらに「能登ヒバ」の活用が広がることを期待しております。

奥に見える柱が能登ヒバの集成材

シンガポールの日本食ブーム

  7月16日、シンガポールの中心街オーチャード通りにある商業ビル内に、日本食レストラン16店舗が集合する「JAPAN FOOD TOWN」がオープンしました。本格的な日本食を手ごろな価格で提供する新しいフードスポットはシンガポールの人たちの注目を浴び、オープン当日はたくさんの人たちが訪れ、会場は大いに賑わいました。現在、シンガポールでは、約1、000軒の日本食レストランがあると言われていますが、今回のオープンをはじめ、今後もさらに増え続けると見込まれるなど、シンガポールでは日本食ブームが続いています。

また、先日石川県でもミシュランガイドが発売されましたが、シンガポールでも7月21日にミシュランガイドが発売されました。シンガポールで星を獲得したレストラン29店舗のうち、日本食レストランが4店舗もあり、その他にも、日本食ではありませんが、イタリアンやフレンチなど日本人シェフが手がけるレストランが4店舗もあり、シンガポールでは日本人シェフたちの食のクオリティーについて高く評価されていると言われています。

タングリンクラブの外観

 

日本貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所

石川県駐在員  成田満
16 Raffles Quay #38-05 Hong leong Building Singapore 048581 JETRO singapore

TEL:(65)-9008-3297   FAX:(65)-6224-1169

E-mail:Mitsuru_Narita@jetro.go.jp

お問い合わせ

所属課:商工労働部産業政策課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1511

ファクス番号:076-225-1514

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