－シンガポール駐在員便り　2016年6月－

東南アジア各国での石川のＰＲ

マレーシアでの石川フェア

  　5月20日から30日まで、マレーシアの首都クアラルンプールの日系デパートで、石川県産品を販売する石川フェアが行われました。フェアは今年で2回目の開催であり、昨年大変好評だったことから今年も継続して開催することになりました。県内からの出展企業は今年新たに出展した3社をはじめ、昨年から継続して出展されている6社を加え、合計9社の県内企業の皆様が出展されました。商品については、水産加工品をはじめ、味噌や豆腐、和菓子やお茶、そして金沢カレーなどバラエティーに富んだ品揃えになっており、また食品だけでなく、山中塗や九谷焼など伝統的工芸品も販売されました。

　石川フェアには、初日からたくさんの来場者で賑わいをみせました。来場したマレーシア人の皆様からは「こんなに大きな牡蠣をみたことがない。（会場で試食したところ）味も濃厚で非常に美味しかった。」、「日本の食材は健康によくて安全なので、子供たちに食べさせてあげたい。豆腐コロッケやオカラはそのまま家に持って帰って、すぐに食べることができるので便利。」と非常に好評でした。その他にも、昨年石川フェアに来ていただいたリピーターのお客様がかなり見受けられました。リピーターのマレーシアのお客様からは「昨年のフェアで味噌を購入したところ、とても美味しかった。ダシもとって調理したところ、マレーシアの日本食レストランで出されるような味噌汁を自分でつくることができた。今年も味噌を購入するために石川フェアが開催されるのを楽しみに待っていた。」、「昨年のフェアではじめて金沢カレーを食べた。味が濃厚で独特だったので記憶に残った。今年もぜひ食べたいと思って初日からフェアに来た。今度は実際に石川県に訪れてぜひ本場の金沢カレーを食べてみたい。」など、石川フェアがマレーシアの人たちに徐々に認知されはじめていることを実感しました。

　もちろん日本人のお客様もたくさん会場にお越しいただきました。日本人の来場者の皆様からは「石川県の人たちは、ぶりのたたきや蒸しあわび等こんな美味しい海産物を食べることができてうらやましい。」「海外では日本の地方の美味しい食材がなかなか手に入らないので、この機会に買いだめしたい。」、「昔、日本でよく食べたお菓子が見つけられて懐かしい」、「和菓子やお茶、九谷焼や山中塗の伝統的工芸品など、石川県らしい日本の伝統や文化が感じられる」など、日本を懐かしみながら石川フェアに訪れるお客様が非常に多く見られました。 　

　このように、今回、昨年に引き続いて石川フェアを開催しましたが、継続開催することによって、徐々に、マレーシアのお客様に、石川県の優れた食材をはじめ、石川県をトータルで知っていただくことにつながっており、今後も継続して開催することが非常に重要であることを実感しました。また、現地クアラルンプールに駐在されている石川県関係者も、毎年石川フェアを非常に楽しみにされており、何組もの石川県出身のご夫婦に石川フェアに来ていただきました。今年は、石川フェアをきっかけに、お越しいただいた皆様など現地の石川県関係者とのネットワークも広がり、フェア期間中、クアラルンプールで石川県人会を開催することになりました。この県人会で、クアラルンプール駐在の石川県関係者の皆様と今回フェアに出展された企業の皆様との間で交流も行われるなどクアラルンプールでの石川県関係者のネットワークも構築されつつあり、今回出展された県内企業の皆様をはじめ石川県企業や関係者の皆様のマレーシアにおけるビジネスがさらに促進されることを期待しております。

シンガポールでの金沢フェア

　  5月19日から6月26日にかけて、シンガポールの中心街オーチャード通りの近くにあるデジタル家電ショップにおいて金沢のＰＲが行われています。ショップには、金沢駅やもてなしドームを再現した大きなパネルをはじめ、金沢の食や伝統工芸、そして、北陸新幹線やひゃくまんさんも紹介されていました。それに加え、ショップには、商品として並べられた、たくさんの大画面のテレビに、随時、金沢の歴史と伝統のある美しい町並みが一斉に映し出されており、金沢の魅力を映像を使って効果的に紹介されていました。これまで、どちらかと言うと、シンガポールにおけるＰＲは、シンガポールの展示会や旅行博をはじめ、食をテーマにレストラン･ホテルでＰＲすることが多かったのですが、今回のように、デジタル家電ショップとのコラボレーションは、新たな角度から、新しいお客層のシンガポールの皆様に金沢を知っていただく良い機会になるのではないかと思います。ぜひ今回のＰＲを、シンガポールの皆様に広く周知し、金沢を知っていただき、石川県や金沢市に来ていただければと思います。