ホーム > 医療・福祉 > くすり・衛生 > 衛生(理容・浴場など) > レジオネラ症について
ここから本文です。
レジオネラ症を引き起こす原因菌は、レジオネラ属菌というもので入浴施設のビルや冷却塔等の設備の中でこの菌が繁殖し、その飛まつが人の呼吸器系に入り病気を引き起こします。
レジオネラ属菌による感染を防止するためには、循環式浴槽や中央給湯設備等において、衛生上の措置を講ずる必要があります。
法律等の規制を受けない施設であっても、循環式浴槽や中央給湯設備等を採用している施設では、レジオネラ属菌が増殖する可能性があるため、管理者の方は定期的な清掃や自主検査等により適切な管理をお願いします。
レジオネラ症の発生を防止するため、入浴施設等(公衆浴場、旅館等)の管理者の方は、引き続き注意して関連する設備、器具等を管理してください。
入浴施設におけるレジオネラ症防止対策マニュアル(令和3年3月改定)(PDF:398KB)
レジオネラ症患者が全国的に増加しています。
営業者の方は衛生管理の徹底をお願いします。
( 平成30年度:2,142名 令和元年度:2,316名 令和2年度:2,059名 )
国立感染症研究所 発生動向調査年別報告数一覧(外部リンク)より
関連リンク
厚生労働省レジオネラ対策のページ(医薬・生活衛生局生活衛生課)(外部リンク)
厚生労働省レジオネラ症のページ(健康局結核感染症課)(外部リンク)
1976年にアメリカのフィラデルフィアのホテルで、在郷軍人会総会が開かれ、その参加者等の間で原因不明の肺炎が集団発生しました。
原因は細菌による感染症でしたが、在郷軍人会のLegion(レジオン)をとって「レジオネラ症」という病名がつけられました。
レジオネラ症はレジオネラ属菌が原因で起こる感染症(感染症新法では、第4類感染症に分類されています。)で、乳幼児や高齢者、病人など抵抗力の低下している人がかかりやすい傾向にあります。
また、この病気はレジオネラ肺炎とポンティアック熱とに分けられます。
レジオネラ肺炎は、高熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、意識障害等を主症状とする肺炎で、時として重症になる場合もあります。
一方、ポンティアック熱はインフルエンザに似た非肺炎型熱性疾患で、悪寒、筋肉痛、発熱等が見られ、一般に軽症で数日で軽快します。
レジオネラ属菌は土壌や河川、湖沼等、自然界に広く生息しています。菌の増殖に必要な温度は25~43℃、特に成長に適する温度は35~37℃です。菌の形態は長さ2~20ミクロン程度の細長い菌です。
レジオネラ属菌は生存・増殖するために、他の細菌や藻類等から必要な栄養分を吸収したり、アメーバ等の原虫に寄生します。
土壌や淡水に生息しているレジオネラ属菌が土ぼこりとともに空調設備のひとつである冷却塔等に入り、増殖した菌が冷却水のエアロゾル(目に見えないような細かい水滴)とともに飛散し、人の呼吸器系に侵入してレジオネラ症を起こすといわれています。
冷却塔以外には、加湿器、給湯設備、循環式浴槽、人工の滝や噴水等が感染源となる可能性もあります。
レジオネラ属菌は自然界に広く生息しており、私たちの周辺から完全に除去することは非常に難しいです。
したがって、レジオネラ症を予防するためには、感染源でのレジオネラ属菌の増殖を防止することが重要です。そのためには、感染源となる設備や器具の衛生的な管理が求められ、状況に応じて水質検査を行い実態を把握する必要があります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す