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更新日:2021年12月1日

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兼六園栄螺山の発掘調査(22年度)

山頂部の石垣修理に伴い、昨年度に引き続き石垣の解体調査を行った。その結果、石垣の変形方向や変形量等を確認した。また、石垣背面の盛土中にある石垣が上下2段の石垣であることを確認した。

調査期間  平成22年5月13日~11月30日 

調査面積 150平方メートル

主な成果

  • 平成22年度は石垣1下段(第1~10段)と石垣2(第7~8段)を対象に解体調査及び背面盛土と石垣3について調査を実施した。
  • 石垣解体調査

・石垣1の主に上段基底部から下段部分を調査し、下段石垣裏込めと上段根石の堆積関係から、上下2段の石垣は一連施工の一体構造であることを確認した。

・石垣2の石積みの変形範囲、変形方向(水平・垂直)、変形量等を調査し、出隅部の横ズレ・せり出し・沈下(前倒れ)、入角部のせり出しを確認した。また、基盤盛土の樹木根による撹乱状況を確認した。

  • 背面盛土の補足調査

・石垣3の根石の位置や基盤層等を調査し、上下2段の石垣であり、上段は根石を含め高さ2.4m、下段は0.9m までを確認した。用材は面割り川原石で、落し積みを多用し、石垣1・2にみられるような左右の合端加工はみられない。

・上段下部と下段については、構築時から盛土によって覆われていた可能性があり、少なくとも2段階の変遷(上段下部と下段の盛土→石垣3前面の盛土)があったと考えられる。

 

<- 平成21年度の成果

お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

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