石垣構築技術等の調査(23年度)
戸室石切丁場確認調査
事業概要
平成20年度から5カ年計画で、近世後期に戸室石切丁場の中枢であった戸室山北部の総合調査を実施している。4年目となる平成23年度は、田島殿様丁場等で詳細調査を実施した。
調査期間 平成23年9月5日~平成24年3月30日
主な成果
- 田島殿様丁場跡を対象に、現地踏査及び1/200詳細測量(A=20,000平方メートル)を行い、石材採掘坑、戸室石の露頭及び屑石集積、平場及び排土堆積、道跡、石垣等、石切丁場を構成する諸要素の分布状況を確認した。丁場域の北部には、石引道跡に隣接して、高さ約2mの石垣を伴う幅12m×長さ20数mの平坦な造成地があり、石垣には江戸後期の特徴が認められた。平坦面は後藤彦三郎著「戸室山初年号等留帳」(文化7年(1810)以降)に記載のある「御小屋」跡地の可能性が高い。
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