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更新日:2022年9月1日

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石垣構築技術等の調査(15年度)

昨年度に引き続き以下の調査を行った。

1  戸室石切丁場確認調査

材供給・石垣構築体制を解明し、石垣構築技術の復元に資するため、戸室石切丁場の分布調査、並びに戸室石切丁場のうちキゴ山西麓の丁場跡3地点において確認調査を実施した(戸室石切丁場の分布と変遷の図)。

  • 分布調査
    地踏査の結果、石切丁場の分布域が、戸室山西方の低丘陵地から、戸室山麓・キゴ山にかけて、東西約3.5km、南北約3kmの範囲に広がることが明らかになった。
  • 既知の丁場(箇所)・採石坑数(地点)
    19箇所 約 80地点
  • 新規発見分
    44箇所 約600地点
  • 合計
    63箇所 約680地点

沢城初期(文禄・慶長~元和、16世紀末~17世紀前葉)の石切丁場は、金沢城に近い戸室山西方の低丘陵地から戸室山西麓に分布する可能性が高く、その後低丘陵地から戸室山の奥地へ進出、拡散し、最終的に戸室山北部へ集約したと想定される。

  • 確認調査
    調査期間 平成15年9月1日~10月31日
    調査面積 約700平方メートル

ゴ山西麓に所在する寛永年間(1624~1644)の丁場跡で、採掘坑の試掘・測量調査を実施し、原石から石材に仕上げるまでの石割工程等を確認した。この結果、小規模な採掘坑から数個単位で石材が切り出されていることが明らかになった。
石や加工途中の石材に小型刻印が見られることを確認した。石材生産の場での現場管理や作業分担を示すものと推定され、刻印のもつ意味の再検討を迫る資料として注目される。

2  石垣構築技術等の基礎的調査

石材採取・加工に係る石工技術の聞き取り調査、石工道具の記録調査を実施した。

  • 石工道具については、地元に残された資料の一部について記録調査を実施した。
  • 聞き取り調査については、確認調査の地元への成果発表等を通じて、石工道具の所在等を含めて情報を収集した。

 

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お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

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