ホーム > 観光・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 文化財 > 石川の文化財 > 重要伝統的建造物群保存地区 > 金沢市主計町伝統的建造物群保存地区
ここから本文です。
区域 金沢市主計町の一部
面積 約0.6ha
選定年月日 平成20年6月9日
金沢市主計町伝統的建造物群保存地区は、東西約150m、南北約140m、面積約0.6haの範囲で、最盛期の茶屋町の範囲のほぼ全域にあたる。北側の浅野川と南側の斜面に挟まれた平地に位置し、東西両端付近には、旧東・西内惣構堀(うちそうがまえぼり)が水路として流れる。地区は浅野川沿いの表の通りとそれに平行する裏の通り、それらと直交する数条の露地が骨格をなす。
町家は、切妻造平入(きりつまづくりひらいり)、二階建を基本とし、一階出格子(でごうし)や建ちの高い二階、軒下の庇(ひさし)などの正面意匠や、内部の数寄屋(すきや)風の繊細な意匠によって構成される。浅野川沿いでは、茶屋町の最盛期に行われた三階の増築が往時の繁栄を伝えており、裏の通りではかつての石置き板葺の緩い屋根勾配を維持した建物が残る。
金沢市主計町伝統的建造物群保存地区は、茶屋町の繁栄とともに育まれた、意匠的に優れた伝統的建造物が多数残る。三階を増築した町家が建ち並ぶ浅野川沿いの景観と、旧来の茶屋の様式を維持した町家が残る裏の通りの景観により、変化に富んだ歴史的風致をよく残し、我が国にとって価値が高い。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す