ホーム > 医療・福祉 > 健康 > 感染症対策 > 蚊媒介感染症について > 日本脳炎について
ここから本文です。
一般に日本脳炎の感染リスクは、農村部で高く、都市部で低いと考えられます。
しかし、コガタアカイエカは活動範囲が広いため、都市部であっても日本脳炎に感染するリスクはゼロではありません。
コガタアカイエカは日没後に活動が活発になるとされています。以下の点に注意して、ウイルスを持った蚊に刺されない工夫が必要です。
・夏季、なるべく夜間の外出を控える
・戸外へ出かける必要があるときは、できる限り長袖・長ズボンを身につける
・露出している皮膚(ひふ)へ虫除けスプレーなどを使用する
・蚊が屋内に侵入しないように網戸を使用する
・夜間の窓や戸の開閉を少なくする
・蚊帳を利用する
日本脳炎ワクチンを接種することで、罹患(りかん)リスクを75~95%減らすことができると報告されています。
ウイルスは増幅動物(ブタ)の体内でいったん増えて血液中に出てきたウイルスを、蚊が吸血し、その上でヒトを刺した時に感染する。ブタは、特にコガタアカイエカに好まれること、肥育期間が短いために毎年感受性のある個体が多数供給されること、血液中のウイルス量が多いことなどから、最適の増幅動物となっています。(ブタのウイルス保有状況は下記リンク参照)
日本脳炎抗体保有状況(国立感染症研究所ホームページ)(外部リンク)
石川県では国の感染症流行予測調査事業の一環として県内のブタにおける日本脳炎ウイルスの抗体保有状況を調査しています。
ブタが過去に日本脳炎ウイルスに感染したことがあるとHI抗体が陽性になります。(必ずしも現在も感染しているとは限りません。)HI抗体価が1:10以上を陽性としています。また、最近(2週間以内)ウイルスに感染した場合は、2ME感受性抗体が陽性になります。2ME感受性抗体検査はHI抗体価が1:40以上の検体について実施します。
表 石川県におけるブタの日本脳炎抗体保有状況検査結果
採血月日 | HI抗体陽性率 | 2ME感受性抗体陽性数 |
---|---|---|
6月11日 | 0%(0/10) | ― |
6月18日、19日 | 0%(0/10) | ― |
7月2日 | 0%(0/10) | ― |
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す