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一夜明け、昨日の雨の被害に対して、今どのように感じておられるかの受け止めと、災害救助法の適用以外で何か今後対応を考えておられるものがあれば教えてください。
数日前から線状降水帯の気象情報、予報はありましたので、万全の体制を組まなければいけないと自覚して、県庁内に声掛けはしておりました。担当は次長レベルの集まる会議などして対策会議をしておりました。これは事前の対策です。ところが、まさか金沢周辺になるとは当日になるまで残念ながら想定していませんでした。がゆえに、すぐに部長レベル等で対応したところであります。改めて、線状降水帯の怖さを思い知りました。同時に、線状降水帯については、3年前の小松、一昨年の津幡、かほくで経験しておりますので、速やかに関係部署で連携を取って対応できたと思っております。今回も報道にございましたように、金沢では24時間で330ミリでした。こんなことが毎年のように起こっているのが現実ですよね。従って、線状降水帯への対応は常に準備しておかなければいけないということを、改めて実感いたしました。
もう一つの、災害救助法の適用以外で、例えば住家に対する対応とか考えておられるものがあれば。
まず調査結果を踏まえて必要な対応をすると、それに尽きるものであります。同時に、例えば、競馬場は今ポンプを借りて水を抜いています。一生懸命やっていると、先ほど競馬局長からも連絡いただいたところです。ここは河北潟のそばですよね。線状降水帯で大きな被害が出そうなエリアにおける、はっきり言えば、排水ポンプの配置というか、すぐに対応できるような即応体制。色んなことを、転ばぬ先の杖として計画しておかなければいけないのではないかと私は思っていますので、これは危機管理部長とミーティングをして対応します。見てもおわかりのように、馬の腰あたりまで水が入っていましたね。その水を馬が飲んだら多分感染症の恐れもありますよね。河北潟周辺の環境整備について、線状降水帯対策というのは考えられるだけのことはしておく必要があるなと正直思いました。
最後に、犯罪被害者支援ワンストップサービスに期待する役割をお願いいたします。
私が国会議員時代から、いわゆる犯罪被害者に対するワンストップ支援サービスの重要性を常々国会でも質問したり、政策として取り組んでまいりました。児童虐待の場合に、特に同じことを何回も聞かれるというのは、フラッシュバックしてきて、余計に被害を受けた子どもたちの心と体の傷を増幅させてしまうことが多々あると報告もいただいておりました。被害者の立場、人権に配慮して、ワンストップでサービスを提供できるように、その体制がようやく整うことができたと思っています。
今日の午前中の新幹線延伸大会のことをお伺いします。あの後のぶら下がりの質問とかぶるところもありますが、以前、知事はこの会見で、京都の掲げる7つの課題などについて、年内に目処をつけていただきたいという発言をされました。そして、本日の大会決議でも年内にという文言が入りました。この決議に関してどのように受け止めておるかというのが一つ。
これは県民の合意事項というふうに受け取ってください。私たちは既に3年間、 認可着工をすると言いながら引き伸ばされてきました。今年4年目です。おそらく概算要求は、国は事項要求になるのだろうと思います。京都が申し立てている7つの課題を解決しないことには次の段階に行けないというのは、もう誰もがわかっていることであります。だったら説明してくださいと、具体的に。そして、クリアして、認可着工を早くしてください。一体いつまで待たせるのですか。ということを県民の総意として、今日の決議に入れていただいたと思っています。
それの付属することですけれども、今日の会議の中でも、福井県と滋賀県の理解を得ることが何より重要であるという発言があったかと記憶しております。最近、滋賀県の三日月知事も、求めていない、望んでいないものを押し付けられるのは望ましいことではないという発言もされており、求めていないということを何度か発言されてきました。今後、年内の解決目途に向けては、もちろん京都府知事の判断というのが大きなポイントになるだろうと思います。各府県の知事とお話する機会も多いと思うのですが、今後、どのように知事間では取り組みを進めていく方針でしょうか。
知事間では、情報共有をお互いに普段からしていますし、今あなたがおっしゃった発言は、私が知事に就任して過去3年、毎回のように聞いていますので、承知しております。そして、これを解決する責任は誰にあると思われますか。政府ですよね。鉄道運輸機構、国交省をはじめ、政府の皆さん、国策でやっていただいているわけですから。従って、各県、京都府も大阪府もありますから、各府県、それぞれの立場があるということを尊重しながらも、1日も早く乗り換えなしで大阪に繋がるための方策を追記してほしいと。知事同士は十分意見交換して、相手の立場を尊重しているからこそ、今年の要望大会でも私が提案したわけですけれども、京都府の課題を解決することは不可欠と、共通の文言に入れてくださったわけですから。各知事の置かれている立場での発言に濃淡はあると私も認めますが、合意事項は、京都の課題7項目を早く解決をして早く認可着工してくださいよ。そのことについては、みんな異論がないわけであります。その上で、富山には富山の、福井には福井の、滋賀県には滋賀県の主張があるということです。最終決定をされるのは、政府です。政府に対して、引き続き石川県民の主張を届けたいと思っています。
まず大雨についてお伺いします。事務的な質問になってしまうのですけれども、昨日までの災害対策本部会議のような、今日の被害まとめはかなりまとめた書式になっているかなと思うのですけれども、自治体別、農業、県有施設とか、そういった被害まとめは、今後出される方針があるのか教えてください。
部長から答弁させていただきます。
しばらく被害が動いている間は、昨日の様式を2時締めで3時に明日以降もお出しをします。FAXを入れます。それで対応させていただきます。
本日も3時もうすぐですけれども、被害報を発出する予定でございます。
各市町が今調査中ということだと思うのですけれども、各市町の方から調査中という全貌が見えてくるのはいつかなど入っていればお願いします。
もう少しかかるといくつかの市町からは聞いておりますので、先ほど言いましたように、ある程度固定するまでは毎日お出しをするということになります。
最後、知事にお伺いします。県内で建物被害や農業被害なども出てくるのではないかなと思われるのですが、現場を視察されるとかそういった予定だったり、意向などはありますでしょうか。
視察に関しては、私も中国に明後日から行くので。一般職員は夏休みをとっていただきますが、私は取る予定はありません。つまり、9月議会の準備もしているのですが、関係各所、部長にも聞いて、また、村山市長にも確認しながら視察に行きたいと思っています。報道には発表は多分しないと思います。皆さんもお休みの時期ですので。
私も大雨について伺います。昨日の災害対策本部会議で、農業関係で水稲とか園芸作物への浸水、冠水が見られるという報告がありました。その後、農業被害に関して判明したこととか、対策等あればお伺いしたいと思います。
昨日の段階で、一旦水に浸かったという農作物はございましたけれども、今の段階ではほぼ水が引いております。まだ一部に水に浸かったままというところはありますけれども、それも随時排水に向かっていると聞いており、短い時間であれば水に浸いてもそれほど被害はないと見ております。
専門的な話かもしれませんが、例えば泥が浸かった場合、何かその作物への影響とか対策とか考えられるでしょうか。
泥に埋まったということですね。埋まってしまえば、その部分は収穫できないということになりますので被害ということになります。そこにつきましては、今、出先の機関で随時行けるところから順に調査を進めているところです。
先ほども、一方でというところで、渇水対策ですね。今日この後、渇水の調整連絡会が開かれます。取水制限とか余儀なくされれば、これもまた水稲園芸作物等への影響も懸念されるかなと思うのですが、新潟、富山等では水稲に関して、給水車で小泉大臣等も何か発言もありましたけれども、県として雨があまり降ってない加賀地区への対策は何かありますでしょうか。
今日の渇水調整連絡会の方ですけれども、会議には、下流の生産組合ですとか、土地改良区も出席することになっています。会議以前に、今後水がどのぐらい要るかということを聞き取り調査しており、その最低の流量だけはダムの方から補助する、そのような予定で今、話を進めているところでございます。
管理ダムの取水に関してはそういうお話ですけれども、圃場が割れたりですとか、農作物、例えば、知事も大好きなトマトが割れたりみたいな話に今後なっていく可能性もあると思うのですけれども、その対策はいかがお考えでしょうか。
だから渇水調整連絡会がありますので、今後一番水が大事な時期ですよね、この暑い時期。必要な量、最低限の量を踏まえて対応していただく。それを協議していただくために、今、生産者、関係者、用水関係者等も入っていただいているというようにご理解ください。
新幹線について伺います。今日の県民総意での決議ですけれども、今後どのように政府に届けていくかという点で、大阪府の吉村知事も、維新の国会議員団もですけれども、同じ方向性を向いているかなと思います。知事もその維新の顧問を務められていますけれども、今後、吉村知事と連携を図る可能性はあるのかないのかお伺いします。
吉村さんと連携を図ることを否定はしませんが、私の立場ではまず、岡田先生、佐々木代議士、小森さん、西田さんをはじめ、石川県選出の国会議員を通じて意思を届けるのが必要だと思っています。
雨の関係で、今月に入ってだと思うのですが、地震の検証結果も出されたわけですけれども、このあたりの教訓がどれだけ今回の金沢市の雨に生かされたかっていうところが大事かなと思うのですが、私、県のXを見てみたのですけれども、昨日の夜から未明にかけて4件か5件ぐらいしかポストがなくて、ちょっと少ないのではないかなと思ったりもするのですが、災害発生時の広報のあり方、あのときは夜の3時でしたけれども、まだ改善の余地があるのではないかと思うのですが、地震と今回の線状降水帯を踏まえて何らか知事として感じていらっしゃること、できたこと、できなかったこと、何かお感じになっていますでしょうか。
徳田副知事とも早め早めに連絡を取り合って、次長会議、それから部長会議、そして知事出席の災害対策本部員会議。被害が想定される段階で早めにやりましょうという確認をとって、各部局に連絡をさせていただきましたし、その指示を受けて、竹沢危機管理部長の方から取りまとめをしていただいたと。ここはおそらく大事なポイントだと思っています。今後とも、予測のつく案件については、そのようにしたい。つまり、空振りをする可能性があったとしても、準備をしておくにこしたことはない。そういう考えで今回も取り組んでおりました。X等のポストについては戦略広報監からお願いします。
知事が申し上げました会議等は全て公開、マスコミの方々にオープンにしてやっております。それは地震のときからそういうふうな形でやっております。Xについても、できる限りそういう情報は全部発信してきております。まだ改善の余地があればこれからも、わかりやすい、素早い広報を心がけたいと思っております。
今年も学力テストの結果が公表され、石川県としては国語も算数も理科も数学も全国平均を結構上回っているというところで、ただ、この学テに関しては今年、国の方でその公表のあり方を見直すというところで、平均正答率ではなく、それ以外の色んな要素もあわせて公表するとか、平均正答率が独り歩きするという現象が過去ずっとあったわけで。ただ、それを見てもあまり今年の公表のやり方も変わっていないというか、そもそも都道府県別を出す必要があるのかどうかとか、色んな論点が学テに関してはあると思うのですけれども、知事は今年の結果が出た現段階において、今の学力テストの公表のあり方についてどうお感じになっているでしょうか。
公表のあり方については文部科学大臣に聞いてください。
知事はこれまでも結構色んな見解を話されてきたと思うのですけれども、今回は話されないということになるのでしょうか。
公表のあり方については文部科学大臣に聞いてください。
はい、わかりました。
私の方から渇水の質問をさせていただければと思います。発電所の運転時間の削減について、現時点で具体的に何時間ほど削減されるのか、また、それに伴う節電の必要などが出てくるのか、その点をお願いできますでしょうか。
土木部長お願いいたします。
今現在、削減の具体的な時間はこれから調整すると聞いております。それでまず削減して、水力発電の電力が減った場合には、その代わりに、他の電力、要は火力発電所で補うと聞いておりますので、全体的な電力量が減ることはございません。
渇水に関して知事に質問させていただければと思います。全国的に水不足による農業被害が出ていますが、県内における現段階での能登地区も含めた渇水の現状、受け止めをお願いいたします。
ぎりぎり持ち堪えているという表現で良いのかなと思っています。7月はほとんど雨が降りませんでしたよね。8月の一番農業用水が必要とされる時期に、あと1~2週間ないと結構ダメージが大きかっただろうなとヒヤヒヤしていまして、私も8月6日、7日と、まとまった雨量を想定できるという天気予報を7月の終わりぐらいから出ていましたから、毎日本当に早く雨が降ってくださいと祈っていました。まずはギリギリセーフと。だけれども、今後の天候にも配慮しながら、この渇水調整連絡会のデータに基づいた調整を期待したいと思っています。これが1点目。2点目は本質的な問題を申し上げれば、今年より来年の方が涼しくなるとは思えない。今年より来年の方が雨が多くなる、少なくなるとも、確定的なことは言えませんよね。となると、農林総合研究センターで、天候に左右されない、より強い 稲、野菜などの開発をされていますので、これは正直長期間かかると聞いていますが、そういった災害に強い作物を品種改良していくという姿勢は、より一層予算もつけて頑張っていきたいなと思っています。
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