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最初に、熱中症対策と感染症予防の注意喚起について、口頭で説明させていただきます。
大変暑い日が続いており、県民の皆様には改めて熱中症予防の徹底をお願いしたいと思います。連日の猛暑で、熱中症とみられる症状で救急搬送された方が急増しております。8月3日までに658人が搬送され、このうち、65歳以上の高齢者は400人、全体の6割を占めております。特に、7月に救急搬送された方は438人と、これまで搬送者数が大変多かった令和5年の362人を超えています。ご自宅ではエアコンを活用し、こまめな水分・塩分補給を心がけて、特に高齢者やお子さん、障害のある方は熱中症にかかりやすい傾向がありますのでご注意ください。
次に、感染症について申し上げます。全国的に百日咳と伝染性紅斑、つまり、リンゴ病の流行が続いてございます。石川県においても患者報告数は依然として高い水準となっています。これらの感染症を予防するためには、手洗い、換気、咳エチケットなど基本的な対策を心がけることが重要です。県民の皆様におかれましては改めて感染症対策、また、熱中症対策にお気をつけいただきたいと存じます。
それでは資料をご覧ください。8月6日からの大雨に伴う被害等の状況について報告をいたします。8月7日に線状降水帯が発生して県内全域で記録的な大雨となり、県は災害対策本部を設置いたしました。金沢では観測史上最大331.5ミリの24時間雨量となりました。そこで昨日、金沢市に対して災害救助法の適用を決定いたしました。村山さんにもすぐに報告をいたしました。被害の状況ですが、人的被害はなし、住家被害については、一部破損1棟、床上浸水調査中、床下浸水168棟と、これは引き続き調査中であります。避難所は本日朝6時30分全て閉鎖をいたしました。県管理道路の通行止めは最大16箇所ございましたが、現在4箇所です。浸水被害に遭われた方々に申し上げたいと思います。まず、浸水した家屋は、洗浄、乾燥、消毒といった適切な対応が必要です。片付け作業の際は、こまめに水分・塩分を補給し休憩しながら行ってください。熱中症対策をしていただきたいと思います。
次。今度は正反対な話ですみませんが、渇水調整連絡会について報告いたします。大聖寺川水系の案件です。大聖寺川水系では一昨日から雨が降りましたが、降雨量がわずかであり、減少傾向が継続している、水の量ですね。本日15時より渇水調整連絡会を開催して、関係機関に取水量の制限を要請いたします。例えば、発電事業者には発電所運転時間の削減を、地元用水組合には農業用水量の削減をお願いしたいと思います。一方、犀川水系においては、一昨日からの雨で貯水率が回復傾向にありますので、渇水調整連絡会の開催は見送ります。今のところ、大聖寺川水系では、九谷ダム、我谷ダムは、本日時点で水の量が38%。犀川水系では、犀川ダム、内川ダムで、52%という状況であります。ちなみに、最低値をご覧ください。過去10年での最低値は、平成30年に大聖寺川水系では33%まで下がりました。犀川水系では、R5年、2年前に23%まで下がっております。この数字を見ながら渇水調整連絡会議を開催してまいります。
次。議会などでもこれまで何度も申し上げてきましたが、震災学習プログラムのモニターツアー開催について報告いたします。県外からの修学旅行の誘致に向けて、昨年度、被災地の教訓を伝え、今後の災害に備えるための震災学習プログラムを作りました。学校関係者や旅行会社を招聘して、修学旅行向けの震災学習プログラムのモニターツアーを開催いたします。参加者からのアドバイスも踏まえて、各プログラムの磨き上げを図り、復興後を見据えた修学旅行の積極的な誘致活動に取り組みます。モニターツアーの概要は、学校関係者向けとして8月19日から21日。参加者は、首都圏や関西圏の中学・高校の校長など6人ほど。視察先は、能登6市町の学習プログラムということで、道の駅すず塩田村、春蘭の里、能登ワイン、輪島朝市通り、福浦港、和倉温泉街、のと鉄道ほか。こういったところに修学旅行で来ていただいて、あの震災が何だったのか、どのように復旧・復興しようとしているのか、そのためにどういう努力をしているのか、こういったことを子どもたちにお伝えして、防災学習に生かしていただきたいと思っています。たくさん来ていただいて、本音を言えば、修学旅行生に来ていただいて見ていただくということが、被災地の励ましにもなりますので、たくさんご参加いただきたいと思っています。視察先の例、七尾では、和倉温泉の奇跡から学ぶ防災、穴水町のと鉄道「震災語り部観光列車」。
次。のと鉄道の新型車両デザインの一般投票をすることとなりました。のと鉄道では令和8年度から10年度にかけて全7両を更新し、新型車両を導入する予定です。そこで「能登の再生と地域の希望を乗せる」という思いを象徴する列車づくりを目指して、愛着を持ち、利用したくなる車両となるように、車両デザインの一般投票を実施中であります。4つのデザイン案から皆様の投票結果を踏まえて決定いたします。A、B、C、D、ここで私が何か言うと誘導尋問になるので言いませんが、Aは風が吹き抜け朱鷺が舞う能登の里山里海をイメージしているそうです。Bは里山里海が調和する安らぎの能登の原風景。空、海、田んぼでしょうか。Cは点描で表現した朱鷺が人の思いと未来を乗せ翔ぶ。デザインに朱鷺が入っているんですね。Dは、桜色、能登さくら駅と建具模様で受け継ぐトリコロール3色。それぞれテーマごとにデザインを出しておりますので、応募はここからぜひご投票ください。二次元コードがありますので、ぜひお願いします。
次。犯罪被害者等支援ワンストップサービスの運用開始、極めて大事な案件だと思っています。現在、犯罪被害者等への支援は、医療面、生活面、経済面など多岐にわたり、支援主体も様々であります。この犯罪被害者が抱える課題は何か。利用できる支援の種類、窓口がわからず支援にたどり着けない。複数の支援機関を回って、繰り返し同じことを聞かれる。被害状況を聞かれるわけですよね。その説明すること自体が大きな負担になっている。そこで、犯罪被害者等の負担軽減と円滑な支援のために9月1日からワンストップサービスを開始いたします。シンボルマーク「ギュッとちゃん」。対象は、殺人、交通死亡事故、性犯罪などの被害者、家族、ご遺族が対象となり、支援の流れは、警察がプッシュ型で被害者等から状況を聞き取り、被害者等の同意を得て、コーディネーターに報告をします。県庁内に元県警職員1人、プロのコーディネーター1人配置します。2番目、コーディネーターが被害者などと面談してニーズを一元的に把握します。3番目、受けたコーディネーターが支援計画、個別計画を作成して、支援機関が参加する会議を開催します。大事ですよね、支援調整会議。4番目、被害者などが必要な支援を漏れなく円滑に受けることができるように調整し、支援を提供します。ワンストップ支援サービスは、犯罪被害者に対する支援として議会からも提案もありましたが、ようやく提供できるようになります。全国でいくつぐらいの都道府県でやっているの。
数件だったと思います。
犯罪被害者というのは、正直触れられたくないプライベートの問題を根掘り葉掘り何回も聞かれることが負担になって、支援にたどり着けないということがございました。そういったことのないようにしようということであります。
次。外国人観光客へのSNSなどを活用したマナー啓発。オーバーツーリズムの予防対策として、外国人観光客向けにSNSなどの広告を活用したマナー啓発メッセージを昨日から配信しております。我が国の文化マナーの理解を促して、県民生活と観光客受け入れの両立を図る。金沢市と連携して、オーバーツーリズム対策をしてまいりましたが、その象徴です。配信期間は昨日から行っております。対象は石川県を訪れる外国人観光客、英語、中国語(繁体字、簡体字)でやっております。配信媒体はSNS(Facebookやインスタグラム)、Webサイトであります。これは、Webサイトも旅ナカで閲覧するサイトです。啓発内容については、ゴミのポイ捨てを行わない、無断で写真撮影をしない、食べ歩きをしないなど、基本的なマナーではありますが、気持ちよく旅行していただきたいと。私たちも気持ちよく外国人旅行者を受け入れたいということで、こういう広告をいたします。
読み上げで報告いたします。中国東方航空の訪問です。昨年、就航20周年を迎えて、週4便に増便をされた小松・上海便について、これまでの運行に対する御礼を申し上げ、今後の更なる路線発展に向けた協力の要請を目的としています。明後日10日日曜日から1泊2日というスケジュールで対応いたします。懸念しておりましたのが、大雨との関係でございました。幸い現時点では人的被害がなく、金沢市が機動的に対応できるように昨日災害救助法の適用も決定しました。というわけで、徳田副知事はじめ関係部長と連携を取り合って、必要な対応を万全に行うということを確認した上で、1泊2日で中国東方航空に行って参りますという報告です。
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