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更新日:2025年5月23日

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記者会見の要旨(質疑応答) - 令和7年5月22日 -

  • 令和7年5月22日(木曜日) 14時00分~

記者

   出水期の備えについて聞かせてください。38河川全て応急復旧が完了予定、土砂が堆積の35河川で除去済ということで、実際に奥能登豪雨が発災したときの前に戻った形なのか、それよりもさらに対策を強化したということなのか、どちらになるのでしょうか。被災者の方からすると、また奥能登豪雨が発生したらどうなるのかということが一番気になるところだと思います。

知事

   土木部長からお答えさせていただきます。

土木部長

   応急復旧ですけれども、現在は川の断面の確保と護岸の補強ということで、被災前と同じ治水安全度を確保できるという状態にしてあります。これから出水期を迎えますので、次の非出水期から本格的な本復旧に入るといった状態でございます。

知事

   今年の出水期に合わせて、まず応急でしっかりと土嚢を積んで以前同様になっています。しかし、土嚢を積んだだけですから、本格復旧に向けてはまたやりますよという趣旨です。

記者

   それを踏まえて知事から被災者の方へのメッセージがあればお願いします。

知事

   昨今の豪雨災害、線状降水帯は、正直、昨年は想定を超えていたという表現を使わざるを得ません。まず、昨年並みには直しました。今後は、こうしたインフラの復旧は当然ですが、事前防災という形で周知徹底、サイレンとか消防などによる呼びかけもそうですし、住民の皆さんにも改めて避難場所などの確保のために確認を事前にお願いしたいと存じます。

記者

   出水期の備えについて伺いたいと思います。3月下旬ですけれども、奥能登の治水対策協議会の部会で、泉谷市長が大量の流木とか土砂が上流域でまだ残っているというような心配をされていましたけれども、その辺は解消されていますでしょうか。

知事

   確認をさせていただきます。

土木部長

   あのとき市長から言われたのは、竹中川と若山川ということでした。あのあと、既に工事を発注してあったのですが、上流の土砂や流木を撤去し、先般市長に会ったときも、ありがとうございますと言ったお礼を言われました。

知事

   私もお礼はいただきました。

記者

   奥能登豪雨の災害の教訓という意味では、特に急激な水位上昇への備えというのも1つだと思います。仮設住宅も整備されて、早めに避難を呼び掛けなくてはいけないという課題も露わになったと思いますけれども、出水期を迎えるにあたって、その体制の再点検や住民への周知徹底という部分で、一義的には市町かと思いますが、知事の見解も伺いたいと思います。

知事

   極めて重要なポイントだと思っています。昨年と同じような線状降水帯、豪雨災害が起きないとは言えない現状において、改めて、県としても市町の皆さんに対して、市町から住民に対して、情報の伝達方法を丁寧にやっていただきたい。実は先般、坂井学防災担当大臣からも指摘いただきましたが、特に要支援者の個別避難計画については、石川県はまだ十分ではありませんよとご指摘をいただきました。昨年1年間は、市町も個別避難計画や要支援者についてそれどころではないような業務の多忙化であったのは、私も坂井大臣も理解しています。しかし、令和7年に入り、全国的に見ても、石川県の市町の要支援者に対する個別避難計画が十分に立てられていないと指摘をいただいておりますから、そのことを踏まえて、県の方からも市町の連携を取って、情報が速やかに伝わる工夫をしっかりしたいと思います。

記者

   地震による地形変化を踏まえた洪水浸水想定区域図で、外浦に面した16河川を6月の出水期までに見直すようなお話をされたと思います。進捗等どうなのかをお伺いできればお願いします。

知事

   土木部長、お願いします。

土木部長

   おっしゃるように、能登外浦の地形変動が著しい16河川については、今現在のところ、洪水浸水想定区域図について見直しを行っており、お約束通り出水期までもうしばらくですけれども公表する予定としております。

知事

   スケジュールも含めて記者クラブの方にもお伝えください。

記者

   これをもとに市町がハザードマップを作成するもので、今出水期には多分間に合わない状況だと思います。浸水想定区域図を見るだけでも自分のエリアが浸水するのかどうかがわかると思いますので、その辺の広報も必要かなと思います。

知事

   県としても、各市町の広報に対しても、重要性と伝達方法についてアドバイスをさせていただきたいと思います。

記者

   トキの野生放鳥について伺いたいと思います。トキの日も近いものですから。放鳥場所の選定について、地元の協議会で今年の7月頃までに決めたいという方針を示されていますけれども、選定の基準というものを知事としてどう考えていらっしゃるか。復旧状況などもあるとは思いますが、いかがでしょうか。

知事

   私の一般的な考え方を申し上げます。定着に向けては、餌がなければ駄目ですよね。これが1点目。安定的に餌を確保できる環境が2つ目。営巣、安心して羽を休め、卵を孵化できるといいますか、ヒナを育てることのできる環境ということになると、天敵対策が適切にできると。天敵対策の1つには、動物や猛禽類。私も心配するのは風車です。大丈夫かは専門家と判断しなければいけませんが、佐渡島に風車はないです。トキは今、我が国で放鳥されているのは佐渡島だけです。そうなると、風車は天敵の1つと想定するのは、私はおかしい想定ではないと思っています。同時に、子どもたちも含めて、農業団体や商工関係者、地域の区長さん方に、トキが放鳥されたら、カメラを持ってきて、じっと狙って、撮りたいからといってワーッと驚かすような、そんなマナーの悪い人がいては困ります。地元の機運醸成は大事ですが、それ以上に、外から来る人たちにもマナーを守ってもらうということを、地元、県民から率先する必要があると思っています。そういったことを県のホームページを通じて、繰り返し訴えていく必要があると思っています。

記者

   出水期の対応についてお伺いします。豪雨での被災箇所に限らず、地震と豪雨で奥能登地域中心に傷んでいる場所も多いかと思います。出水期を迎えるということで、昨年のような豪雨災害を起こさないために、被害を減らすために、県としてどのように対応していくかと、県民に心がけてほしいことなどがあれば教えてください。

知事

   昨今の豪雨災害の怖いところは、線状降水帯を挙げざるを得ません。したがって、早めの天気予報に基づく避難勧告、注意勧告、こういった情報の伝達を気象庁と連携し、県、市町、そして先ほども申し上げたように、要支援者の場合には、誰がその要支援者を避難させるのか。そういったところまで含めて事前の準備を通知し、その準備は、要支援者は市町で把握しておられますからそうしていただくと。県としては、徹底して周知をし、お願いをするということがあると思っています。もう1点。私は専門家ではありませんから土木部長からも聞いていただければいいのですが、工事のあり方というのはあると思います。わかりやすく申し上げると、法面や護岸もそうですね、全部コンクリートで修繕、改修していいのかと。つまり、水の逃げ口がなくて、一気に土砂崩れを起こしてしまうような形にならない方がいいと思います。斜面などの水の逃げ口などを踏まえた防災の工事のあり方は工夫が必要だと思っています。国では有機土木学会があり、こういった知見も連携しながら、同じような線状降水帯が二度と起こりませんとは言えない我が国の状況であると認識していますので、よりダメージを和らげる工法を採用して欲しいと思っています。特に、要支援者、それから一般のご家庭もそうですが、情報が速やかに伝わる。昨年のとき私は結構聞きました。豪雨の音が激しくて聞こえなかったと。サイレンなど。この解消は、今後、デジタルを活用するというやり方もあると思いますし、特に要支援者に対して、一般市民に対しても、日頃から速やかに避難できる高台、安全な場所の確認、これをお願いしたいと思っています。

記者

   38河川全てで応急復旧を完了予定とありますが、出水期までというのは、例えば今月末までなのかとか、いつまでになのかを教えていただけますでしょうか。

土木部長

   今月末です。

知事

   今月末ですね。

記者

   自動車整備の外国人人材のことで、協定式が明日だと思いますが、実際に受け入れはいつ頃からなのかということと、県内の自動車整備人材でベトナム人の方はどのくらいいらっしゃるものでしょうか。

知事

   労働企画課長からお答えいただきます。

労働企画課長

   実際の受け入れの時期については、今のところまだ明確にはなっていないといいますか、今後、自動車販売店協会の会員企業からの希望を取りまとめて、ハイフォン社側に提示し、その上で面接等の選抜を経て受け入れされるという形になりますので、協定を結んだ後の個別協議になります。実際の人数については、今数字を持っていないのでまた後で回答します。

知事

   これはわかり次第、労働企画課長の方から、情報は記者クラブに提供してください。

記者

   出水期の対応について、既に出ている情報だと申し訳ないですが、38河川全てで応急復旧を完了予定とあるのですけれども、今時点で何河川が完了していて、あと何河川が残っているのかというところの現状をお伺いします。

知事

   今日の時点ですか。土木部長

土木部長

   38河川中、今日の時点で35河川です。

知事

   残りは3河川だと。

記者

   ホワイトロードの再開について、知事としてホワイトロードの完全2車線通行再開に期待する効果をお伺いできたらと思います。

知事

   交流人口の拡大。そして、観光のルートとして、私ども石川県、岐阜県にとりましても極めてPR度の高い財産という認識を持っておりますので、明日5月23日からとはいうものの、よそ見運転等には気をつけていただいて、安全運転でこのホワイトロードを堪能いただきたいと思っています。

記者

   私がYouTubeを見ていたところ、はせ道場の動画が出てきて、全部見たのですけれども、知事は料理もされるのでお米高騰のことも気にされているかとは思いますが、米を巡る農水大臣の発言等、現状について何かお感じになっていることはあるのでしょうか。

知事

   論外ですね。

記者

   お米の関係で、最近ニュースで見たのですけれども、能登町で、乾いた田んぼにお米を直でまく乾田直播が始まったということで、以前、浅野副知事がテレビに出て解説をされていたような記憶があって、おそらくこの辺り詳しいかと思いますが、能登の復興において、水田に水を張らずに、乾田にお米を撒くのは復興的な施策になり得るのではないかと思うのですけれども、所感はありますか。

知事

   浅野副知事が農林水産省に在籍中に、我が国を代表してこの政策を国内だけでなく海外においても展開されていました。この点については第一人者でもありますので、浅野副知事からお話をお願いします。

浅野副知事

   乾田直播と言われる、種もみから苗床を作って移植をする田植えをする、今まで普通に見られる、植えた上で当然ながら田んぼに水を張ってというスタイルではなく、畑作みたいな形で水稲種をコシヒカリ、ななつぼし、ここでいうとひゃくまん穀など、色々なものを直播の形で畑作的に作るというやり方で、これは低コストになっていくということと、メタンガスが出なくなるという。そういう意味では、今後の輸出など色々なことを考えても極めて重要なことですけれども、作り方を変えてみよう、それによってとにかく人手が足りなくなる時代の農業をどう支えるか。輸出競争力、価格競争力をどう出すか、あとは大量の収量を確保するという意味でもどれぐらい効いてくるか。色々なことを全国各地で農水省としても、最初は国際的な輸出文脈ということで取り組んできた話ですが、昨今のこの米の問題で、さらに注目が集まっているだろうとは思っています。農林水産部でも詳しく、農林部長から補っていただければと思いますが、今年度の当初予算から、試験場においてもこういった研究を始め、能登では今回、水を張れない圃場がたくさんありますので、そういったところでまずはやるとか。加賀においても、今度はこっちでどれだけ生産性を上げられるかということで取り組まれていて、それらを農林水産省の私自身が作ってきて、タスクフォースの中に石川県としてもしっかり入って、一緒に全国のチャレンジャーたちと、石川の米をどれだけ生産性高く持続可能なものにできるか取り組んでいるところです。将来に向けて。ただ、地盤が、土の地質が、地域ごとに水はけの良し悪しだとかで左右されます。だから、これだけが全ての解にはなるとは私も思っていなくて、とにかく実験して、うまくいくところとうまくいかないところを現場と一緒に模索していくのが、県ではこれなのではないかと思っています。

知事

   農林水産部長からもお願いします。

農林水産部長

   浅野副知事からあった通りですけれども、能登においても、まだ農地や水源も含めて復旧復興が終わってないところもあります。もちろん低コストやメタンガスの話もありますけれども、復旧復興に繋がる1つの重要な技術ということで、先ほどありましたように、今年度当初予算にそういったチャレンジする、実証研究する予算をつけておりますので、しっかり農家の皆さんとも協力していただきながら進めていきたいと思っています。

記者

   知事は自ら大の里のことに触れるほど相撲が好きなので。昨日、大の里が自己最長に並ぶ11連勝で明日にも2場所連続優勝の可能性があると。初土俵から13場所で優勝すれば、4度目の優勝という非常に多い回数にもなるわけですけれども、今後の期待を話していただければと思います。

知事

   昨日の取り組みもハラハラしながら拝見いたしましたが、顔をずらすという技術は、我々レスリングでも使う意外と高度なテクニックです。相撲の流れの中で自然とタイミングよくこうした技術を出すことができるということは、以前のようにというと大の里関に大変失礼ですけれども、なんでそこで引くのかとか、はたくのかと、十分に押し込んでもいないのに、という場面が今場所はほぼ見られないですよね。そういう意味で言えば、土俵での落ち着きに非常に成長を感じています。私、剣道もやっていたので、剣道ではよく後の線という言い方をします。十分相手の出方を想定しながらしっかりと受け止めて、自分が動くことができる後の線という心技体が整ってこそできる対応能力だと思います。まず、今日1日の取り組みに全力で頑張ってほしいと思っています。明日、明後日のことはまだ考えておりません。

記者

   知事は、日曜日の卯辰山の大会にもいらっしゃったかと思いますが、県内相撲が大変盛んだとはいえ、土俵の数や人数も、少年教室は10人いれば多い方だねというような状況で、石川の伝統である相撲も、当然その昔ほどは盛んではないと思います。大の里が今回これだけ全国的に脚光を浴びることの、石川県にとっての意味はどういうところにあると知事はお感じになっていますか。

知事

   これは1点、相撲王国石川のPRになると。今朝の北國新聞にも書いてありましたように、少年相撲のときの指導者の丁寧さ。これは特筆すべき財産だと思います。つまり、全国の子どもたちは普通に頑張っていますけども、少年相撲の指導者の専門性と熱心さと自己犠牲に支えられていると言っても過言ではないと思っています。そこが相撲王国石川の誇るべきところではないかなと感謝しております。

記者

   お米の件で伺います。江藤大臣の発言について論外だと言われていたかと思いますが、もう少し具体的にどういったところがというのを伺えればというのと、新たに就任された小泉大臣への期待、どういったところに期待をするかを伺います。

知事

   論外というのを解説せよと言われれば、米不足で消費者が大変困難な状況にあると。これを打破すべき担当大臣として発言すべき内容ではなかったという意味で論外であります。ただ、個人的には江藤さんとは大変親しい間柄でもあり、農政に関しては酪農も含めてプロ中のプロでありますので、国会議員という立場で、今後ともしっかりと活躍していただきたいという期待も申し上げておきます。小泉さんに関しては、報道の皆さんも煽っているのかなと思いますが、JAと対立しているわけではありません。JAの果たすべき役割にも様々議論をする必要がありますということを小泉さんなりに主張しておられます。それは前々から私も党内でよく承知しております。農林部会長としても、いたずらに対立を煽っているわけではありません。今般、まずは米政策にしっかりと取り組んでいただくことを期待しておりますし、短期的な米の価格が3,000円台になればいいでしょうねと総理もご発言されています。私も近所のスーパーに行って、昨年までは2千数百円だったものが4千500~600円というのはびっくりします。と同時に、安定的に供給できる体制を整えるにはどうしたら良いのかというのは、ミニマム・アクセス米の確保も含めて、生産能力の強化。何となく簡単に拡大とは言いづらいですが、生産体制の強化については、農は国策であるという観点、環境への配慮、離島半島においては国防の役割も担っています。つまり、人がいなければ、環境も水環境も含めて森林も荒れてしまうわけでありますから、様々な多様性、多様な価値観を持つ稲作といったものを、かつての食管法の時代ではありませんが、国としてバランスよく農業経営が持続可能なものとなるように、小泉さんらしい挑戦をしていただきたいと思っています。

 

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