ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 知事記者会見 > 知事記者会見(令和7年5月22日) > 記者会見の要旨 - 令和7年5月22日 -
ここから本文です。
4点、冒頭報告いたします。
スライドお願いします。出水期への備えとして、2点申し上げたいと思います。能登地域の河川ですが、出水期までには応急復旧を完成させ、堆積土砂を除去いたします。奥能登豪雨で被災した38河川全て応急復旧を完了予定であります。また、奥能登豪雨で土砂が堆積した35河川全てで除去済みであります。準備は整っております。能登地域以外の河川ですが、堆積土砂の除去が必要な30河川で完了しております。能瀬川、これは津幡ですね。一昨年7月の豪雨で被災した河川のところは綺麗になりました。鍋谷川、これは能美の方ですね。こちらも堆積した土砂は綺麗に撤去されてございます。
次、農業用ため池であります。大雨などで決壊した場合、人的被害を与える恐れがある防災重点農業用ため池が県内1,176カ所ございます。出水期を迎えるにあたって、以下ぜひご留意ください。申し上げます。ため池災害ハザードマップで浸水想定範囲や指定避難場所などをご確認くださいというお願いであります。市町のホームページや公民館などで確認が可能であります。写真で見ていただくと、ため池がありますね。堤防もありますけれども。指定避難所がここですよとか、浸水想定範囲はこのエリアですよ、連絡体制はこうですよと、ホームページ等で告知してございますので、ぜひご確認をお願いしたいということであります。
次の案件は、石川県では多分初めてだと思いますが、全国のモデルにもなると思っておりますので丁寧に説明します。自動車整備の外国人人材確保に係る3者連携協定。連携協定締結式は5月23日午後5時から45分までホテル日航金沢で行います。協定を締結する3者とは、石川県の馳知事と、石川県自動車販売店協会の小杉会長と、ベトナム・ハイフォン社のグエン・スアン・トゥエン代表取締役の3者であります。この背景を説明いたします。自動車整備人材は全国的に不足しており、石川県でも確保が困難で、求人倍率4.59。なかなかスカウトができないという現状があります。ベトナムは、実は石川県内の外国人労働者、技能実習生で最も多く、石川県の経済、雇用の現場に欠かせない存在であります。具体的に、石川県内におけるベトナムの外国人労働者数は5,210人、全体の34.5%。3人に1人以上はベトナムの方という現状です。技能実習生3,007人は全体の52%、2人に1人は技能実習生、ベトナムの方という現実がございます。そこで、県と石川県自動車販売店協会とベトナム・ハイフォン社の3者連携協定を締結して、優秀な自動車整備の人材を確保しようという取り組みでございます。石川県が外国の送り出し機関、業界団体と連携して、外国人人材の受け入れ促進に取り組むという初のケースであります。これは、全国初。石川県初。
石川県初です。
全国には何例かあるの?
全国ではケースはあります。
なるほど、石川県では初めてなのですね。なんで今までなかったの。
知事の外国人材に関するリーダーシップがあって、業界の方もそれに賛同し、申し出があり、我々も頑張ろうという形になったわけです。
内輪の話を聞かせてしまったみたいですが、ご承知のように、私が国会議員の時から、外国人の人材のスカウトと同時にあまりよろしからぬ中間管理機構もあって、賃金の支払いや労働環境の問題でトラブル等がございました。そういったことを解決するために、日本語教育機関をしっかりしましょうとか、そのために日本語教師もしっかりと資格を取らせましょうとか、私も国会議員時代から主体的に取り組んでまいりましたが、県内においては、特にこの自動車整備の人材が足りないと いうことで、業界団体と協議の上、3者で連携をすることになったということであります。 次。このハイフォン社という会社はどんな会社なのか詳しく説明いたします。ベトナムのハノイ市にあります。正式名称はハイフォン投資貿易建設株式会社。事業開始は平成21年3月から。従業員はグループ全体で510名。グループ企業には工科テクノロジー・技術短期大学、通称CEATEC。大学を持っているということが、私どもが提携を結ぶにあたっての強みと認識しています。専門技術・知識と基礎的な日本語、3年間で習得する技術短期大学をグループ傘下に擁し、日本向けの送り出し人材の育成を実施していると。自動車整備学科をはじめ、5学部18学科が設置されていて、学生数は約3,500名。機械工学部、情報工学部、観光業学部、外国語学部、看護・介護学部。我々からすれば、喉から手が出るほど欲しい逸材を育てている大学です。外国語学部で一定の資格を取得するにふさわしい日本語教育をする機関、学部を持っているというのは、これも強みだと思っています。ハイフォン社は30校以上のベトナム国内の大学や短大と連携して、ベトナム全土から優秀な人材の募集・発掘も実施しているという実績、既に12,000名以上を日本に送り出した実績を持っており、特別表彰を連続受賞しているということであります。
次の話題です。いよいよ寄附講座「災害実践看護学」の開設となりました。今年4月から県立看護大学で県の寄附講座、全国初の防災・災害対応に関する寄附講座「災害実践看護学」がスタートいたしました。体制は教授が1名、講師2名。通常のカリキュラムに以下を反映しており、1年生のときには、能登地域の医療機関・福祉施設のフィールド学習。2~3年生では、老年看護や精神看護など全ての専門分野において災害時の対応についての講義・演習。4年生のときには、卒業研究テーマに災害を追加して選択が可能であると。防災に関する幅広い知識を有し、災害時に避難所などで適時適切に行動できる看護師を育成する。この寄附講座のキックオフイベントとして、「今わたしたちができる災害看護を考える」ということで、5月29日木曜日9時半から11時45分まで、県立看護大学で講座をします。一般の方も参加可能ですし、ライブ配信もあります。詳しくはこちらというQRコードもつけてございます。県のホームページでも出すのですよね。このQRコードとか、情報は。ホームページからもリンクできるようにしてあげてください。一般の方も参加可能ですから。
次。お待ちかねですね。白山白川郷ホワイトロード無料区間の完全2車線通行再開。完全復活です。白山白川郷ホワイトロードって行かれたことありますか。ようやく、ずいぶん時間がかかりましたが、今年の石川県側の無料区間は5月16日に片側交互通行で開通しました。平成30年、令和2年の2度、斜面崩落で長らく片側交互通行だったのですが、明日5月23日からは平成30年以来7シーズンぶりに完全2車線通行が可能となり、夜間通行止めもこの日から解除されて24時間通行が可能であります。岐阜県との連携がさらに観光の面において深まります。当然2車線ですから、バスでの行き来もできるのですよね。観光バスなども行き来ができ、ツアーも造成されると存じますが、ぜひまぶしい新緑と雄大な景観のホワイトロードをご堪能いただきたいと思います。
私からは以上であります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す