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更新日:2024年1月10日

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記者会見の要旨 - 令和6年1月10日 -

令和6年1月10日(水曜日) 10時00分~

  ※会見資料はありません。

知事

  おはようございます。記者の皆さんにも、報道の皆さんに本当に感謝申し上げたいと思います。やはり被災地の皆さんは、なかなか県のホームページも見ることができず、皆さんの報道を通じて実情がわかるという場合もございます。本当に感謝申し上げます。

  以下8項目にわたって、冒頭私から発言をさせていただきます。その上で、質疑応答もお願いいたします。

  1点目、概要です。本日9時時点で、計203名の尊い命が奪われました。改めてお悔やみ申し上げます。政府に対しましては、過去の大震災も、そうだったと思いますが、補正予算の編成をお願いしたいと思います。おそらく規模は数兆円になろうかと思います。そして、過去の大震災とあまり比べない方がよいと私は思いました。なぜかというと、能登半島が日本海に突き出た極めてアクセスの脆弱な半島であるということ。高齢化率が50%を超えている地域が多いということ。こうした地理的要件も踏まえた補正予算の編成を政府には1ヶ月以内にお願いしたいと。そう思っています。

  2点目です。自衛隊、警察、消防、またDMATなどの医療、関係機関から、発災以来もう10日たちましたが、大変なご支援をいただいております。感謝申し上げます。人命救助最優先、そして、道路、電力、水道、医療。こうした人命を繋ぐインフラにつきまして、関係機関の皆さんには大変なご努力をいただいておりますことに感謝いたしますし、また、主に6つの市町の行政能力は、正直対応しきれない状況です。ここに、全国知事会、市町村会から、たくさんの職員を派遣いただいております。昨日でも既に400名を超えております。本当に感謝申し上げますし、引き続き、長期戦になりますのでお願いしたいと思います。

  3点目。私は1月2日、朝7時過ぎから、ヘリで現地視察を上空からさせていただきました。わずか2時間ほどでありましたが、上空から見てもですね、国道249号沿いにまわりました。10数ヶ所の大規模ながけ崩れ。輪島では火災、津波。珠洲の方に参りましても、津波の影響で集落が面的にやられていると。こうした状況は当然、自衛隊の皆さん、消防、警察を通じて、把握しながら、ピンポイントで孤立集落などに救助、物資の支援に入っております。これは石川県の記者の方ならご存知だと思いますが、奥能登が元々、そうしたインフラの環境が脆弱である中で、大変情報も、つまり通信も含めて、情報が瞬時に入ってこなかった中で、現場から、またネットを通じて、ここに誰がいる、この孤立集落はまだ来ていない、こういった情報を逐次いただきながら、その情報をもとに、自衛隊の皆さんを先頭に、救助に入っています。また警察、消防の皆さんは、火災現場から、また家屋倒壊の現場から、情報を踏まえながら、救出に入っております。未だに100名近く行方不明です。その救出というものを、最優先させていただくためにも、道路の規制をさせていただき、個人的なボランティアの規制もさせていただいていることを、どうぞご理解いただきたいと思います。

  次、4点目です。速やかに2次避難所に移っていただくようにお願いします。当然、スポセンの1.5次避難所を通して、要支援者が最優先ではありますが、もうフェーズが変わってきています。集落ごと、希望者も含めて、その方々の把握も含めて、とにかくどんどん可能な限りスポセンに運び、また小松の場合は、航空自衛隊小松基地がございますので、ヘリで救出できるので、小松に運んでいます。小松に運んだ後、また金沢に持ってくると二度手間ですので、宮橋小松市長にもご理解いただき、小松、また加賀市においても、ヘリ等で救出できた方は、小松、加賀で1.5次対応いただいております。基本的には金沢のスポセンで、1.5次対応し、2次避難所への振り分けといいますか、移送も含めて、1.5次避難所で対応しております。また、今後、ちょっと先の話かもしれませんが、仮設住宅とみなし仮設住宅の計画準備に入っていますが、仮設住宅のこれまでの国交省住宅局の設計フォーマットでは、十分ではないと思っています。細かく言いますが、集会所とか、子供の遊び場とか、ちょっとした買い物できる場所とかですね、こういったところをきめ細かく仮設住宅の設計、その上での施工に入っていただきたいと思っています。

  5点目です。そこで、未だに災害の全容も把握しきれていません。続々と更新されてアップデートされています。そんな中で、今日の段階においてですね、能登をどうやって復興させるか、一言で言えば、創造的復興を成し遂げたいと考えています。今までの法律等々ではですね、現状復旧、元に戻すということが、法律上もそういうことになりますが、それではいけないと考えています。テーマは2つあってですね。世界農業遺産のブランドを十分に踏まえた創造的復興が必要であると。それからもう一つ。能登はやさしや土までもと、能登人(のとびと)と私たちは地元で言いますが、能登にお住まいをし、伝統と歴史と文化を繋いでいた方々の思いを込めた創造的復興が必要であり、そのためのですね、SDGsの考え方を徹底的に取り入れたいと思っています。1点だけわかりやすく申し上げれば、皆さん、申し上げたように、水道管はズタズタなんですよ。今、懸命に国交省、厚労省、協力して調査と、応急復旧の対応をしています。当面使えません。水道は。そんな中で、水道管を繋ぐエリアも必要ですし、同時に自律型の水環境も必要です。この組み合わせも踏まえた創造的復興が必要だと考えています。

  6点目です。今しばらく個人的なボランティアの皆さんはお控えいただきたいと思います。したがいまして、もう開設しましたが、義援金。また、いわゆるNPO団体としてのボランティアの皆さん、いわゆる専門的ボランティアの皆さんに入っていただいております。今後に向けても、ボランティア登録は早め早めにお願いできればと思います。やはり、道路、そして最低限のインフラを確保した上で、ボランティアの皆さんにも来ていただかないと2次被害が心配です。加えて、ご承知のようにこれは文科省の研究もそうですけども、今回の令和6年能登半島地震、終わった、収束宣言できません。気象庁もおっしゃっておられるように、今後1ヶ月以内に震度5の可能性を秘めています。したがって、個人的なボランティア等来ていただくことは、2次被害に直結しますので、お控えいただきたいと思います。

  7点目です。3月16日、北陸新幹線敦賀開業。私、というか県としてもですね、この開業日を遅らせる、遅らせてほしいと要望するつもりはありません。3月16日の北陸新幹線敦賀開業をぜひともスケジュール通りお願いします。と同時に、関西とも中京とも東京とも、より一層、私ども被災地が近くなります。小松などは、小松空港と航空自衛隊小松基地と、そして新幹線小松駅と、車でももう7、8分ですから、直結すると考えて結構です。また、奥能登は大変厳しい状況ですが、金沢や加賀の観光地、人の交流、こういった交流を絶やすことは考えておりません。こうした経済活動を通じても、やはり石川県を、能登をぜひお支えいただきたいという思いで、3月16日敦賀開業、スケジュール通り行っていただいて、私ども県庁としても、その準備も進めさせていただきます。

  最後に知事としてでありますが、私も知事としてまだ2年も経っておりません中で、国会議員として27年務めて、故郷石川を代表して国政で仕事をさせていただきました。この人脈をフルに活用し、当然、岸田総理、林官房長官、松村防災担当大臣含め、政府の防災関係全ての大臣と昨日全員と電話でやり取りをし、支援要請もいたしました。こうした人脈や、また政府と直結したやり取りを丁寧に行いながら、加えて、県内19の市町全て、能登の皆さんを支えるという決意で、今取り組んでおります。ぜひともこのことをご理解いただいて、私は先頭に立って頑張りますが、当然1人でできるというよりも、県庁の職員の皆さん、19の市町の職員の皆さん、警察、消防、自衛隊等関係機関の皆さん、できるだけ瞬時に情報を共有して、必要な人事も含めた措置を、逐次、決断をし、皆さんにも報告をし、その上で、能登の復興に向けて取り組みたいと思っています。改めて報道皆さんにも感謝を申し上げ、多くの国民の皆さんにも、この実情をご理解し、ご支援いただけるようにお伝えいただきますことを、お願いして、冒頭のご挨拶とさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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