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更新日:2022年10月5日

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記者会見の要旨(質疑応答) - 令和4年9月30日 -

知事定例記者会見(質疑応答)

令和4年9月30日(金曜日) 15時00分~

内容

記者

まず、冒頭ありました、陽性者登録フォローアップセンターについてお伺いします。全体の8割の人、2割を除く8割の人が関わってくるような陽性者登録フォローアップセンターになると思いますが、発生届は4日間で、対象外の人は4日間で400件という報告がありました。この全体の4割という数字に関して、知事としてはこの数字十分なものとお考えなのか、それとも認知が足りないようであれば、改めてになると思いますけども、呼びかけをお願いします。

知事

スタートとしては想定内の数字かなと思っております。ただ、やっぱり急変ということを想定しておく必要がありますから、改めて、心配な方の登録を引き続きお願いしたいと思いますし、県のホームページ含めて陽性患者のフォローアップセンターへの登録をお願いしたいと思います。

記者

ありがとうございます。もう1点なんですけども、来月11日から始まる全国旅行割に合わせて、いしかわ旅行割について、こちらについてちょっとお伺いできればなと思うんですけれども、これを利用する上でのメリット、魅力みたいなところを県民にお伝え願えますでしょうか。

知事

改めてのご質問だと思いますけれども、やっぱり割引率が魅力でありますし、今まで中部ブロック等対象でありましたが、全国対象でありますから、旅の楽しみも増えるということであります。

これ、終わりの期間をまだ言ってなかったっけ、いつまでかっていうことは。まだでしたよね。発表された?12月20日までって発表した?なのでちょっと確認したんですが、したがって12月20日までですね、そして、年末年始は御存じのように移動の著しい時期でありますので、まずは12月20日まで、10月11日からでしたよね、10月11日から12月20日まで、全国が対象、割引率というのはもう、お示しをしてあると思います。

こういったものを活用していただき、また、各地域において、それぞれ特典もあると思います。お調べをいただいて、ぜひ石川県に来ていただきたいということを申し上げたいと思います。

記者

最後にもう1点お伺いします。今日発表のひきこもり、石川県ひきこもり支援拠点、能登、加賀の開設について、というお知らせをいただきました。ひきこもりの支援拠点を能登と加賀に開設するに至った背景と、知事としてはどのような想いで、この施設がどのような活動をしてほしいかというところにお伺いできればと思います。

知事

いわゆるひきこもりの問題については、やっぱり社会の縮図という言い方も表現していいと思います。3年ほど前に内閣府で発表された時には、我が国には115万人前後の、16歳から64歳まで、いわゆるひきこもりと言われている方がおられます。

私自身、無理やりという表現を使っているわけではなく、ご家庭や地域社会や同級生含めて、友達たちとやはり交流することに一つの生きる喜びも見出していただきたいと思いますし、また、これによって医療や福祉的な支援も必要であるならば、アウトリーチで届けていくことができるように、行政としてもコミュニケーションをする拠点があった方がよい、より専門的なサポートが必要ではないか。

これも1億総活躍といいますか、社会とのかかわり、地域とのかかわり、家族内におけるコミュニケーション、こういったことをサポートする上で必要な施策と認識しておりまして、今までは、支援拠点サービスは金沢だけでありましたので、アクセスのしやすいように能登、加賀というふうに3つの拠点を展開しました。

加えて、全19の市町の担当者のお名前と電話番号については、県としても確認をしてですね、連携しやすいように行政サービスを展開するようにいたしました。そういうことです。

記者

G7の教育相会合の関係でお伺いします。先日ですね、準備を担当する部署の方を作られて、諸々準備進んでいるかと思いますが、現時点で、今後どういうような活動をしていくか、改めてお伺いできますでしょうか。

知事

はい。

記者

知事としてどういう活動をされるか。

知事

これ担当者からちょっとしゃべってもらおうかな。今日来てない。光永さんは来てないの。事前に質問通告はしていなかった。じゃあ私からお答えします。まず担当者からお話した方がよかったかなと思いましたが、私から申し上げたいと思います。

まず、大事なことは連携ですよね。いわゆる官邸、外務省、文科省、富山県、富山市、金沢市、石川県ですよね。少なくとも、同じような情報を共有するということが1点目。今度、地元からすればスケジュールの確認。3点目、与えられたスケジュールの中で、どこで何をするのか確認。

次に、これは皆さんにとって大事ですね、プレスセンター。プレスセンターをどこにして、どのように情報を発信するのか。ばらばらじゃだめですよね。

そして、基本的なことを言いますけどロジ。こうしたことをですね、情報をみんなで共有しながらということで、現状は光永さんが部長で、その他関係、教育委員会とか観光とか文化関係ですね。次長レベルで、全部で17名でしたっけ。そんなもんでしたよね。メンバーがおりますので、みんなで情報を取りに行って、そして共有することにしております。

その前に、選んでいただいたお礼に関係各所を回ってですね、回りながら情報収集もしておかなければいけないので、近いうちに私と富山県の新田八朗知事とですね、一緒に霞が関、永田町にまずお礼に回り、回りながら情報収集もしてきたいなと考えています。

記者

先日の教育大臣会合の決まった時のご説明の中であった4者による会議体を設けるというようなお話。これってのは、どうなっているんですか。

知事

冒頭申し上げたように、会議体の前にまず情報共有というベースが必要ですよね。その上で、実は石川県、金沢市、富山県、富山市どこで何をやるかを決める前に、おそらく会議体をつくることになると思います。

その会議体では、お互いに持っているカードを出し合って、調整するということを想定しています。今、まだその前段階で、総枠といいますか、何をどうやるのかということを、まずみんなが理解するところから始めなければいけないので、まずは石川県という段階でチームを作り、そこに金沢市も入っていただきました。富山県も先般、そういった、お作りになったようであります。

お互い情報を収集します。それを突合いたします。いよいよ外務省、文科省、また官邸等から具体的なスケジュールが決まり、どこで何をやるかということがだいたい詰まってくると、代表選手の会議体を作って、そこでお互いのカードを見せ合って、じゃあ金沢市のここで何をやろう、富山市のここで何をやろう。宿泊はどうするか、移動はどうするか。そういったロジをどんどん当てはめていくというふうに絞り込みの会議体になっていくと私たちは想定しています。

記者

別件になりますが、摂食障害の支援の関係で、金沢大学附属病院の方が拠点病院ということで指定されたかと思うんですけど、指定されたことの意義とこれをどういうふうに活用していきたいか意気込みをお伺いできますでしょうか。

知事

まず事実関係について、永松部長から伝えます。

健康福祉部長

摂食障害につきましては、全国で拠点となる医療機関を設けているところでございます。今回、摂食障害につきまして、金沢大学の附属病院さんに拠点ということで、県から事務を委託したということが事実関係でございます。

知事

ちなみに摂食障害って何。

健康福祉部長

摂食障害は言葉どおり、食べ物を極端に食べるのが少なくなる拒食症の方もいらっしゃいますし、多く食べてしまう過食症の方も両方いらっしゃいます。また、両方の症状を一緒になって、ときには食べ過ぎて、ときには吐いて、吐き戻してしまうということでなる方もいらっしゃいます。これは精神疾患と絡んでいるところが多い状況でございます。また、若い方に多く見られるといったところでもあります。

これはご本人にとっては見えない病気で、外から見えない病気でございますが、ご本人にとってはとても辛いことでございますし、摂食障害が続くと極端な体重減少になって、一番最悪の場合は亡くなられる方も時にはいらっしゃいます。ですので、私たちはこういった苦しむ方ができるだけ少なくなるように、摂食障害の拠点センターということで準備させていただきました。

知事

はい。原因考えると、さまざまな状況を考えられますよね。年代、男性か女性か。お仕事をされている方かされていない方か。心身の疾患のある方かそうでないか。

恐らく、さまざまな事情において、摂食障害の原因があろうと思われますし、逆に、原因すらわからないという方もおられます。従って、金沢大学の方でですね、総合的な病院としてですね、総合的にまず診察、診断、カウンセリング、時には投薬対応というふうにしていただけるということで、ぜひお気づきの当事者や心配なご家族の方はですね、診察からスタートしていただきたい、そういうことです。

記者

年末の政府予算編成に関して何点かお伺いします。北陸新幹線の敦賀以西の令和5年度当初着工というのは、石川県の大きな課題ではあると思うんですけれども、北陸3県知事懇談会があったときに、馳知事の方から京都の西脇知事へのアプローチといいますか、水面下協議といいますか、お話あったと思いますが、その後動きといいますか、今後の具体的なプラン等あればお伺いしたいと思います。

知事

大変センシティブな課題でありますので、具体的なことを記者会見で申し上げることは、ちょっと今の段階では控えたいと思いますが、延伸に向けて当然、当該自治体の合意ということが大前提であるということは着工5条件の1つであります。

そのことを踏まえてですね、京都府におけるさまざまな課題についての情報収集をしていると、これは事実であります。それ以上はちょっと言葉を控え、私なりに、国会議員のルート、行政のルート、地方議員のルート、経済界のルート、さまざまなルートを踏まえて今アプローチ、対応、意見交換をしているということはお伝えしたいと思います。

記者

今後、機運醸成という意味で、今ほど言われた地方議会で言いますと、県議会と足並みを揃えて京都の方に話し合いの機会を持つとかですね、北陸3県議会とも足並みをそろえるとか、いろんな方法があるかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

知事

京都の事情は私なりに概ね把握しているつもりでありますが、今そのことをつまびらかに皆さんの前で報告をすることは控えたいと思っています。皆様が取材をされて、それを報道されることを別に制約しているわけではありませんが、私自身はまず、杉本北陸新幹線の期成同盟会の会長の立場もあります。京都府の西脇知事の立場もあります。また、政府与党合意となると関係する国会議員の立場もありますし、当然、建設する鉄道運輸整備機構の現状もあります。国交省がその元締めというとあれですけど、情報共有し、JR西日本とのやりとりもあります。

非常にたくさんのプレーヤーが関わっていることでもありますので、今の段階で申し上げられることは、さまざまな立場の方の情報を共有しながら、まず令和5年度概算要求では事項要求になっています。この事項要求が具体的な数値、項目として、年内の予算編成において具体化してくるように、努力中というふうに申し上げたいと思います。

記者

河川整備に関してなんですが、小松の梯川で言いますと、全国の国管理河川でも整備率が相当低く、全国でも下位にありますが、一応現行の施工区間で言いますと来年度末、ごめんなさい、来年度までの施工期間となっているんですけど、例えば前倒しと言いますか、その重複する形でその上流部分の区間ですね、新しい新規着工区間、例えば用地交渉に入るですとか、そういった整備促進に向けた取り組みもあると思うんですけれども、北陸地整に対する要望ですとか協議とかどうお考えでしょうか。

知事

ご承知のように、流域治水のあり方についても検討してきておりますし、梯川の本格的な整備に向けての予算もこれまでも行ってきております。当然、前倒しも考えておりますが、計画の中で可能な部分と、それだけの仕事を消化しきれるのかという工期の順番の部分もありますので、具体的にそういった話を表に出せる環境ではないというふうにお伝えし、そういう要望がたくさん届いているということは承知しておりますし、正直、知事として国にも要望し、早く何とかしたいという部分と現実的な工期の順番というのもありますので、そういったことを踏まえて対応していきます。最初に申し上げたように、流域治水のあり方についても当然検討もしております。

記者

最後にもう1点だけですね、県独自に発行しています、コロナ対策でですね、応援食事券なんですけれども、ここに来て売れ行きが好調と言いますか、かなりスピードアップして、もう無くなりそうだという話なんですが、利用自体は12月15日まで使えるということですが、追加発行等のお考え、まだちょっと時期尚早かもしれませんがお聞かせください。

知事

期待しているの。

記者

相当買いましたんで、たっぷりためています。

知事

これ正直、私にも、たくさんというか、買いました、よかった、使ってくれてありがとうという声は本当にたくさん届いており好評だ。そして売れ行き、今日で9月30日ですよね、リミットが10月15日、12月15日でしたよね。そうすると10・11・12、2カ月半以上まだ残っている。

ただ、売れてもそれが消化されているかどうかまた別なので、その数値を見ながら判断したいと思っています。非常に好評であるということは承知をしております。

記者

検討の余地はあるということですか。

知事

検討余地はありますが、今もう一回言いますけれども、お買い上げいただいていても、実際にお店でお使いいただいているかはまた別なので、特に残っている部分があるのにリミットは決まっていて、追加で発行して消化できるのかねと、こうならないようにどんどんお使いいただければと思いますが、ようやくですね、第7波がこういう状況になってきている中で、なかなかアクセルとブレーキ、非常に慎重に今までも取り組んできましたので、今の意見は大方の方のご意見と私一致していますので、そのご意見も踏まえて対応します。

記者

アーバンスポーツパークスのイベントの件で伺いたいんですけれども、以前から馳知事はアーバンスポーツに関してかなりこう熱意を注がれているというか、思うんですけれども、人気とか関心が高まりつつある一方で、例えば騒音ですとか、人がいるところでの危険性っていうのを心配する声もある中で、例えば今後、このパークスを通してでもいいんですけども、例えば啓発活動ですとか、そういった安全性とかの啓蒙活動というか、といった点について、県として何かサポートをしていったりですとか、対策を打つようなイメージ、お考えがあればお聞かせください。

知事

その通りなんですよ。実はスポーツの楽しみ方というのはですね、皆さんも私もそうですね、例えば、小学校のときにスポーツ少年団とか民間のクラブに入って、水泳とかテニス、中学校で部活に入って、高校で。何となくそこで燃え尽きて、その後、20代30代とあんまりスポーツとご縁がなくなったっていうのが多いんですが、アーバンスポーツ、まず楽しんでいただこう。組織の一員じゃなくて、個人として好きな人がみんなで集まってブレイクダンスを踊りましょうとか、スケートボードやりましょうとか、その場所を提供していきましょう、イベントとして。

おっしゃっているのは、その次の段階ですよね。常設ということは慎重に考える必要があるとまず思っています。当然、これは騒音、危険、保険です。また、公園広場、夜間、保育所とか介護施設との近くとか、さまざま配慮しなければいけないことはございますので、このイベントをやってみて意見を聞きながら、そういうことの心配のない場所、万が一の時の連絡を含めた管理のあり方、これは県としても頑張ってやりましょうと言っている以上は、配慮をしなきゃいけないなと思っています。

この間、昨日かな、小松のうらら劇場にカヌーのスプリントの前夜祭で行ってきましたが、駅のそばにスケートボードできるところあるじゃないですか、小松市の駅の。あれはすごい人気ですよね。若い男の子は上半身裸になって、ちょっと大丈夫かなと思いながらも、結構楽しくみんなやってますよ。いい場所を確保したなと思いました。

そうはいっても、駅、街中でブレイクダンスとか大きい鏡を置いて、そういうことを考えると、騒音の面とか、風紀の乱れとかちょっと気をつけなきゃいけないかなと思ったりしますので、そこはまちづくりに関わる皆さんや町会の皆さんとか、隣接する施設の管理者とかとも情報を共有してですね、より集まりやすい、音、騒音、配慮し、危険性、そういったことにも配慮し、必要な専用の場所。

そういえば、志賀町の視察に行った時にヴィラ渤海のあそこのアーバンスポーツの常設の拠点として考えてるんだっていうような構想を聞いてですね、あんなロケーションのいいところで滑ったらいいだろうなと、でも若い子はあそこまでどうやって行くのかなと考えましたが、なかなかやっぱりそうやって場所を提供していくというのは必要だと思います。民間の方々が今まで努力されてきてましたので、行政として支援できるところは支援したいなと思っています。

記者

がらっとテーマが変わって、ルビーロマンの件、改めてにはなるんですけども、流出の一連の流れを受けて、今現在韓国だともう6年以上経過してるということで、言葉を選ばずに言えば、手の打ちようがないということになってるわけですけども、改めて現状の受け止めをお願いします。

知事

現状対応しております、西垣副知事から報告をさせていただきます。

副知事

私の方から現状についての認識ということでお答えさせていただきます。先日、報道にありましたように、ルビーロマンについては、韓国では品種登録と商標とそれぞれ別の方がされているという中で、商標をお持ちの方に対する無効訴訟で無効となったという状況だと認識しております。

ですので、韓国の商標については今誰も持っていないという状況ですから、こうした中で、県として次の一手をどうするかということに対応を進めているところでございます。以上です。

記者

その中でですね、専門紙の報道ではあったんですけども、今後、周辺国での商標と品種登録ですか、とりあえずルビーロマンに関しては進めていくということがあったと思うんですけども、県として今、百万石の極みみたいにブランド農産物を売り出そうとしてるじゃないですか。他の農産物について、海外での品種登録ですとか商標登録に関するお考えとか、予定っていうのは現在おありなんでしょうか。

知事

基本的に考えています、考えなければいけないと思っています。ただ、海外に出すだけの、それだけの量を生産し出せるかという部分も必要ですので、品種登録と商標登録というのは制度も違いますし、品種登録を、ルビーロマン、何でせんかったかなと最初、疑問に思いましたが、6年以内にしなければいけないとか、現地において相当の費用もかかるということを考慮に入れていたという報告もお伺いすると、百万石の極み、条例に基づいて指定させていただきましたが、そのうちどれを海外で品種登録するのか、同時に、商標登録するのかということについては、現状の生産量や、出荷のルートも含めて、戦略的に考える必要があると思っています。補足があれば西垣副知事がお答えをいたします。

副知事

特段補足はなくてですね、そのとおりだと思っております。まさに今、知事が申したように、商標と品種登録、それぞれの制度が違う中で、どのような対応が、これから日本のルビーロマンを海外に出ていくことを考えたときに、よいあり方なのかということを考えながら、先日、農林水産部の方からもありましたように、海外に対する商標登録をしっかりやっていくといった方向で進めていこうと考えているところであります。以上です。

記者

ちょっと今のお話も踏まえた上で、重ねてお聞きしたいんですけども、ルビーロマンもそうですし、百万石の極みもそうなんですが、石川県のブランド農産物としてっていうところは、農林水産物ですね、失礼しました、農林水産物としてっていうのはわかるんですが、何て言うでしょう、国内向けのブランドなのか、それとも世界展開を目指すようなブランドなのかっていうのが条例とか見るとちょっとファジーというか、ふわっとしてるところではあると思うんですね。

そこについて、今後のブランド展開に関するお考え、要するに世界を目指すのか、それともまずは日本を経て、その後もっと段階的に考えていくのかといった点ですね、というのを知事の考えを伺えればと思うんですが。

知事

一言ですね、ステップバイステップです。国内向けが第一です。国外向けには当然、それだけの量が必要となってきます。安定的な量の確保、また季節のものもありますよね。それだけのルートを販路開拓して手間暇かけて、それだけの量が確保できなければ、やっぱり採算が合わないということになると、これは本末転倒であります。

ルビーロマンは幸いにもですね、14年かけて開発をし、商品化率も高まり、生産農家はより厳しい基準をクリアするという非常に高い倫理観を持って取り組み、そしてそれをようやく海外ベースに出すことができるようになった、なってきている。こういう状況を考えると、22品目あったっけ全部で。百万石の極み、30、20だったっけ。

品目一つ一つについて季節のもの、海のもの、百万石乃白のようにお米の、それぞれについて検討して、今後海外に出していく、行ける環境にあるのか。生産者の意向も踏まえ、私自身はまずは国内向けのブランドとして確立をし、そのための商標登録もしっかりしていきたい。

生産者と合意ができれば、よし海外に向けて売ってでるぞ、その時の商標登録については海外においてどんどん展開していくサポートを県としてもすると。それについては、農水省や経産省や外務省とも情報を共有しながら進めていくと。つまり、我が石川県のブランドを守るということを大前提に取り組む必要があると思っています。

記者

この関連で最後に1点。先ほどもおっしゃられたように、知事かねて、ルビーロマンの流出について、何で登録してなかったのか疑問に思うというようなことをおっしゃられたと思うんですけど、先ほど説明で、いわゆるコストパフォーマンスが悪いという報告を受けたと。それも踏まえた上で振り返ると、その当時、何年前か分からないですけども、出してなかったことは現時点での反省としては、致し方がないっていうようなご認識でいらっしゃるんですかね。

知事

最初に私聞いた時には、何でしていなかったんだと率直に思いましたが、していなかった理由が、すでに6年経過しているという部分を考えると、やっぱり商品化率の問題とか、流通にかかるコスト等を考えると、想定していなかったのではないかと、海外展開について。その必要性を認識して、品種登録や商標登録の準備をしていなかったのではないかと思いました。

最初はね、何でしていないんだろうと思ったんですが、そう考えると、これは一つの、当時における判断だったのかなと、やむを得なかったのかなと思いましたがですね、それから、これもまさかという言い方、表現した方がいいと思うんですけど、まさか生産農家と契約までしていて、外に出しちゃだめよと言っているのを、その契約を自ら反故にするようなことはしないと、信用していたと。

しかし、いわゆる韓国もそうですし、シャインマスカットだとこれは中国、国名言っちゃいけないのか、シャインマスカットもそうですよね。やはり、世界中で日本の良質な品種について、枝とか手に入れて接ぎ木したら、タダで手に入るわけですからね。

そういう人たちがいるという現実を私たちは今回も見たわけでありまして、より一層の、品質の、品種の管理、また去年か一昨年、種苗法の改正となりまして、罰則も厳しくなりましたよね。国としてもですね、生産農家の努力、我が国の開発努力を守る方向になってきましたのでですね、これまで、ある意味では、やむを得ない対応だったものを、そうではない、ブランドの価値感をより高めるためにも、守っていくということに外務省、農水省、それから特許庁ですか、経産省も含めて、枠組みを構築していかなければいけないと思っています。枠組みはあるんですけれども、その自覚を持って取り組まなければいけないですよね。

特に県の、農業試験場で開発したんですよね。県の農業試験場で開発した以上は県にも責任がありますよね、ということだと私は思います。

記者

ルビーロマンについてなんですけれども、ルビーロマンの件について続けて申し訳ないんですけれども、韓国での商標登録が取り下げになったっていうことですけれど、これは県として確認が取れているということでよろしいですか。

副知事

取り下げというか、無効訴訟がおこされていて、その判断が出ているという状況について、今、報道ベースでしか出ておりませんので、我々としてはしっかり特許庁であるとか、韓国大使館やJETROといったところを通じて、中身について確認をしている最中でございます。

記者

県としては、事実関係を確認している段階ということで。

知事

事実関係を確認するとともに、その事実関係の判明によってどういう対応をとるのかについての検討を行っているという状況であります。

記者

別件なんですけども、国会の関係で清和政策研究会のことについてお聞きしたいんですけれども、今、新しい会長に会長代理の塩谷会長代理を任命というかする動きがあるというふうに取り沙汰されていますけれども、馳知事が準会員となっていらっしゃるということもありまして、そこについてお考えだったり、どのようなふうにみているかということをお聞きできればと思います。

知事

これは報道ベースということでお話しいたしますが、昨日6回生以上の、全員ではない人が集まっての会議があったそうです。そこで話し合われた内容については、私は承知しておりません。今後のいわゆる清和会の組織について、私は準会員として特に影響力を行使する立場にもありませんし、ただ、かつての仲間ということで言えば、気にはなっております。

今後、あるべき姿として、他の派閥の幹部の皆さんとより深いレベルで交渉できる、そして政策の面において主義主張を明確にできる、さらに言えば、より多くの国民に理解を得ることのできる発信力のある方がリーダーとなることがふさわしいと思っています。

記者

塩谷会長代理ご自身については、どんなふうに思われますか。

知事

塩谷会長代行は私にとりましても、大切な先輩でもありますし、文科大臣経験者としての相談相手でもありますし、数多くの議員連盟で共に政策立案に取り組んできた同志でもあります。

今、清和会が、安倍会長が亡くなられて、時間も経って、この間組閣もあって、いよいよ秋の臨時国会を控えて、補正予算の議論もなされ、統一協会の問題もあり、さまざまな課題がある中で、清和会の会長代行として丁寧に対応されているということに心から敬意を表しております。いかなる立場になろうとも、塩谷先生の果たす役割は極めて重いと私は思っています。折に触れていろんな意見交換をしております。以上です。

記者

先ほど質問あったと思うんですけど、アーバンスポーツの大会について、先ほど、騒音対策についての話はありましたけど、その前に、そもそもこの大会に向けて、知事としての思い、知事の公約にも前、知事選の時、公約に挙げていたと思うんですけれども、この大会に対する思いをもう一度お聞かせください。

知事

私、文科大臣の頃、その後、自民党のスポーツ立国調査会長をうけおってですね、アーバンスポーツの存在と役割を大変勉強しまして、基本的に私は体育会ですから、反省したんですよ。スポーツのあり方は、やっぱり組織があって、その中で教える人と教えられる人がいて、上下関係があってというのは、それはよくない。

自然発生的に人が好きなところに集まってきてですね、音楽、また、上下関係ではなくてですね、より好きな人が集まって、よりうまくなりたいという動機があって、好きなことに一生懸命打ち込める、それを一つのスポーツの価値観の一つとして、極めて大事だなと思っていて、加えて音楽、DJでしょう。

せっかくだからこれ使おうかな。これはBMX、子供たちが自転車に乗って、スケートボードもそうですね、ストリートダンスなんかいいですよね。皆さんの年代は、中学校の時の、武道やった?

記者

選択でやりました。

知事

選択ですよね。今、選択の中に、武道、ダンス、ダンスの中にストリートダンスも入っているんですよね。昔はフォークダンスとかというのはあったんですが、今ヒップホップとかブレイクダンスとか、こういったストリートダンスも、授業で年間11時間できるんですよ。

これはボディービルじゃなくてボルダリングね、ボルダリングもそう。パルクールもそうですね、フランスの発祥の地。で、スリーバイスリーのバスケットボール。おしゃれなスポーツ、ファッションも楽しめるし、音楽とかダンスとコラボして、こういうスポーツへのアプローチを今後のスポーツの価値観として広めようとして、国内で頑張っている民間団体で、キメラ、キメラスポーツというのがある。

記者

キメラユニオン。

知事

キメラユニオンか、キメラユニオン。キメラユニオンの取り組みは、イベントやるだけじゃなくて、子供たちにデモンストレーションとして、こういうふうにやったら楽しいよ、こういうふうにやるんだよということを、まさしく指導じゃなくて共に楽しむという、そういうプログラムを展開しておられるので、スポーツとのかかわりっていうのは、これが本来の姿じゃないの。青春のすべてを野球で捧げた田嶋さんじゃないですけれども、大変でしたよね。なので、楽しくやって好きだからやっているっていうふうな、そういう場があってもいいんじゃないの。

私はそういう意味で言えば、オリンピック招致の時にも世界中を回ってですね、地域における地域開発の手法として、実はこうしたアーバンスポーツを活用しておられるのを見てですね、わかりやすく言うとね、貧困地域にミニサッカーのコートとか、スリーバイスリーのバスケットのコートを作ることによって、子供たちが学校に行けない、行かない子供たちが集まってきて、そこで炊き出しをしたりとか、パンをちょっとかじったりしながら、やっぱり非行に走らなくても済むような、そういう場を提供している地域がたくさんありました。

我が国でも、スポーツの多様な楽しみ方として、このアーバンスポーツの文化というのは広めていけたらいいなと思って、考えて、知事になったらね、これをやっぱりやってみようかなと思って取り組んでいます。

実際に、皆さんも取材をしていただいてですね、皆さんも若いんですが、非常に若者たちがなぜこういうスポーツに夢中になるのかということを取材していただければいいかなと思っています。ある意味では、スポーツの価値観の多様化と同時に、町づくりの一環とも考えています。

記者

この前、議会の時にも、聖地にしたいという話もあったと思うんですけど、金沢港クルーズターミナルを聖地にしたいっていう発言もあったと思うんですけど、このあたりってもう一度聞かせてもらっていいですか。

知事

さっきどなたか質問にあったように、騒音とかのことを考えると、金沢港クルーズターミナル周辺ですよね、あそこは港湾法によって分区にすることになってまして、その条例もできたんだっけ。分区条例できましたよね。

なので、そういう意味で言えば、パルクールも大いに楽しむことができるような聖地になる可能性もあるし、あんまり知事はそこを限定して言い過ぎると、他にもあるじゃないかと、うちのところでもやるよってこれから手が上がってくると思いますので、私はエリア的に非常に可能性の高いエリアだなと、アーバンスポーツの聖地となるにふさわしいエリアだなとは私は思っています。その辺にしておきましょう。

記者

先月の大雨がですね、今日、激甚災害に指定されたので、この会見の前に閣議で決まったようなので、その受け止めについて伺えますか。

知事

激甚災害に指定されたという情報に今初めて接しましたので、教えていただいてありがとうございます。激甚災害ということは、被害に対する復旧復興の支援の割合も、公的支援の割合、国からの支援の割合が格段に高まるということとなりますので、とりわけ、被災地の皆さんに対して復旧復興、市町の方々、関係者の方々、農業者、事業者含めて、支援を加速度的に対応できると思っております。

起きた災害を100%元に戻すということが目標ではありますけれども、この激甚災害の指定によって、さらにその後押し、推進力になるというふうに思いますので、教えていただいてありがとうございます。まず感謝しております。

記者

続けてなんですけれども、10月4日で大雨から2か月になるということや予算で、いろいろ復旧の予算が決まってきたと思いますけれども、今後どのように県として復旧を進めていきたいか、あらためて教えてください。

知事

災害査定を早く、国と協力をして県としても行います。災害査定が済めば、その査定に従って事業の発注できますから、そこを急ぎたいと思います。

記者

最後にもう1点、国葬についてなんですけれども、国葬の日、どのように過ごされたかということとですね、ご出席なさった後の思いというのをお伺いできますか。

知事

国葬は朝、都道府県会館に集合し、知事の皆さんとともに、バスに乗って日本武道館に入り、2時間以上待っておりましたが、2時からスタートした国葬儀に厳粛な思いで臨みましたが、正直、やっぱり菅さんの送る言葉に私だけではなく皆涙しました。

それほど菅さんの思い、それから安倍総理に対する私なりの思いというものがオーバーラップするところはたくさんございました。非常に素晴らしい国葬儀であったと思っています。また、私は1階で、アリーナの、海外からお見えの方、大使館の皆さんの姿を拝見しておりましたが、改めて、安倍総理、合わせて8年3ヶ月の間で凄まじいほどの国々をご訪問いただいて、外交の成果というのは、やはり大きかったなというのを実感をいたしました。

国葬儀に対する国民のご意見というのは、さまざまあるということは承知をしておりますが、そのことは、私は知事という立場では評価はしない方がよいと思っています。現実、国葬儀として、大好きだった安倍さんが皆さんによって送られたということを静かに受け止めましたということです。あとはなんだっけ。

記者

大丈夫です。今、賛否は口にしない方がいいんじゃないかというお話がありましたけれども。

知事

賛否じゃなくて、いろんな方々が評価についておっしゃっておられることについては、私は知事としてはコメントはしない方がよいと申し上げました。

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所属課:知事室戦略広報課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1362

ファクス番号:076-225-1363

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