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更新日:2017年6月14日

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議案説明要旨(平成26年第4回県議会定例会) - 平成26年9月9日 - 「交流が盛んな特色ある地域づくり」について

◎9月補正予算の編成について

1.「交流が盛んな特色ある地域づくり」について

第一は、「交流が盛んな特色ある地域づくり」についてであります。

北陸新幹線の金沢・敦賀間につきましては、七月に、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームにおいて、金沢・敦賀間の工期を三年前倒しし、平成三十四年度の開業を目指す方針がとりまとめられ、政府に申し入れが行われたところであり、工期短縮の実現に向けた大きな前進であると評価しております。これを受け、先月末には、年末の予算編成に向けて財源上や技術上の課題について議論するため、政府及び与党からなるワーキンググループの設置が決定されたところであり、引き続き、政府・与党において、しっかりと議論を進めていただき、大幅な工期短縮を実現していただきたいと考えております。

今後とも、金沢・敦賀間のできる限り早期の完成と必要な予算の確保を国に働きかけるとともに、大阪までのフル規格による早期全線整備について、関西圏を含めた沿線地域との連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、取り組んでまいる所存であります。

並行在来線につきましては、新幹線の開業日の決定を受け、IRいしかわ鉄道についても、同日の開業が決定いたしました。この秋に予定する運賃の国への認可申請など開業に向けた準備をさらに加速させるとともに、高校や経済団体などに対する利用の呼びかけや沿線市町と連携した駅周辺での賑わいづくりなどを通じ、利活用促進や県民の皆様方のマイレール意識の醸成に、引き続き、取り組んでまいります。

新幹線開業と時期を同じくして来年三月から放映が開始されるNHK連続テレビ小説「まれ」については、先般のヒロイン役の決定に続き、昨日主要な配役が発表されました。

ベテランから若手まで魅力的な方々であり、その実力を存分に発揮していただきたいと考えております。このような中、能登地域の市町や経済界、観光団体等で組織する「連続テレビ小説『まれ』推進協議会」が、今月十二日に設立される運びとなりました。連続テレビ小説という大きな発信力を持つ番組が能登を舞台として放映されることは、能登をはじめ石川県を全国へアピールする絶好の機会となるものであり、県としても、協議会に対して、支援することといたしました。

北陸新幹線金沢開業に向けた戦略的なPRにつきましては、開業日の発表により関心が高まる中、北陸新幹線の起点となる東京駅周辺において、来月、日本橋・京橋まつりで本県の祭りや伝統芸能による大規模なパレードを実施するとともに、特色ある食や伝統的工芸品などをアピールするほか、オーケストラ・アンサンブル金沢による開業PRコンサートを開催いたします。これにより、首都圏をはじめとする多くの皆様方に本県の魅力を強く印象付けることとしており、今後も集客力の大きいイベントを活用した情報発信を波状的に行うことで、具体の誘客につなげてまいります。

また、首都圏において本県の魅力を戦略的かつ継続的に発信するための拠点となる新たなアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」につきましては、来月八日に開店することとしており、運営事業者と連携しながら、準備に万全を期してまいります。

開業効果を県下全域に波及させていくためには、地域の観光素材を最大限活用し、多くの旅行商品を造成することが重要であります。このため、去る七月に開催した「いしかわ旅行商品プロモーション会議」において、市町や観光団体が提案するその地域ならではの観光素材に対し、旅行会社の商品造成担当者から専門的な助言を受けたところであります。

これを踏まえ、来年十月からの北陸デスティネーションキャンペーンに向け、来月十五日から開催される全国宣伝販売促進会議において、県内各地の観光素材を全国の旅行会社に対し提案することとしており、県としても、市町や観光団体と一体となって、できるだけ多くの旅行商品の造成につなげてまいりたいと考えております。

本県全体の玄関口である金沢駅につきましては、新幹線駅舎の建設や商業施設の改装などの諸準備が順調に進捗しております。新幹線駅舎については、先般、ホームの柱には金箔のパネル、中二階の壁面には加賀友禅、そして、待合室には県内各種の伝統的工芸品など、内装に活用する伝統的工芸品の設置が完了したところであります。今後、東口広場と西口広場をつなぐコンコースについても、伝統的工芸品を活用してリニューアルが行われる予定であり、多くの観光客の皆様に、駅に降り立った瞬間から石川らしい雰囲気を感じていただけるものと確信しております。
また、先月五日には、新型車両を用いた走行試験が初めて県内で行われ、金沢駅では、多くの県民の皆様方のご参加をいただき歓迎イベントを開催したところであります。さらに、来月十一日に、伝統的工芸品に彩られた新幹線駅舎を県民の皆様方にご覧いただく見学会を開催することとしたところであり、さらなる開業気運の醸成につなげてまいります。

観光情報センターにつきましては、当日宿泊予約や宿泊先への手荷物配送等の新たなサービスの実施や、県内各地の情報を発信できる催事スペースの確保などにより機能を大幅に強化することとしており、今般、リニューアルのための工事に着手いたしました。

また、本県を訪れる方の多くが「食」の魅力を重要な要素として挙げていることも踏まえ、全国の自治体で初めて、大手飲食店情報検索サイトの運営会社とのタイアップにより、同社の有する豊富な飲食店に関する情報と本県の魅力的な観光情報を組み合わせて発信するサイトを開設し、本県を訪れる観光客の利便性の一層の向上を図ることといたしました。

かねてからJR西日本に要望しておりました観光列車については、来年十月からの北陸デスティネーションキャンペーンに合わせて、金沢・和倉温泉間に導入されることとなりました。外観は、「和と美」をコンセプトに加賀友禅などをイメージさせるものとなり、車内に金箔や輪島塗といった本県が誇る伝統的工芸品が活用されるなど豪華絢爛な車両であり、のと鉄道において来年春から運行する観光列車と相俟って、首都圏からの新幹線利用者の能登への送客に大きな役割を果たすことを期待しております。

本県と岐阜県を結ぶ観光道路として重要な役割を果たしている白山スーパー林道につきましては、昨日の岐阜県知事との懇談会において、全国からの公募結果や利活用促進協議会での検討結果も踏まえ、新たな愛称として、全国に誇る観光資源である霊峰白山と白川郷の名を冠するとともに、遠望する白山や沿線の滝などの美しい白さを連想させる「白山白川郷ホワイトロード」を選定いたしました。また、広域観光を促進するための通行料金の引き下げについては、高速道路の料金とも十分に競争力のある価格とするため、北陸新幹線金沢開業に合わせ、来年度から、現在の半額に引き下げることを合意いたしました。

今後、岐阜県とも連携しながら、新たな愛称や通行料金の積極的なPRなど、必要な準備を進め、さらなる利用促進につなげてまいりたいと考えております。

金沢城公園の復元整備につきましては、本年度末の完成に向け、橋爪門の復元や玉泉院丸庭園の暫定開園などに鋭意取り組んでいるところであります。橋爪門については、工事用の仮設屋根等の撤去を進めており、間もなく重厚な「二の門」や「枡形土塀」の全容をご覧いただける予定となっております。また、玉泉院丸庭園については、県都金沢の夜間における観光の魅力をさらに高めるため、週末を中心に、年間百五十日程度、石垣と庭園が一体となった立体的な城郭庭園としての特徴を活かし、時間帯によって光の色を変化させるなど趣向を凝らしたライトアップを実施し、幻想的な庭園の姿をご堪能いただくことといたしました。

小松空港につきましては、国際線では、航空会社と連携しながら、各路線の特長を活かした利用促進に取り組んでいるところであり、上海便につきましては、本年十一月に就航十周年を迎えることから、関係者を招いた記念行事を開催することとしております。
国内線では、昨年度の利用者数が二年連続で二百万人を超え、本年度はこれをさらに上回る状況で順調に推移しております。新幹線開業も見据え、羽田空港での乗り継ぎ利用の促進や、鉄道と航空を連携させた旅行商品の造成支援などに、引き続き、取り組んでまいります。
今後とも、議員各位をはじめ小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け努力してまいる所存であります。

のと里山空港につきましては、開港十一年目の搭乗率は、地元市町や関係団体と一体となり、首都圏からの誘客促進や地元利用の促進に努めたことにより、目標搭乗率を達成できたところであります。開港十二年目においても、のと里山空港の愛称を積極的にPRするとともに、連続テレビ小説「まれ」の放映も最大限活用しながら、首都圏からのさらなる誘客に取り組むなど、引き続き、官民一体となって利用促進を図ってまいります。
道路網の整備につきましては、北陸新幹線金沢開業効果を持続・発展させていくため、金沢能登連絡道路、今月六日に金沢市大河端町から福久町間の起工式を執り行った金沢外環状道路海側幹線、さらには、手取川における新たな架橋の整備に着手した加賀海浜産業道路など広域道路ネットワークの整備を、引き続き、推進することとしております。

また、世界農業遺産の認定を契機に、能登の里山里海を象徴する景観への関心が高まっていることや、地元市町からの要望も踏まえ、新たに特色ある景観が残る能登の沿岸部を周遊する幹線道路沿線を、景観計画における特別地域に指定し、建物の新築等の場合における壁や屋根などの色彩規制を強化することで、黒瓦を用いた家屋が連なる街並みなどの景観を保全することとし、今後、必要な手続きを進めることといたしました。
国宝や国指定重要文化財の修復を手掛けるなど全国から高い評価を受けている文化財保存修復工房につきましては、県立美術館広坂別館に移転することとしており、平成二十八年春のリニューアルオープンに向けて、工事に着手することといたしました。具体的には、新たに漆工芸品専用の修復室を設けるほか、大型の文化財への対応のため表具修復室を拡張するなど修復環境の充実を図るとともに、全国で初めて実際の修復作業を常時見学できる公開エリアや修復過程を映像などにより紹介するガイダンス室を設置することとしております。今回のリニューアルを機に、多くの観光客や県民の皆様方に本県が誇る修復技術の高さをご覧いただきたいと考えております。 
  

  

以上

 

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

ファクス番号:076-225-1222

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