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無花粉スギ |
これからの低炭素社会づくりにも大きく貢献する、地域の重要な森林資源としてのスギを活かしつつ花粉症対策を進める一手段として、石川県林業試験場では、無花粉スギの育種を進めています。
1992年に富山県で初めて発見された無花粉スギは、外見は正常な雄花を着けますが花粉が形成されません。この形質は、1対の劣性遺伝により遺伝することがわかっています。
2005年、富山県森林研究所等との共同研究により、林業用に選抜された石川県産の優良スギ(精英樹)の中から、無花粉遺伝子をヘテロで保有する個体(珠洲2号)が見つかりました。
これを受け、富山県森林研究所や(独)森林総合研究所等との共同研究(※)において、珠洲2号と小原13号(富山県産の、無花粉遺伝子をヘテロで保有する精英樹)との交配を行い、2007年、林業に活用できる無花粉スギを作出しました。今後、遺伝的多様性確保等のための育種も進めながら、無花粉スギの増殖を進めていきます。
※ 先端技術を活用した農林水産研究高度化事業「スギ雄花形成の機構解明と抑制技術の高度化に関する研究」(2006年~2008年)
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