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更新日:2010年8月17日

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山中木地挽物

山中木地挽物(やまなかきじひきもの)

山中木地挽物技術保存会(やまなかきじひきものぎじゅつほぞんかい) 
加賀市山中温泉塚谷町イ268-2

山中木地挽物の作業風景

〔作業風景〕

県指定無形文化財  平成22年4月2日指定

  「山中木地挽物」は、天正年間(1573~1592)に、旧山中町(現加賀市)真砂地区において、挽物職人の木地師が、轆轤技術をもって生計を立てていたことが起源といわれている。
  江戸時代中期の正徳5年(1715)には、現在の加賀市山中温泉地区に、木地挽物の技術が伝達されており、文化年間(1804~1818)には、細かい筋を木地に入れる加飾の技術が創作され、明治初期から轆轤の改良により、挽物の技術が大きく発展し、「糸目筋」「千筋」「稲穂筋」などの技術が確立されたとされている。
  「山中木地挽物」の作業工程は、木の素材そのものの特色を生かし、木目が縦に入る「縦木取り」、横に入る「横木取り」の双方の方法を、作品に応じて使い分けるとともに、原木の切り出し・製材・木取き・荒挽き・乾燥・ならし・中挽き・乾燥・ならし・仕上げ挽き・加飾挽き・拭き漆の確立された入念な工程からなっている。
  木地の表面に鉋を当てて細かい模様を付ける「加飾挽き」は、「糸目筋」をはじめ19種類以上あり、模様毎に使用する鉋が異なり、挽物職人自らが製作している。これらは「山中木地挽物」の技術における他に類を見ない技法で、高く評価されている貴重なものである。 また、山中温泉地区は、職人の規模・質及び生産量において、全国の挽物産地の中でも群を抜いている。
  「山中木地挽物」は、芸術上価値が高く、工芸史上重要な地位を占め、かつ地方的特色が顕著な木工芸の技術であり、無形文化財に指定しその保存を図ることが必要である。

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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