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更新日:2023年8月1日

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玉泉院丸南石垣解体調査(25年度)

事業概要 

玉泉院丸外周石垣整備に伴い、昭和40 年頃石垣の一部が断ち割られ新たに通路がつくられた箇所について、今回石垣の復元を行い、あわせて周辺で孕み出しなど不安定な状態となっていた石垣について解体調査を実施した。また、玉泉院丸の色紙短冊積石垣周辺において石垣修景のため、部分修理と詰石補修を行った。調査地点(PDF:570KB)

調査期間    平成25 年4月4日~ 10 月31 日

調査面積    150平方メートル

主な成果

<解体調査>  調査概要(PDF:1,986KB)

  • 上面遺構調査において、二重塀の控柱跡や出窓の柱礎石などを検出した。
  • 解体調査の結果、A面では解体範囲の中で、上部2段(A1)の積直しを確認した。また未解体範囲において詰石の調査を実施し、必要箇所について詰石補修を行った。F面石垣では少なくとも4回の積直しが行われていることが判明した(F2~5)。石垣1段ごとの石材の設置方法や裏込めの状態、石材の特徴や他の遺構との切り合い関係等から、F2は近代以降、F3・4は宝暦大火以後~幕末を想定しているが、時期を特定できる出土遺物を伴っておらず、詳細については不明である。
  • また、最も孕み出していた部分の背後にあった樹木根の状況についても観察を行った。樹木根は石垣石を避けるようにして四方に延びており、栗石層のわずかな隙間に細い根が入り込んでいき、栗石を抱え込むように成長している状況がみられた。
  • 石垣が通路で断ち割られた箇所の土層断面精査で、石垣構築以前の土手状の盛土を確認しており、金沢城初期に郭の外縁につくられた土塁の一部である可能性が考えられる。

<石垣修景>

  • 石垣修景は4地点で行い、変形の著しい部分や天端角石がズレた部分を元に戻すための部分的な積直しと、天端石が抜け落ちた箇所の新材補充を行った。色紙短冊積石垣では南西隅角部の角石のズレを元の状態に戻し、あわせて築石部の隙間は、築石側面に詰石の為の加工痕が確認できたものについて詰石補修を行った。

<- 平成24年度の成果

 

 

 

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

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