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区域 金沢市広坂1丁目ほか
面積 292.0ha
[尾張町界隈]
[浅野川の友禅流し]
選定年月日 平成22年2月22日
現在の金沢市街地は「金沢御堂」の門前に形成された寺内町を始まりとし、その後に形成された近世城下町を基盤とする。城下町は、寛文・延宝期(1661~81)にほぼ完成し、その形態は「寛文7年金沢図」「延宝金沢図」において確認することができる。絵図が示す街路網は細街路に至るまで現状にほぼ一致し、城下町の町割や用水は現在の金沢市街地の街路及び街区の構造を決定している。また、藩政期の金沢においては、三代藩主前田利常、五代綱紀によって漆工、金工、陶芸などの制作が奨励され、御細工所を設けて生産品の芸術的な技術水準が高められたが、これらの多くは維新後に旧武家層によって商業化され、現在も金沢の主要な生業となっている。
このように、「金沢の文化的景観 城下町の伝統と文化」は、我が国における城下町発展の各段階を投影した都市構造を現在まで継承し、街路網や用水路等の諸要素が現在の都市景観に反映されるとともに、城下町が醸成した伝統と文化に基づく伝統工芸等の店舗が独特の界隈を生み出す貴重な文化的景観である。
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