第2  有害大気汚染物質調査結果（令和4年度）

1.調査目的

発ガン性等、人の健康に悪影響を及ぼす可能性のあるベンゼン等の有害大気汚染物質について環境モニタリングを行いました。

2.調査地点

表2-1 有害大気汚染物質（ダイオキシン類を除く）の調査地点

区分	調査地点	所在地	用途地域	実施機関
一般環境	七尾測定局	七尾市小島町ニ33-4	住居地域	石川県
一般環境	小松測定局	小松市園町ホ82	準工業地域	石川県
一般環境	駅西測定局	金沢市西念3年4月25日	住居地域	金沢市
沿道	野々市測定局	野々市市御経塚5-84	住居地域	石川県
沿道	山科測定局	金沢市山科1丁目地内	住居地域	金沢市
固定発生源周辺	いしかわ子ども交流センター小松館	小松市符津町念佛3-1	住居地域	石川県

3.調査方法

（1）調査期間

（2）調査項目

（3）調査頻度

• 12回/年（24時間採取）
  環境基準値が設定されている4物質
• 6回/年（24時間採取）
  指針値が設定されている9物質
• 4回/年（24時間採取）
  指針値が設定されている2物質（アセトアルデヒド及び塩化メチル）、上記以外の6物質

（4）捕集及び分析方法

調査項目	捕集方法	分析方法
VOC（酸化エチレン、アルデヒド類を除く）	容器採取	ガスクロマトグラフ質量分析法
酸化エチレン	捕集管	ガスクロマトグラフ質量分析法
アルデヒド類	捕集管	高速液体クロマトグラフ法
水銀及びその化合物	捕集管	冷原子吸光法
金属類	石英ろ紙	電気加熱原子吸光法
ベンゾ[a]ピレン	石英ろ紙	高速液体クロマトグラフ法

4.調査結果

令和4年度の調査結果は、環境基準が定められているベンゼン等4物質については、全ての地点で環境基準を達成していました。
また、環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための数値（指針値）が定められているアクリロニトリル等11物質についても、すべての調査地点で指針値を達成していました。
なお、これらの基準が設定されていないクロム及びその化合物等6物質については、令和3年度の全国平均と比較すると、酸化エチレン（駅西測定局、山科測定局）を除き、全国平均を下回っていました。
なお、これらの測定結果は表2-2表2-3表2-4（PDF：163KB）のとおりです。