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放射線グループでは志賀原子力発電所周辺の環境放射線、環境試料中の放射能のモニタリングを行っています。
環境放射線観測局 |
ゲルマニウム半導体検出器
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石川県では、志賀原子力発電所周辺に環境放射線観測局(PDF:236KB)を設置し、環境放射線の常時監視を行っています。
これらのデータは、原子力安全対策室のホームページ(外部リンク)や周辺8市町(輪島市、穴水町、七尾市、志賀町、中能登町、羽咋市、宝達志水町、かほく市)の役場に設置した表示装置で、北陸電力の志賀原子力発電所敷地内の7カ所のモニタリングポスト、排気筒、放水ピットの放射線データ等と併せてリアルタイムでみることができます。
ガンマ線放出核種は核種ごとに決まったエネルギーのガンマ線を放出します。そのガンマ線をエネルギー別に分けて、放射性核種がどれくらいあるかを測定するのが、ゲルマニウム半導体検出器です。検出器は常時液体窒素により、冷却しておく必要があります。また、周りの壁や床からのガンマ線の影響をできるだけ少なくするために、鉛の厚い壁で遮蔽しています。
下のスペクトルは、土壌のガンマ線スペクトルです。 土壌には、天然放射性核種のカリウム-40や、ウランやトリウムやその子孫核種が含まれているため、たくさんのガンマ線が出ます。場所によっては、かつて海外で行なわれた大気圏内核実験等によって生成され、降下物として地面に達し、その後土壌に蓄積された人工放射性核種のセシウム-137も検出されています。
ゲルマニウム半導体検出器による測定は、試料を濃縮することにより、測定効率が格段に良くなります。 そのため、吸着や灰化という作業を前処理として行っています。
ストロンチウム-90は、半減期28.7年のベータ線放出核種であり、核実験や原子力発電所事故時にセシウム-137と同様に放出されます。
ストロンチウム-90は、ガンマ線を出さないため、放射化学分析を行い、ベータ線測定装置にて測定します。
トリチウムは、半減期12.3年のベータ線放出核種であり、 核実験や原子力発電所事故、原子力発電所からの管理放出の他、自然界で宇宙線によっても生成されます。
トリチウムは、エネルギーの低いベータ線を放出するため、液体シンチレーション計測装置を用いて測定します。
イオン交換カラム(ストロンチウム-90の前処理) |
トリチウム測定試料 |
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