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更新日:2015年6月12日

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議案説明要旨(平成27年第3回県議会定例会) - 平成27年6月9日 - 「北陸新幹線金沢開業効果の最大化と県下全域への波及」について

主な施策の取り組み状況について

    さて、本年度の当初予算につきましては、北陸新幹線開業効果の最大化と県下全域・各分野への波及に向けた取り組みのほか、本県における地方創生に向けた具体の行動計画となる「いしかわ創生総合戦略(仮称)」の先行実施や県民生活の安全・安心の確保などに特に意を用いて編成したところであります。現在、全力を挙げて、その執行に取り組んでいるところであり、以下、当初議会以降の進展を中心に、その主なものについてご説明申し上げます。

1.「北陸新幹線金沢開業効果の最大化と県下全域への波及」について

第一は、「北陸新幹線金沢開業効果の最大化と県下全域への波及」についてであります。
新幹線の開業効果を県下全域へ波及させ、それを持続・発展させていくためには、新幹線で本県を訪れる観光客の満足度を高め、リピーターにつなげる取り組みが重要であります。

先のゴールデンウィーク期間中においては、食や伝統工芸、祭り、芸能といった本県の魅力を一堂に集めた「いしかわ百万石・金沢祭り」を金沢城公園で開催し、十三万人を超える来場者があったほか、加賀地域や能登地域においても、それぞれの地域の祭りなどを活用したイベントを開催いたしました。さらに、本年で八回目となる「ラ・フォル・ジュルネ金沢『熱狂の日』音楽祭2015」の来場者数についても、十二万人を超え過去最高となるなど、多くの皆様方に本県の奥深い魅力を体感していただけたものと考えております。

また、観光客から寄せられたご意見を、観光業界はもとより、市町や関係団体とも迅速に情報共有を図り、具体の改善につなげていくため、市町、関係団体、交通事業者等で構成する「おもてなし連携推進会議」を四月に開催したところであります。
今後とも、四季を通じて本県の魅力を体感していただく機会を、県下全域で提供するとともに、官民が一体となって、おもてなしの向上を図ってまいります。

新幹線開業直後の絶好のタイミングで放送が開始されたNHK連続テレビ小説「まれ」につきましては、県内はもとより、全国の視聴者の方々から好評を博しており、ゴールデンウィーク期間中には多くの方々がゆかりの地を訪れるなど、能登を全国にアピールする絶好の機会となっております。県としても、能登の観光名所やドラマのゆかりの地を巡るスタンプラリーの実施などの地元の取り組みを支援するとともに、先月二十日からは、のと里山空港において、撮影で使われたセットの再現や出演者パネルの展示を行っているところであり、能登へのさらなる誘客につなげてまいりたいと考えております。

本年度から通行料金を半額に引き下げるとともに、新たな愛称を使用する「白山白川郷ホワイトロード」につきましては、現在、除雪作業などの開通準備を行っているところであり、今月二十五日に全線で開通できる見込みとなりました。開通当日は、新たな愛称と通行料金を広くPRするため、岐阜県と共同で記念式典を開催することとしております。今後とも、岐阜県とも連携しながら積極的に利用促進を図ってまいります。

三月に開業した並行在来線であるIRいしかわ鉄道につきましては、多くの皆様方にご利用いただき、順調な滑り出しとなっております。IRいしかわ鉄道は、地域の重要な交通手段であることから、JR等と連携した企画切符の発売を行うほか、県としても、引き続き、沿線市町と連携した駅周辺の賑わいづくりなどを通じ、県民の皆様方のマイレール意識の醸成を図り、利活用の促進に取り組んでまいります。

また、去る四月二十九日、のと鉄道の「のと里山里海号」が運行を開始いたしました。能登ヒバや輪島塗といった能登の天然素材や伝統工芸をふんだんに活用するなど、能登らしい風情溢れる観光列車となっており、多くの方々に、車窓からの風景を楽しみながら、ゆったりした旅を堪能していただいております。この列車が、十月から運行を開始するJR七尾線の「花嫁のれん」号とも相乗効果を発揮し、新幹線の開業効果をさらに能登へと波及させる役割を果たすものと期待しているところであります。

新幹線開業によって高まった本県への関心を持続・発展させていくためには、時期やターゲットを絞った効果的な情報発信を展開することが重要であります。このため、開業効果が一段落する十月からの北陸デスティネーションキャンペーンにおいて、JR六社と連携して、全国の主要駅でのポスターの掲示などによるPRを行うこととしております。

さらに、首都圏においては、デスティネーションキャンペーンの効果をさらに高めるため、十月に開催される「日本橋・京橋まつり」に継続参加するほか、北海道新幹線の新函館北斗開業への関心が高まる来年一月には「ふるさと祭り東京」に出展し、多くの皆様方に本県ならではの食や祭り、伝統芸能などを体感していただくこととしております。

また、アンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」につきましては、オープンから八カ月余りが経過いたしましたが、入場者数が二十二万人を超え、一日平均で移転前の約七倍となっており、好調を維持しております。今後とも、新幹線沿線各県のアンテナショップと連携した誘客イベントの実施などを通じ、本県の魅力を戦略的かつ継続的に発信してまいります。

海外誘客につきましては、円安の影響等により、昨年の兼六園の外国人入園者数が過去最高となりましたが、本年はこれをさらに上回る状況で順調に推移しております。こうした中で、新幹線開業を活かした新たなゴールデンルートづくりを目指し、先月、長野県と連携して、オーストラリアのスキー旅行博に出展し、スキーの後に本県で伝統文化や伝統工芸を体験するなど両県の魅力を組み合わせた旅行プランをPRしたところであります。

さらに、本年秋には、本県を中心に沿線九県とJRが連携し、欧米や東南アジアから初めてメディア関係者を招へいし、ゴールデンルートの認知度向上を図ることとしており、今後とも、沿線自治体とも連携し、海外からの誘客の拡大に積極的に取り組んでまいります。

去る四月、「灯り舞う半島『能登』〜熱狂のキリコ祭り〜」が、本年度国が新たに創設した日本遺産に認定されました。今回の認定は、能登の人々の生活と一体となって継承されてきた大小二百ものキリコ祭りが、我が国の魅力を世界に発信することのできる文化として高く評価されたものと考えております。今回の認定を機に、郷土の宝とも言えるキリコ祭りを維持・継承させることはもとより、国内外にその魅力を発信し、観光誘客などを通じた能登の活性化につなげてまいりたいと考えております。

新幹線開業を機に、本県の豊かな文化を全国に発信するとともに、さらなる文化の高みと裾野の拡大を目指すため、当初議会において「いしかわ文化振興条例」を制定するとともに、この条例に基づき、先般、今後の施策の方向性をわかりやすく解説した「いしかわ文化振興基本方針」を策定いたしました。

さらに、条例を実効性あるものとするため、本年度から全国最大となる百二十億円に拡充した「いしかわ県民文化振興基金」に八千万円の公募助成枠を創設し、先月二十九日に募集を開始いたしました。募集に当たっては、最大三年分の補助金を一括交付するなど、文化団体が活用しやすいよう工夫を凝らしたところであり、これにより、文化の担い手である県民の皆様方の意欲ある取り組みをしっかりと後押ししてまいります。

金沢城公園につきましては、第二期整備の総仕上げとなる橋爪門と玉泉院丸庭園を三月に供用いたしました。城郭としての魅力をさらに高めるため、第三期整備として、鼠多門及び鼠多門橋の復元整備に向けた埋蔵文化財調査や鶴の丸休憩所一帯の再整備などを進めることとしております。
歴史博物館につきましては、四月十七日に、同じ建物内に移転した加賀本多博物館と合わせ「いしかわ赤レンガミュージアム」の愛称でリニューアルオープンしたところであり、先月末までの来館者数は、リニューアル前の同時期と比べ二倍となる約四万人となっております。今後とも魅力ある特別展の開催などソフト面での充実も図りながら、県民をはじめ多くの皆様方に親しんでいただける博物館となるよう努めてまいります。

新幹線開業により、空港を取り巻く環境が大きく変化する中で、航空乗継など航空の強みに磨きをかけるとともに、新幹線と航空が連携を図り相乗効果を発揮させる取り組みを進めていくことが重要であります。

このため、小松空港やのと里山空港を利用して、首都圏から本県を訪れる旅行商品の造成を支援するとともに、県内市町と連携し、首都圏への旅行商品が割安に購入できる旅行商品券を発売したところであり、これにより継続的な利用者の確保を図るとともに、新幹線と県内二空港を組み合わせた旅行商品の定着を図ることとしております。

小松空港につきましては、新幹線開業後の羽田便は、利用者数は減少しておりますが、運賃や駐車料金の大幅な引き下げに加え、機材の小型化により、搭乗率は開業前の水準を維持しております。今後とも、航空の強みを活かす観点から、航空会社と連携して乗継利用のさらなる促進に取り組むほか、航空に時間的・経済的な優位性のある地域において小松空港の利便性をしっかりとPRしてまいります。

国際貨物につきましては、昨年度の貨物取扱量が、円安による輸出の増加もあり、四年ぶりに前年度を上回ったところであります。こうした中で、今月一日からは台北便を利用した貨物輸送が開始されました。これにより、アジアをはじめ世界各地への輸送にも対応できるようになり、利便性が格段に向上することから、小松空港のさらなる国際物流拠点化に向け、大きな一歩を踏み出したものと考えております。

今後とも、議員各位をはじめ小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け努力してまいる所存であります。

のと里山空港につきましては、首都圏からの利用が堅調に推移しておりますが、開港十二年目の目標搭乗率の達成に向けて、地元経済団体や各種団体への働きかけによる地元利用の促進などに全力を挙げているほか、連続テレビ小説「まれ」ゆかりの地を巡る旅行商品の造成による首都圏からの誘客にも取り組んでいるところであり、引き続き、市町や関係団体と一体となって、利用者のさらなる上積みに取り組んでまいります。

金沢港につきましては、明後日、韓国の釜山港と、我が国の港湾として初めて、クルーズ振興に向けた連携に関する合意書を締結することといたしました。これにより、クルーズ船の寄港が年百回を超え、アジア有数のクルーズ拠点である釜山港と背後に世界的に評価の高い観光資源を有し、新幹線開業により首都圏との時間距離が大幅に短縮された金沢港が連携することで、今後の市場拡大が見込まれる北東アジアクルーズにおける両港の優位性を高めることにつながるものと考えております。今後、釜山港と共同して見本市でのPR活動を展開するなど、金沢港へのさらなるクルーズ船の誘致に取り組んでまいります。

七尾港につきましては、矢田新地区において、先月一日に旅客船岸壁を供用したところであり、クルーズ船の誘致などを通じて交流人口の拡大を図るとともに、さらなる賑わいの創出につなげてまいりたいと考えております。

道路網の整備につきましては、新幹線開業効果を持続・発展させ、人やものの交流を一層盛んにするとともに、県民生活の安全・安心を確保するため、引き続き、のと里山海道の四車線化、金沢外環状道路海側幹線、加賀海浜産業道路などの広域道路ネットワークの整備を進めており、このうち、国道二四九号輪島バイパスの輪島市杉平町から宅田町間につきまして、来月十九日に完成・供用することとしております。

以上

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

ファクス番号:076-225-1222

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