議案説明要旨（平成27年第1回県議会定例会） - 平成27年2月23日 - 「魅力ある産業としての農林水産業づくり」について

◎ 主な施策の概要について

5.「魅力ある産業としての農林水産業づくり」について

第五は、「魅力ある産業としての農林水産業づくり」についてであります。

エアリーフローラについては、新たに白色の開発の目処が立ったことから、新幹線開業に合わせてお披露目したいと考えております。今後とも、カラーバリエーションを活かした販売促進に取り組むとともに、生産拡大や品質向上のための取り組みを積極的に支援し、全国に誇りうる本県の新たなブランドとして大きく育てていきたいと考えております。

世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」につきましては、国内の認定五地域が共同して、イタリアで開催される「二〇一五年ミラノ国際博覧会」に、十月に出展することとしております。会場においては、本県ならではの食材を用いた料理の実演や伝統芸能の披露などを通じ、「能登の里山里海」のみならず、本県の魅力を余すことなく発信したいと考えております。今回の博覧会のテーマは「食」であり、新鮮で豊富な食材や調理技術、伝統工芸品の器といった本県の食文化の総合力を発信する絶好の機会となることから、先般の国からの要請も踏まえ、私が現地を訪問し、世界各国からの来場者に直接PRすることといたしました。

海女文化の継承・振興につきましては、海女漁や地域の風習に関する詳細調査を進めており、引き続き、国重要無形民俗文化財の指定を目指し、取り組みを進めてまいります。また、「能登の里山里海」を代表する地域資源である海女文化を確実に後世に継承していくため、新たに就業した海女の方々の技能習得を支援する制度を設けることといたしました。

鳥獣被害防止対策につきましては、近年、農作物の被害が増加しており、特に能登地域において、その増加が顕著となっております。このため、捕獲檻や防護柵の設置をしっかりと支援すると同時に、狩猟免許試験の回数の増加などにより捕獲従事者の確保を図り、部局横断で市町の捕獲体制の強化を支援することといたしました。併せて、獣肉の一層の利活用を図るため、ジビエ料理を提供する飲食店等と連携をした情報発信を行うなど、捕獲と利活用を車の両輪として鳥獣被害の防止に取り組んでまいります。

  

以上

●目次に戻る ●前へ戻る ●次へ進む