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更新日:2018年2月17日

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議案説明要旨(平成27年第1回県議会定例会) - 平成27年2月23日 - 「北陸新幹線金沢開業効果の最大化と県下全域への波及」について

◎ 主な施策の概要について

1.「北陸新幹線金沢開業効果の最大化と県下全域への波及」について

第一は、「北陸新幹線金沢開業効果の最大化と県下全域への波及」についてであります。

新幹線開業効果を県下全域へ波及させ、それを持続・発展させていくためには、新幹線で本県を訪れる観光客の満足度を高め、リピーターにつなげる取り組みが重要であります。

このため、本県の本物の魅力を体感していただくイベントを、四季を通じて県下全域で開催することとしており、何度来県されても新たな出会いと発見が得られる本県の奥深い魅力を実感していただきたいと考えております。

まず、新幹線開業後間もない、ゴールデンウィーク期間中に、金沢城公園において、食、伝統工芸、伝統芸能、祭りといった本県の魅力を一堂に集めた「いしかわ百万石・金沢祭り」を開催するとともに、加賀地域や能登地域においても、それぞれの地域の祭りなどを活用したイベントを開催いたします。

さらに、開業効果が一段落する十月から、JR六社と北陸三県の自治体や経済・観光団体が一体となって全国からの誘客に取り組む北陸デスティネーションキャンペーンを展開することとしております。このオープニングイベントを金沢城公園で開催するほか、金沢駅のもてなしドームにおいて、昨年東京駅周辺で実施して好評を得たオーケストラ・アンサンブル金沢による光と映像が演奏と連動するコンサートを開催いたします。

加えて、本県の本物の文化を発信するため、現在秋に開催している兼六園周辺文化の森ミュージアムウィークを、新たに「四季の文化回廊」と銘打って季節ごとに開催するほか、県立美術館において、新幹線開業直後に、これまでにない規模で加賀藩歴代藩主が収集した国宝や重要文化財などの名宝が一同に会する展覧会を開催するなど観光客が多い時期に大規模な企画展を開催することとしております。

NHK連続テレビ小説「まれ」につきましては、放映開始まであと一カ月余りとなりました。連続テレビ小説という大きな発信力を持つ番組が能登を舞台として放映されることは、能登をはじめ石川県を全国へアピールする絶好の機会となるものであり、NHKと連携し、首都圏において、能登をはじめとする本県の魅力を発信するイベントを開催するほか、のと里山空港に撮影で使われたセットを再現するなど本県への具体の誘客につなげてまいりたいと考えております。

本県と岐阜県を結ぶ観光道路として重要な役割を果たしている白山スーパー林道につきましては、新たな愛称を「白山白川郷ホワイトロード」とし、通行料金を半額に引き下げることとしたところであり、岐阜県とも連携しながら、利用促進に取り組んでまいります。

並行在来線であるIRいしかわ鉄道につきましては、新幹線開業と同時に開業いたします。開業日には、金沢駅において出発式を執り行うこととしており、開業に向けた最後の準備に万全を期してまいります。昨年末には、運行ダイヤを発表したところであり、現行の運行本数を維持したうえで、北陸新幹線「かがやき」の始発・最終列車に接続する列車を設定するなど利用者の利便性向上に最大限配慮したところであります。今後は、JR等と連携した企画切符の発売や大規模なイベントの開催に合わせた企画列車の運行など様々な工夫を凝らして利用促進を図ってまいります。県としても、引き続き、沿線市町と連携した駅周辺の賑わいづくりなどを通じ、利活用の促進や県民の皆様方のマイレール意識の醸成に、取り組んでまいります。
また、四月二十九日からは、のと鉄道の「のと里山里海号」が、十月からは、七尾線の「花嫁のれん」号が運行されます。こうした観光列車を具体の誘客へとつなげていくためには、乗客の満足度を高めるためのソフト面での取り組みも重要であることから、駅や列車内での特産品の販売などを通じた能登らしいおもてなしを行う地元の取り組みを支援することといたしました。

来年度は、新幹線開業に伴い、県内で開催されるコンベンションが、件数・規模ともに大幅に増加する見込みであり、開催効果を県下全域へ波及させていくため、県外からの参加者が加賀・能登に宿泊する場合に助成を行う制度を創設することといたしました。

また、こうしたコンベンションのために来県される皆様方に石川らしいおもてなしを行うことにより、リピーターとして再び訪れていただくことが重要であります。

本年五月十七日に開催される第六十六回全国植樹祭におきましては、新幹線開業後最初の全国的イベントとなることから、会場にお旅まつりの曳山を展示するほか、来場者へのおもてなしのため地元の物産の販売を行うなど、石川ならではの工夫を凝らし、本県の様々な魅力を全国へ発信してまいりたいと考えております。

さらに、本年九月には、全国から約八千人のシニア世代のアスリートが集い、高度なレベルで競い合うとともに、お互いの交流を深める「日本スポーツマスターズ2015石川大会」が県内十三市町を会場に開催されます。開会式での伝統芸能の披露や競技会場での観光物産展の開催など、本県の魅力を活用したおもてなしを行うこととしており、今後、諸準備に万全を期してまいります。

また、観光客の満足度を高め、リピーターとなっていただくためには、本県を訪れた皆様方のご意見をしっかりと把握し、観光業界はもとより、行政とも迅速に情報共有を図り、具体の改善につなげていくことが必要であります。このため、県内の交通機関や宿泊施設などにアンケートはがきを設置するほか、インターネットも活用して、一元的に観光客の声を集め、関係団体と共有する仕組みを新たに構築することといたしました。

首都圏における戦略的なPRにつきましては、新幹線開業によって高まった本県への関心を持続・発展させていくため、時期やターゲットを絞った効果的な情報発信を展開することとしております。具体的には、十月からの北陸デスティネーションキャンペーンの効果をさらに高めるため、「日本橋・京橋まつり」に継続参加し、能登キリコによるパレードや特色ある食や伝統工芸品のアピールなどを通じて本県の本物の魅力を体感していただくほか、これまでの首都圏の鉄道会社との連携による情報発信などにより、本県への関心が高まっている地域における誘客キャンペーンの実施などを通じて、具体の誘客につなげてまいりたいと考えております。

昨年十月にオープンした新たなアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」につきましては、先月までの来店者数が十万人を超えたところであり、来年度においても、北陸新幹線沿線各県のアンテナショップと連携した誘客イベントの実施や、本県の伝統工芸や食について体験しながら理解を深める講座の開催などを通じ、本県の魅力を余すことなく発信してまいりたいと考えております。

海外誘客につきましては、昨年の兼六園の外国人入園者数が過去最高となった一昨年をさらに上回るなど順調に推移しており、特に経済成長やビザの要件緩和を背景に、東南アジアからの入園者数が大きく伸びているところであります。こうした中で、新幹線開業を活かしてさらなる誘客の拡大を図るため、北陸新幹線沿線を巡る新たなゴールデンルートづくりを目指し、個人旅行者の多い東南アジアや欧米などを対象に、沿線自治体や交通事業者等が一体となって、現地メディアの招へいなどを通じて認知度の向上に取り組んでまいります。

併せて、増加する外国人旅行者の受入環境の整備を進めるため、公衆無線LANの整備やメニューの多言語化などに取り組む事業者への支援制度を創設するほか、新幹線開業に合わせ、既に公衆無線LANが利用可能な兼六園及び金沢城公園に加え、いしかわ四高記念公園、本多の森公園などの兼六園周辺文化の森一帯においても、公衆無線LANの利用を開始し、外国人旅行者の利便性をより高めることといたしました。

新幹線開業は、本県の豊かな文化を全国に発信するための好機であり、さらなる文化の高みを目指すと同時に、その裾野の拡大を図るため、今後の文化振興施策の拠り所となる「いしかわ文化振興条例」を提案しております。合わせて、文化振興基金を全国最大となる百二十億円に拡充し、名称を「いしかわ県民文化振興基金」に改めるとともに、全国最大規模の八千万円の公募助成枠を新設し、文化の担い手である県民の皆様方の文化活動に対する支援を大幅に充実することといたしました。今後、有識者等のご意見を参考に、具体の制度設計を進めることとしており、文化団体等が活用しやすいよう、自由度の高い仕組みを検討してまいります。

金沢城公園につきましては、第二期整備の総仕上げとなる橋爪門と玉泉院丸庭園が、来月七日に完成供用いたします。さらに、城郭としての魅力を高めるため、現在、第三期の整備計画の策定を進めるとともに、鼠多門及び鼠多門橋の復元整備に向けた埋蔵文化財調査などを行っているところでありますが、新たに、観光客に対するおもてなしの観点から、園内のサービス施設や展示機能の充実を図るため、鶴の丸休憩所一帯の再整備に着手することといたしました。

新幹線開業を機に、県都金沢の夜間における観光の魅力をさらに高めるため、兼六園のライトアップを過去最大の日数に拡大して実施いたします。また、金沢城公園については、玉泉院丸庭園の夜間開園を契機に、すべての週末の夜に金沢城三御門を中心としたライトアップを行い、回遊性の向上を図ることといたしました。

リニューアルを進めておりました歴史博物館につきましては、映像や模型を効果的に用いるなど体験型の展示に一新するとともに、気軽に立ち寄ることのできる無料ゾーンを設けるなど、大人から子どもまで楽しめる博物館として、四月十七日にオープンすることといたしました。これを機に、同じ建物内に移転する藩老本多蔵品館と新しい歴史博物館を合わせてPRするため、建物全体の愛称を定めることとし、全国からの公募の結果、重要文化財としての建物の魅力を表現する「赤レンガ」を用いた名称が多かったことから「い しかわ赤レンガミュージアム」としたところであり、多くの県民や観光客の皆様方にご来館いただきたいと考えております。

文化財保存修復工房については、県立美術館広坂別館に移転することとしており、来年春のリニューアルオープンに向けて、工事に着手したところであります。また、藩老本多蔵品館及び出羽町分室につきましては、解体の上、暫定駐車場として整備することとし、所要の経費を計上したところであります。

本県に世代を超えて受け継がれている有形・無形の文化財については、その保存を図るだけではなく、観光誘客や地域活性化に向け活用を図っていくことが重要であります。このため、地域に点在する複数の文化財を本県の歴史や風習などのストーリーにより関連付け、これを「いしかわ歴史遺産」として認定し、広く発信したいと考えており、今後、有識者等のご意見もお聞きしながら、具体の認定方法等について検討を進めることといたしました。

本県を訪れる方の多くが「食」の魅力を重要な要素として挙げているところであり、「食」の安全・安心の確保に向け、行政と事業者が一丸となって取り組む姿勢を示し、観光客の皆様方にアピールするため、「石川県食の安全・安心推進条例」を提案しております。併せて、関係団体において、衛生管理のみならず、おもてなしの観点からも優良な飲食店等を認証する本県独自の制度を設けることとしており、県としても支援することといたしました。

さらに、北陸新幹線の開業効果を持続・発展させるためには、敦賀延伸も見据えて、人やものの交流を一層盛んにしていくための取り組みが必要であります。

新幹線開業により、空港を取り巻く環境が大きく変化することから、国際線や航空乗継など航空の強みに磨きをかけるとともに、新幹線と航空が連携を図り相乗効果を発揮させる取り組みを進めていくことが重要であります。このため、県内市町と連携し、航空を利用した割安感のある旅行商品の造成を支援し、新幹線と航空や県内二空港を組み合わせた旅行商品等の定着を図ることにより、小松空港及びのと里山空港の継続的な利用者の確保につなげていくことといたしました。

小松空港につきましては、羽田便の利用者確保に向け、航空会社から運賃の低廉化や便数の維持により利便性の確保を図る方針が示されたところであり、駐車場を管理する国の関係団体等の協力も得て、来月から駐車料金を同団体が管理する駐車場で最も低い水準まで引き下げることといたしました。

さらに、航空の強みを活かす観点から、航空会社と連携して乗継利用のさらなる促進に取り組むほか、新たに福井県と連携して、新幹線開業後も、飛行機に時間的・経済的な優位性のある地域において小松空港の利便性や運賃の低廉化をPRすることといたしました。

国際線につきましては、高い搭乗率を維持している台北便のほか、上海便、ソウル便について、航空会社と連携しながら、各路線の特長を活かした利用促進に取り組むとともに、さらなる国際化に向け、引き続き、タイとのチャーター便の運航など新規路線の誘致に積極的に取り組んでまいります。

国際貨物便につきましては、円安による輸入の下振れ等により厳しい状況にありますが、荷主企業が行うトライアル輸送を支援するなど、引き続き、利用促進に努めてまいります。今後とも、議員各位をはじめ小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け努力してまいる所存であります。

のと里山空港については、開港十二年目の目標搭乗率の達成に向けて、昨年採択された国のモデル事業も活用し、金沢駅とのと里山空港を結ぶ定期観光バスの運行期間の延長やレンタカー料金の低廉化により、新幹線と航空を組み合わせた利用の促進を図ることといたしました。また、連続テレビ小説「まれ」のゆかりの地を巡る旅行商品の造成支援などにより、首都圏からの誘客の拡大を図るとともに、地元市町や関係団体と一体となって地元利用の促進に取り組み、安定した需要の確保を図ってまいります。

金沢港につきましては、昨年のコンテナ取扱量が、初めて六万本を超え、五年連続で史上最高となったところであります。来年度は、大浜大水深岸壁の延伸部分の供用に向け、ふ頭用地の整備等を進めるとともに、さらなる貨物量の増大に対応するため、御供田ふ頭において、二基目となるガントリークレーンの工事に着手することといたしました。これにより、万が一の際のバックアップ機能を確保するほか、日本海側で最大の吊能力を有し、より大型の建設機械などの重量貨物の吊り上げが可能となることから、金沢港のさらなる機能強化につながるものと考えております。

加えて、新たに、民間物流会社と連携して、東南アジアからの貨物について金沢港を利用した物流ルートへの転換に向けたトライアル輸送を行うほか、東南アジアポートセールスチームによる積極的なポートセールスなどを通じて、国際物流拠点としてのさらなる飛躍を期してまいります。

また、クルーズ船につきましては、本年は、現段階で昨年を上回る二十本のクルーズが予定されており、このうち七本は乗船前や下船後の宿泊が期待できる経済効果が高い金沢港発着のクルーズとなっております。こうした発着型のクルーズを活用して、新たにクルーズと本県での宿泊を組み合わせた旅行商品造成を支援するほか、継続的な誘致に向けて、本県におけるクルーズ需要の喚起を図るため、県民の皆様方を対象としたクルーズ体験会を実施することといたしました。

七尾港につきましては、矢田新地区において、この春に耐震強化機能を備えた旅客船岸壁の供用を開始いたします。これにより、クルーズ船の誘致などにより、交流人口の拡大が図られるものと大いに期待しております。

また、充実した上屋や広大なふ頭用地などを活かし、引き続き、原木の輸入拠点化に向けたトライアル輸送を実施するほか、木材加工品の取扱拡大などにも取り組むことで、木材業者の多様なニーズに応えることのできる木材物流の総合拠点港を目指してまいりたいと考えております。

道路網の整備につきましては、柳田インターチェンジから上棚矢駄インターチェンジ間の四車線化に着手するのと里山海道、金沢外環状道路海側幹線、手取川における新たな架橋の整備に着手した加賀海浜産業道路など広域道路ネットワークの整備をさらに促進してまいります。  

以上

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

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