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更新日:2010年8月24日

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6.都道府県土地分類基本調査

予算区分       受託
研究期間       平成9年度
担当科名       森林育成科
担当者           千木  容・矢田  豊

I. はじめに

  国土調査法に基づき国土の開発、保全並びに利用の高度化に資することを目的として地域の地形、表層地質、土壌等の立地条件、開発や土地利用の規制因子となる土地の利用状況、水系谷密度、傾斜区分等、地域の自然的特性を総合的に調査した。本調査は、石川県農林水産部農地整備課が国土庁からの受託事業として行ったもので、当場は林地土壌を担当した。なお、本年度は5万分の1地形図「越前勝山」・「白山」図幅の石川県分について調査した。本年度の調査結果は、土地分類基本調査越前勝山・白山として発行される予定である。
  現在までに調査済みの石川県内の図幅は、金沢、石動、氷見、城端、七尾、小口瀬戸、虻ガ島、津幡、小松、鶴来、大聖寺、三国、永平寺、穴水、富来、剣地、輪島、宝立山、能登飯田、珠洲岬、宇出津、下梨、白峰、白川村である。石川県内の調査は、本年度で終了した。

II. 調査林地土壌の概要

  この地域は石川県の南部に位置し、その環境因子の特徴から、加賀山間地帯、加賀奥山地帯に区分されている。
  加賀山間地帯は標高およそ200m~700mの山地で、この図幅の林地土壌の大部分が含まれる。母材は主に流紋岩質火砕岩(堆積岩はさむ)が分布しており、一部に流紋岩質溶岩及び岩脈が混じる。尾根および小尾根には乾性褐色森林土が分布しており、林相はアカマツや天然生の落葉広葉樹林(二次林)が分布している。斜面中腹部以下には褐色森林土が分布しておりスギの適地で、分布面積の割合は全般に多い。
  加賀奥山地帯は標高およそ700m以上の山地で、地形は急峻で凹型斜面の多い壮年期の地形である。母材は安山岩質溶岩・火砕岩(堆積岩はさむ)、片麻岩類、手取層群の堆積岩類が多い。林相はブナ、ミズナラ、ヒメコマツなどの高地性の樹種が出現する。スギの適地はかなり多いが、豪雪地帯であるため、雪害で充分な成長が期待されないところでは、造林は困難と考えられる。

 

お問い合わせ

所属課:農林水産部農林総合研究センター林業試験場

石川県白山市三宮町ホ1

電話番号:076-272-0673

ファクス番号:076-272-0812

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