県議会の議案説明要旨 - 平成14年2月5日 - 4 豊かな暮らしを支える基盤づくりについて

◎  主な施策の概要について

○  県民生活の質の向上を支える基盤づくり

4  豊かな暮らしを支える基盤づくりについて

第四は、豊かな暮らしを支える基盤づくりについてであります。

十月に開催する全国生涯学習フェスティバル「まなびピアいしかわ2002」は、多彩な生涯学習情報や活動事例などの成果について、県内外からの参加者に対し発表する絶好の機会であり、環境、ふるさと教育、IT等をキーワードに、本県の生涯学習に対する取組みを全国にアピールしていきたいと考えております。

今年度より策定している「石川の学校教育振興ビジョン」（仮称）につきましては、広く県民から意見を聴取するため、一万人を対象とした意識調査を実施し、現在、各界有識者からなる検討委員会を中心とした協議を重ねております。来年度中に策定し、障害のある子どもたちの教育を始め、一人ひとりの子どもたちが夢と希望を抱き、安心して学ぶためのビジョンを示したいと考えております。

また、小・中学校における指導の充実につきましては、児童生徒一人ひとりの個に応じた教育を実践するため、少人数授業の拡大を図るほか、新たに学校教育の初期段階から学校生活に適応し、充実した学習が出来るよう小学校一年生の学級に非常勤講師を配置することとしております。

不登校対策につきましては、全国と同様に本県におきましても不登校児童生徒が増加傾向にあり、引き続き、カウンセラー教員の養成、スクールカウンセラーの配置など学校におけるカウンセリング機能の強化を図るとともに、新たに、加賀市内にやすらぎ教室を開設することといたしました。

体育・スポーツの振興につきましては、本県の競技力向上を図るため、国体等で活躍が期待される選手達の強化合宿などを重点的に支援するとともに、子どもたちの体力向上と日常的な運動習慣の定着を図るため、小・中学校におけるスポーツ活動の活性化への取組みを支援することとしております。 ]

さらには、六月に、西部緑地公園陸上競技場を会場として「第八十六回日本陸上競技選手権大会」が開催されるのを始め、七月には木場潟で「カヌーワールドカップ第五戦」が、八月には七尾西湾で「世界学生トライアスロン選手権七尾湾岸大会」が開催されることとなっており、関係団体と連携を図りながら、これらの大会を成功させることによって、本県のスポーツの振興を図ってまいりたいと考えております。

また、男女共同参画社会の実現につきましては、昨年三月に男女共同参画プランを策定し、十月には男女共同参画推進条例を制定したところであります。今後は、苦情処理機関を設置し、施策に関する苦情や人権侵害についての申出に対し、必要に応じ是正等を促すことにより、県民一人ひとりの意識改革を進め、男女が性別に関わりなく個性と能力を発揮できる社会を創りたいと考えております。

また、特に、ドメスティック・バイオレンス対策としては、婦人相談所を健康福祉部から県民文化局に移管し「女性相談支援センター」に改称するとともに、夜間や休日にも被害女性からの相談に対応できるよう「DVホットライン」の相談日や時間の拡大、一時保護体制の充実、関係機関・団体との連携強化など被害者に対する相談、保護、自立支援に向けた取組みの強化を図ることとしております。  

 

以上

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