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更新日:2022年6月1日

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橋爪門の発掘調査(24年度)

事業概要

    金沢城公園整備の一環で進められている橋爪門復元整備に係る二ノ丸園路工事に伴い遺構確認調査を実施した。(発掘調査地点)(PDF:2,039KB)

調査期間  平成24 年4 月9 日~ 6 月15 日
調査面積  200平方メートル

主な成果

平成24 年度は、二ノ門北側の枡形の遺構確認等を目的として調査を実施した。その結果、近現代の改変が激しいものの、これまでの調査で確認されていた石組暗渠の延長、石垣台及び枡形路面の一部を確認することができた。


<石組暗渠>

一昨年からの調査で確認されている石組暗渠の西側延長を確認した。凝灰岩製の板石で構築され、蓋には戸室石を使用する部分が認められる。中ほどは軍隊の門構築によって壊されている。軍隊門跡より西側では、雁木坂階段踏石に平行するように方向を変え、更に直角に折れ雁木坂階段へと向かう。この部分は、軍隊門跡より古いと言えるものの、絵図の表記から推定されるラインとは異なっており、近世に遡り得るかは、検討を要する。

<石垣台および枡形路面>

石垣台は、これまでの発掘調査で南側と雁木坂階段西側部分が確認されていた。今回は、その中間部分を確認した。石垣東面は、残りの良いところで2段確認したものの、西面は石垣、栗石とも確認できず削平されたと考えられる。このことから石垣基底部の高さが東面と西面で異なっていたと推定できる。石垣台東面北隅には階段縁石と、それに続く板石と細長い河原石で組まれた構築物が確認された。階段踏石は抜き取られている。
枡形路面は、この石垣台裾から東側で確認した。続櫓台石垣付近は金沢大学時代の構築物で大きく壊されている。径1 センチ大の玉砂利が敷かれたたきしめられている。その直上には薄く砂が堆積していた。石垣台前面で磁器片が出土している。上位には軍隊石垣構築の際の戸室石の剥片と石垣台を取り壊した際の栗石が堆積しており、軍隊石垣構築時に石垣台が壊され、枡形路面は埋められたものと推定できる。 

hasi24-1

調査地点

 

hasi24-2

石垣台と枡形路面

 

<- 平成23年度の成果

 

 

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

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