緊急情報

閉じる

現在、情報はありません。

ホーム > 連絡先一覧 > 金沢城調査研究所 > 調査研究 > 御殿空間 > 御殿空間の総合研究(7年度)

印刷

更新日:2026年8月7日

ここから本文です。

御殿空間の総合研究(7年度)

事業概要

江戸時代前期以降、二ノ丸は金沢城の中枢を占めることとなり、御殿の建物群(領国支配の要としての「政庁」と藩主一族の「邸宅」の機能を併せ持つ施設)とともに、周辺施設(庭園・馬場、門・土蔵等)が配置され、それらが一体となって「御殿空間」を形成していた。 本事業は、表・居間・奥からなる建物群と、その周辺の庭や馬場等を含む「御殿空間」の全体を対象として、その使われ方や特徴を明らかにするため、総合的な研究に取り組むものである。 令和7年度は、儀礼史料の調査、二ノ丸御居間先確認調査等を実施した。

調査の成果

ア 御殿の構成・意匠・機能等の調査研究

【調査成果】

1.二ノ丸御殿における藩主の政務空間について

・大西泰正「金沢城二ノ丸御殿における政務空間の運用実態」(『研究紀要金沢城研究』23号)、同報告「絵図・文献史料と発掘遺構」(金沢城シンポジウム「発掘遺構からみた金沢城二ノ丸御殿」)において、文化再建後の二ノ丸御殿における日常的な政務空間について論及した。
・藩主による日常的な政務(「日並」出座=政策審議。人事の申し渡し)はすべて「御居間書院」で行われていた。
・藩主在国中、大広間は年間30か日程度利用されていたが、年頭御礼・朔望出仕など儀礼的行事が主であり、藩主による政務の中心は御居間書院にあったと考えてよい。
 

2.史料集の刊行

・これまでの調査・検討を元に、金沢城二ノ丸御殿における儀礼関係の史料、および儀礼に関する解説を収めた『金沢城儀礼史料』を編集・刊行した(A4判146頁)。
・二ノ丸御殿における年頭儀礼の変遷を信頼できる典拠史料を挙げて明らかにした。
・二ノ丸御殿における年中行事や儀礼について詳細に書き留めた「類聚御用番記」の全文翻刻を収録した。
・重要・典型的な儀礼図をトレース図とともに掲載した。
 

【研究報告】

令和8年2月26日(木曜日)
第2回御殿空間専門委員会において、小粥祐子委員が研究報告「金沢城文化七年竣工二の丸御殿の柱間装飾―唐紙の用例に見る室内意匠の構成―」を行った。

 

イ 御殿を取り巻く庭園等の調査研究―二ノ丸御居間先確認調査―

【事業概要】

藩主の日常生活の場である御居間廻りの南側に広がる御居間先について、辰巳用水により形成された泉水(池・流れ)を対象に、位置・規模・構造等を確認するため、令和4年から6年度にかけて発掘調査を行い、近世後期とみられる白色粘土貼りの池を新旧2基確認した。
その他にも切石積石垣の一部や、寛永の二ノ丸造成以前に遡る可能性のある落ち込み、近代の建物基礎などを検出した。
令和7年度は出土遺物の整理作業(記名・分類・接合)を行った。
また、令和6・7年度において池内部の堆積土や池に貼られた粘土について自然科学分析を実施した。

お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報はお役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?