県議会の議案説明要旨 - 平成13年12月3日 - 12月補正予算の概要について

◎  12月補正予算の概要について

さて、今回提案をいたしました予算では、国の補正予算に対応する経費以外にも、九月議会以降における事業の進捗や情勢の進展などにより県政執行上、現時点における対応が必要不可欠なものを計上したところであります。

まず、能登空港につきましては、平成十五年七月の開港に向け順調に工事が進捗しておりますが、各航空会社からの就航表明につきましては、これからが正念場であり、航空各社への就航要請活動をより一層強化するほか、空港の需要拡大等について地元市町村や関係団体とともに引き続き取り組むこととし、所要の予算を計上しているところであります。

小松空港につきましても、先の米国同時多発テロの影響により、搭乗率が落ち込んでいる沖縄便の利用促進策を講ずるとともに、これまで以上に厳重な警戒態勢を整えるため、北陸エアターミナルビルが設置する手荷物用検査機器に対し助成することとし、旅客の安全確保に努めてまいりたいと考えております。

平成十五年八月に開催される「世界ジュニアカヌー選手権大会」及びそのプレ大会として来年七月に開催される「カヌーワールドカップ第五戦」につきましては、現在、小松市及び県カヌー協会と連携を図りながら諸準備を進めているところでありますが、今般、大会で利用される競技施設等の整備計画がまとまったことから、競技運営に必要な決勝タワー及びカヌー艇庫の整備に着手することといたしました。

また、介護保険制度のサービス基盤の充実を図るため、特別養護老人ホーム等の整備に対し助成するほか、民間社会福祉施設における職員の業務軽減と利用者の処遇向上を図るための機器整備に対しても支援することといたしております。

このほか、子どもたちが昆虫とふれあい、生き物や自然の大切さなどを体験を通じて学ぶ機会を提供するため、ふれあい昆虫館に野外学習舎を整備することといたしました。

繰越明許費でありますが、年度末までの限られた期間に工事を完了させることが困難な事業について、今回の補正予算に計上することにより、年度を超えての標準工期の設定による良質な施工を担保するとともに、年度末・年度始めの端境期での切れ目のない事業展開による公共事業の平準化を図るものであります。

職員の給与改定につきましては、先の人事委員会勧告を尊重の上、勧告どおり実施することとし、昨年に引き続き職員費は減額計上となったところであります。

 

以上

●目次に戻る ●前へ戻る ●次へ進む