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更新日:2010年4月20日

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旧杉原(助五郎)家住宅・旧織田(末一)家住宅

旧杉原(助五郎)家住宅(1棟)

元治元年(1864)大久保政吉造  
石川県
(石川県立白山ろく民俗資料館管理  白山市白峰リ30)

 

 旧杉原(助五郎)家住宅

県指定文化財  昭和59年1月31日指定

 

原家は、嶋村(近代の白峰村字桑島)の東島にあって、近世には村の組頭を勤めていた。この住宅は、ダム建設による水没のため、昭和53年(1978)に現在地に移築されるまでは、杉原家の住宅として使用されており、創建当時の姿をよく残している。主屋は、切妻造り3階建、妻入り、栗の榑板葺で、間取りは、加賀型農家の間取りの表側に、1連の座敷などを付け加えた形である。1棟としては県下最大規模の民家で、建坪約436平方メートル、総床面積約1136.3平方メートル、棟高約12メートルに及ぶ巨大なものである。客室には、京畳が用いられており、地内子(小作人)が使った「下の居間」は、「上の居間」よりも床を9.5センチ低く造る。それぞれに大きな囲炉裏があり、越冬用の食糧を貯蔵する大きな石ムロもある。2、3階は、かつての養蚕用の部屋で、柱間ごとに通風窓があるが、現在は物置などになっている。冬には3メートルを越す積雪があるため、構造部材は太く頑丈で、屋根葺き替えや雪下ろし用の大梯子や、外壁の土蔵造りとともに、この地方の農家の特色となっている。
昭和60年「石川の文化財」より

 

旧織田(末一)家住宅  (1棟)

明治時代初期  
石川県
(石川県立白山ろく民俗資料館管理  白山市白峰リ30)

 

旧織田(末一)家住宅

県指定文化財  昭和59年1月31日指定


田家は白峰村字白峰の商家で、生活必需品などを販売し、後に製糸業も営んだ。この住宅は、明治38年(1905)に他所から移築され、山村の店舗建築として昭和54年(1979)頃まで使用されており、その後、白峰村へ寄贈され、昭和55年(1980)に石川県が寄付を受けて石川県立白山ろく民俗資料館敷地内に移築した。南加賀型の農家を商店に改造しており、棟に近い通りで間取りを2分し、表側に土間・広間・居間などをとり、裏側に勝手・茶の間納戸などを並べた型式の農家を、街道沿いの商家にふさわしく平入りとし、表側の諸室を店構えに変えて、裏側にも畳敷きなどをとっている。2階、3階は、かつて養蚕のための作業場に用いられた板張りの広間であったが、現在はいくつかに仕切られて物置などに用いられ、表側には、明るい窓をとり、畳敷きの部屋も設けられている。
昭和60年「石川の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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