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更新日:2021年8月10日

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旧高田家住宅・旧山川家住宅  主屋・土蔵

旧高田家住宅  (1棟)

江戸時代中期  
金沢市  金沢市湯涌荒屋町35-1(金沢湯涌江戸村)

旧高田家住宅

県指定文化財 昭和47年1月25日指定

の建物は、もと石川郡河内村にあった山村農家を、昭和42年(1967)に江戸村へ移したものである。間取りは、広間型3間取りであるが、広間の前後が、かなり古い時代に改造されており、規模も当初とくらべて一回り大きくなっている。構造は木造、平屋建、屋根は茅葺で、前面は大きな妻をもつ入母屋造りの妻入り、後方は寄棟とし、下屋庇は木羽葺、小屋組は合掌とし、柱は野面石の上に建て、釿仕上げである。土間の表構えや、馬屋の当初の形は不明であるが、現状よりも梁は低い位置にあり、広間境の右手の柱間は壁で閉ざされていた。広間裏の2室は、当初は棟通りに壁で仕切られていて、奥行も2間であった。ナンドと広間境も、もとは片壁の納戸構えになっており、当初の広間は土座であった可能性がある。建立年代は、江戸初期と伝えられるが、様式的に見て江戸中期の早い時期と推定される。加賀地方で最も古い部類に属する民家として貴重な遺構である。
昭和60年「石川の文化財」より

旧山川家住宅  主屋・土蔵(2棟)

江戸時代末期  
金沢市  金沢市湯涌荒屋町35-1(金沢湯涌江戸村)

旧山川家住宅 主屋・土蔵

 県指定文化財  昭和47年1月25日指定

と金沢市竪町にあった古い商家で、昭和37年(1962)類焼して屋根の1部を焦がしたが、同42年(1967)に江戸村へ移築された。様式は、木造2階建、大屋根が、木羽葺石置き屋根、切妻造り、平入り、下屋庇が桟瓦葺。通り庭式で、金沢町家の典型的な細部を備えており、正面通りに面して2階建の土蔵が並んでいる。主屋の外観は、3階建に見えるが、これは、店の間に天窓がついていることによる。山川家は、初代甚兵衛が、天保年間(1830~44)に石川郡割出村から分家して、金沢の竪町に「割出屋」の屋号で蔵宿・米仲買商を営んでおり、この住宅は、安政年間(1854~60)の建設といわれている。内部の座敷回りに長押をつけない数寄屋風の扱いは洗練されたものであり、茶室「通楽庵」も、2畳台目のすぐれた意匠である。また2階奉公人部屋も、よく当時の生活習慣をうかがわせる。
昭和60年「石川の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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