県議会の議案説明要旨 - 平成18年2月6日 - 1 いしかわの個性を活かした交流人口の拡大

◎  主な施策の概要について

1 いしかわの個性を活かした交流人口の拡大

第一は、「いしかわの個性を活かした交流人口の拡大」についてであります。

本県における交流人口の拡大を図る観点から、「新ほっと石川観光プラン」に掲げた目標の達成に向け、本年度設置した「観光創造会議」や観光総合プロデューサーの意見も踏まえ、総合的な事業展開を図ってまいります。

国内からの誘客につきましては、北陸新幹線の開業も視野に入れ、本県の魅力や優れた観光素材を戦略的、かつ効果的に情報発信し、「三大都市圏誘客一千万人構想」の実現に向け、積極的な取り組みを進めてまいります。そのため、三大都市圏等の旅行代理店における旅行商品化の働きかけなどを継続して行うとともに、市町や温泉地などが一体となった個性的、魅力的なまちづくりの取り組みや温泉旅館等が実施するユニバーサル・デザイン推進のための整備などについても支援していくこととしております。

本県を舞台とした映画「釣りバカ日誌」につきましては、本年五月から六月にかけて県内各地でロケが行われることとなっており、近日中にはマドンナ役を含めた出演者も決定されると聞いております。映画の全国上映に向け、三大都市圏の旅行代理店のパンフレット等に石川県の特集記事を掲載し、旅行商品化を働きかけるほか、首都圏において石川の魅力を紹介する街頭キャンペーンを開催するなど、映画を通じて本県の知名度の向上に努めてまいります。映画の上映後についても、継続して、観光誘客による経済効果など地域の活性化に大いに寄与するものと期待しており、本県といたしましても、ロケに対する支援など、出来る限りの協力をしてまいりたいと考えております。

我が国の伝統的工芸品やその関係者が一堂に会する業界最大のイベントである「伝統的工芸品月間国民会議全国大会」が、本年十一月上旬、小松、金沢を主会場に開催されることとなっております。併せて、「いしかわ伝統工芸フェア」の開催による相乗効果にも期待しており、本県の伝統的工芸品の技と魅力はもとより、豊かな観光資源と物産を全国にアピールする好機でもあることから、関係団体と連携し、伝統工芸王国にふさわしい大会となるよう、積極的に支援してまいりたいと考えております。

海外からの誘客につきましては、日中観光交流年である本年を、中国江蘇省との友好交流を更に深める契機とすべく、「二〇〇六年日中観光交流記念事業」を展開することとしており、訪問団の相互交流を通じて、観光交流の発展を図るほか、小松・上海便の利用促進にもつなげたいと考えております。また、今年度誘致した韓国に加え、来年度、新たに米国の高校生の本県への修学旅行が決定したところであり、引き続き、海外からの修学旅行の誘致に積極的に取り組むこととしております。台湾からの誘客についても、現地での広報や旅行代理店へのセールスなど、本県の認知度向上に向けた情報発信に取り組んでまいります。

今年度内の策定を予定している「国際化戦略プラン」につきましては、本県の国際化をより一層進めるため、「交流人口の拡大」と「多文化が共生する交流社会づくり」を基本方針とし、特色ある自治体外交や多様な国際交流、国際観光を推進することとしております。

 

以上

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