県議会の議案説明要旨 - 平成15年9月18日 - 7  良質な社会資本の整備について

◎  9月補正予算の編成について

7  良質な社会資本の整備について

次に、良質な社会資本の整備についてであります。

北陸新幹線につきましては、七月二十五日、自民党整備新幹線建設促進特別委員会において、平成十二年十二月の「政府・与党申合せ」に沿って、整備方針の年内の見直しを行うことが決議されたところであります。北陸新幹線にとっては、まさにこれからが正念場であり、年内見直しの実現に向け、関係機関に対し強く働きかけてまいる所存であります。今後とも、一日も早い富山以西・南越までのフル規格による一括認可に向け、沿線各県と連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、最大限の努力をしてまいりたいと考えております。

高速回線を利用したインターネットの高度利用など、近年の情報通信環境のブロードバンド化に対応した情報通信基盤の地域間格差を是正するために、平成十七年度までの集中支援を内容とした指針を昨年度末に策定したところであります。この指針に基づき、今回、先に創設したケーブルテレビの支援も含め、市町村が事業主体となるADSLや光ファイバー等のブロードバンド環境整備に対する本県独自の支援制度を創設することとし、新たな時代に対応した基盤づくりを積極的に進めていきたいと考えております。

また、鶴来町におけるケーブルテレビのエリア拡大や、穴水町における携帯電話の不感地帯解消事業に対しても助成することといたしました。さらには、電子自治体化を単独で推進することが困難な市町村を支援するため、複数の市町村が共同で利用できる電子申請・届出システムの開発・運用にも、引き続き取り組むこととしております。

道路網の整備につきましては、県土ダブルラダー構想の実現に向け、金沢外環状道路・珠洲道路・輪島道路・河北縦断道路・南加賀道路等の整備を促進してまいります。なお、平成十一年度より整備を進めてまいりました主要地方道金沢小松線の辰口橋は、年内に完成、供用できる予定であります。

また、県都金沢において、北陸の広域中枢機能の集積地として質の高い都市空間と賑わいを創出するため、中核的業務機能を有する民間企業が都心軸沿線に立地した場合に、公共的通路などの建設費等の一部を助成する制度を創設いたしました。

兼六園のマツを主とする名木や老木は、永く後世に引き継ぐべきかけがえのない財産であり、これまでも適正な維持管理に努めてきたところでありますが、本年六月、園内で初めて松枯れを引き起こすマツノザイセンチュウが確認されたため、学識者や専門家の方々の指導助言を得ながら、緊急の保全対策に取り組むことといたしました。今後とも、特別名勝庭園としての兼六園の保全には、万全を期してまいる所存であります。

持続的発展に向けた農林水産業の基盤づくりにつきましては、県産食材のブランド化戦略の策定に取り組むとともに、有名ホテルや専門店等とタイアップしたレストランフェアや県産食材キャンペーンの開催など、首都圏を中心とする販売促進対策を展開することとしております。

また、国の米政策改革への対応については、米政策検討会での議論の結果を踏まえ、良質米産地としての地位向上を目指した売れる米づくり、認定農業者の拡大など担い手の育成、新たな生産調整方法の導入などを今後の本県水田農業の基本的方向とし、来年度以降の具体的な施策について検討をしているところであります。

 

以上

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