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更新日:2010年4月5日

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県議会の議案説明要旨 - 平成16年9月15日 - 4 市町村合併、行財政改革、三位一体の改革について

◎  県政の諸課題について

4 市町村合併、行財政改革、三位一体の改革について

市町村合併につきましては、地方分権の担い手にふさわしい行財政基盤を有する基礎自治体の形成を目指して進められてきたものであり、本年三月一日には、本県における平成の合併第一号として「かほく市」が発足したのをはじめ、十月一日には、新市「七尾市」が誕生することとなっております。また、来年二月一日の「白山市」及び「能美市」、三月一日からの「中能登町」及び「能登町」誕生に向け、関係市町村から合併申請がなされており、今議会に関係議案を提出しているところであります。さらに、去る九月十三日には、「宝達志水町」及び新町「志賀町」の二地域において合併調印式が行われたところであり、その他の地域においても、現在、協議が大詰めを迎えております。 

県としては、県内各地域の市町村合併が円滑に行われるよう、引き続き、必要な人的・財政的支援を行うとともに、合併後のまちづくりについても支援をしてまいる所存であります。なお、今議会には、「能登町」設置に伴い、同町が属する郡の区域、名称に係る議案を併せて提出しております。 

行財政改革については、現在、新行財政改革大綱に基づき各種の取り組みを着実に進めているところであります。しかしながら、大綱を策定して以降、地方分権への流れがより本格化し、これまで以上に自立した行財政運営が求められてきており、特に、三位一体の改革の進展による税源移譲、国庫補助負担金の廃止・縮減、地方交付税の見直しなど、本県の行財政を取り巻く環境が大きく変化をしていくことが見込まれます。また、先の県民ニーズ調査においても、行財政改革に対する県民の関心は非常に高いものがありました。 

このような状況から、本県における行財政改革の取り組みを一層加速させていかなければならないと考えており、より質の高い県民サービスのあり方や県行政の守備範囲についても改めて検討するとともに、財政の健全性維持の観点から、更なる効率化を目指すこととしております。今後、大綱の基本理念を踏まえつつ、県勢発展の方向を展望し、また、県議会の公社・外郭団体等特別委員会をはじめとする様々なご意見も頂きながら、大綱の改定も視野に入れ、行財政改革の取り組みを拡充、強化してまいりたいと考えております。

職員の退職時特別昇給制度については、国の措置を踏まえ、既に八月から廃止をいたしました。さらに、民間有識者で構成する特別職の退職手当に関する懇話会も、近く立ち上げ、今年度内の見直しに向けたご意見をいただくこととしております。 

三位一体の改革については、先般の全国知事会議において、平成十七、十八年度における三兆円規模の税源移譲に見合う国庫補助負担金廃止の具体案等について取りまとめ、八月二十四日、小泉内閣総理大臣に地方六団体の総意として提出したところであります。 

全国知事会議では廃止すべき国庫補助負担金の選定を巡って、深夜におよぶ激論が展開されましたが、小異を捨てて大同につくという観点でこの改革案を取りまとめたことは、極めて意義深いものと考えております。素案の策定から深く関与してきた私としては、この改革案が、地方の財政面での自立度を高め、地方分権を基本理念とした我が国の新しい行財政体制の確立に向けた、新たな一頁を開く礎になるものと確信しております。 

政府においては、この提案を真摯に受け止め、誠意をもって地方六団体との協議を進め、平成十七、十八年度の改革を着実に実施することはもちろんのこと、平成十九年度以降も含めた改革の全体像を速やかに明らかにし、地方分権の本旨にかなった改革を行うよう強く求めていきたいと考えております。 

去る七月、本年度の普通交付税の額が決定いたしました。臨時財政対策債を含めた実質交付税が前年度と比較し、十二%、二百二十六億円減少するというものでありました。本県のみならず、全国のほとんどの地方自治体で大幅な減額となっており、あらためて現在の地方財政が置かれている厳しい状況を示したものと言えます。一方、県税収入については、景気の回復基調を受け、法人関係税に明るさが見えるものの、なお、予断を許さない状況であります。また、これまでも申し上げてまいりましたが、本県は、国の景気対策に呼応し、全国的にも最高水準の公共投資を維持してきたことにより累増した県債の償還が本格化するなど、かつてない厳しい財政運営を強いられております。 

このような状況の中で、将来にわたり健全財政を維持しつつ、県民の皆様方のご期待にお応えしていくためには、行財政改革の徹底と事業の選択と集中に努めることが何よりも肝要であり、全庁一丸となり取り組んでいく所存であります。

今後とも、議員各位の一層のご指導とご協力をお願いいたします。 以上をもちまして、私の説明を終わりますが、なにとぞ慎重ご審議のうえ、適切なるご決議あらんことをお願いいたします。  

 

以上

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