県議会の議案説明要旨 - 平成16年9月15日 - 4 石川型健康福祉社会の構築について

◎  9月補正予算の編成について

4  石川型健康福祉社会の構築について

第四は、石川型健康福祉社会の構築についてであります。

二十一世紀を担う石川の子どもたちが、健やかに生まれ、育つことを願い、そのための環境づくりを進めていくことは、現在に生きる私達に与えられた大きな使命であります。このような認識のもと、現在、「新いしかわエンゼルプラン」の策定に鋭意取り組んでおり、県内外の有識者による「石川の少子化を考える懇談会」や県内各界各層の方々による「策定委員会」において幅広い議論を重ねております。また、現在子育て中の方々やこれから子育てをされる方々の生のご意見も積極的にうかがっており、こうした様々なご意見等を踏まえ、今後、国に対する提案や実効的なプランの策定を進めていくこととしております。

さらに、企業関係者や勤労者、地域住民の方々を対象に、仕事と育児の両立を支援する必要性などについて、県民の理解を深めるシンポジウムを開催することといたしました。

なお、新エンゼルプラン策定に先行し取り組んでいる不妊治療費助成制度につきましては、順次、申請を受理しているところであり、小児救急電話相談事業につきましても、今月十一日の土曜日から開始したところであります。

子ども虐待対策についてであります。本年四月に、虐待の定義の見直しや通告義務の拡大などを内容とする「児童虐待の防止等に関する法律」の一部が改正されました。また、本年中には、児童相談の一般的な窓口を市町村とし、県は困難事例への対応や市町村の後方支援に当たることなどを内容とする「児童福祉法」の改正が予定されております。このような状況を踏まえ、市町村と児童相談所の連携体制の見直しを図るとともに、関係機関で広く活用されている「子ども虐待防止ハンドブック」の内容を改訂し、関係者に幅広く周知を図るなど、虐待防止対策の一層の充実に努めることとしております。

介護保険につきましては、国において制度の見直しの議論が進んでおり、先般、今後の制度全体を予防重視型システムへ転換していくことなどの方針が示されたところであります。県としては、国の議論の推移を注視しながら、平成十八年四月からの「県長寿社会プラン」の改定に向けた準備に着手することといたしました。

また、近年、社会問題となっている高齢者の虐待に関しましては、全国に先駆け「高齢者虐待問題対策検討会」を設置し、早期発見やその後の対応に向けたネットワーク体制の構築など総合的な対策を検討してまいりたいと考えております。

 

以上

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