県議会の議案説明要旨 - 平成16年9月15日 - 7 良質な社会資本整備について

◎  9月補正予算の編成について

7  良質な社会資本整備について

次に、良質な社会資本の整備についてであります。

のと鉄道の穴水・蛸島間につきましては、苦渋の選択ではありましたが、平成十七年三月をもって廃止し、バス転換を図ることとなった旨、当初議会で申し上げたところであります。廃止後の地域住民の交通確保に関しては、利用者代表や沿線市町等からなる「バス転換協議会」においてきめ細かな検討がなされ、八月に具体的なバスの運行方策が取りまとめられました。その内容は、穴水・珠洲間に三つの運行路線を設定し、朝夕の通勤・通学時間帯の利用状況や地域の要望等を踏まえ、既存ダイヤを含め運行本数を九十五本とするというものであります。また、病院経由や学校への延伸等をはじめ、快速バスの運行、高齢者・身体障害者等に配慮したバリアフリー対応車両の導入なども盛り込まれております。県としては、来年四月からのバス運行が円滑に実施され、鉄道に劣らない利便性が確保されるよう、バス購入等の助成や試験運行を行うなど準備に万全を期してまいりたいと考えております。 

 また、廃止後の駅舎等に関しては、利活用できる駅舎、駅前広場、線路敷といった施設の整備について、沿線市町等とともに検討を行っているところであります。さらに、穴水駅を含めた主要四駅周辺については、今回、国の全国都市再生モデル調査事業を活用し、関係市町とともに活性化のための幅広い検討調査を行うこととしております。

北陸新幹線につきましては、来年度国家予算の概算要求の中で、整備新幹線全体の予算として、本年度を十二・五パーセント上回る七百七十二億円の要求がなされております。新規着工区間については、去る六月十六日、与党案の政府への申し入れがなされたところであり、これを受け、近々、政府・与党整備新幹線検討委員会が設置され、年末の予算編成時までに結論を得るべく検討が行われるものと承知しております。引き続き、沿線各県と連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、最大限の努力をしてまいりたいと考えております。 

道路網の整備につきましては、県土ダブルラダー構想の実現に向け、引き続き金沢外環状道路・珠洲道路・輪島道路・河北縦断道路・南加賀道路等の整備を促進してまいります。また、本年一月の大規模な落石により通行止めとなっている山中町の国道三百六十四号大内道路については、災害復旧事業により早期の完成を図ることといたしました。  

 

以上

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