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更新日:2014年2月6日

美川のおかえり祭り・小木とも旗祭り

美川のおかえり祭り

所在地  白山市(旧美川町)
(藤冢神社奉賛会  白山市)

美川のおかえり祭り

〔台車を曳く様子〕
県指定無形民俗文化財  平成13年12月25日指定

美川のおかえり祭りは、白山市美川南町にある藤冢(ふじつか)神社の春祭りで、5月の第3土曜日・日曜日に行われる。その起源は明らかではないが、本吉町奉行所の御用留にみえる文化8年(1811)の「御旅祭礼」の記事が、初出の資料である
藤冢神社は、旧美川町の10町(南町・中町・北町・新町・永代町・今町・神幸町・浜町・末広町・和波町)の産土神として知られている古社である
祭りの形態は、神輿が、神社から1kmばかり東北方にある高浜の御旅所まで全町を渡御し、その夜は1泊し、翌日の夜におかえり筋にあたる町内を通って翌朝の未明に神社へかえるものである。
この御輿の先導となるのが13基の台車(だいぐるま)とラッパを吹奏する青年団員で、ラッパの吹奏は昭和初期に在郷軍人が神輿を担いでいたときの名残である
台車は3輪の曳山で、美川仏壇の技術の粋を集めたものであり、京都祇園の山鉾にならって始めたものといわれる。10町が11基(新町は東・西各1基)を所有するほか家方組(家屋の建築等に関わる職人)・船職組(もとは船大工、現在はいわゆる大工職)がそれぞれ1基を有するものである。
その運行には町内の住民があたり、前日(宵宮)には、「ギーギー」と呼ばれる台車の整備作業などを行い、5月第3土曜日(本祭り)は早朝から祭り囃子も賑々しく、車輪をきしませながら、全町をまわって、御旅所へ到着するのは夜になる。翌第3日曜日(裏祭り)の夜にはおかえり筋の町内を通って神社へ向かう。10町が毎年1町ずつ交替でおかえり町となって神輿を迎えるのである。町内では神燈(提燈)をかかげて家を開放し、親類縁者をはじめ知人等を招いて盛大なる供応をする。台車や神輿の者への接待はいうまでもなく、往時は行きずりのものにもふるまったという。
祭りにあたって多数の台車が御旅所に赴いて神祭の中心となる点や、台車の人形を神聖視する習俗などは、日本の曳山祭礼の特色をよく伝えるものであり、一方、おかえり筋の町が毎年交替して御旅所から帰還の道中の所役にあたる慣行は、この祭り独特のものといえる。
以上のように、美川のおかえり祭りは、近世期に北前船の港町として繁栄した本吉町(旧美川町の以前の名称)の伝統を伝えるとともに、民俗学的にも貴重な祭礼行事である。 

小木とも旗祭り

所在地  鳳珠郡能登町字小木
(小木祭礼委員会)  

 小木とも旗祭り

 〔御座船を先頭に小木港を巡航するとも旗〕
県指定無形民俗文化財  平成18年4月7日指定

「小木とも旗祭り」は、鳳珠郡能登町の西町にある御船神社の春祭りである。御船神社は、旧内浦町の8地区(小木・越坂・白丸・新保・長尾・市ノ瀬・四方山・立壁)の総社として仰がれている古社である。
明治初期頃まで全盛を迎えていた北前船が祭りを祝うため、船の艫に船名を書いた旗を立てていたのをまねて、小舟の中央に船名を書いた旗を立てたのが起源であるとされ、明治32年には春祭りとして「とも旗祭り」を行っていたと伝わっている。
祭りの形態は、宵祭りは夕方より神社において氏子総代等の参列のもとに奉仕される。一方、町内ごとに子供達が作製してきた「とも旗」をこの日の早朝に起こして伝馬船に立て、小木港内を巡航する。本祭りは、早朝、前日と同様に「とも旗」を起こして港内を巡航し勢揃いをする。一方、午前8時すぎから各地区では神輿の渡御があり、午後3時すぎに庄崎の浜から御座船に乗り、とも旗船が一列になって随従し小木港内を巡航する。これが春祭りの最高潮となるところから「とも旗祭り」と呼ばれるようになったのである。「とも旗」とはタンジャクという造花をつけた紙製の大きな幟である。神輿の海上渡御のとき、この「とも旗」を立てた多数の伝馬船が神輿の御座船の後に随従する。午後5時ころに接岸し、町内をとおり参道へ出て入り宮するものである。
「とも旗祭り」は、小木地区は港町であり、漁業の町であることから祭礼においても陸上だけでなく、海上にも神幸を仰いで海の安全と豊漁を期そうとしたものである。神輿の海上渡御により、高さ約30mの長大な「とも旗」を立てた船が多数供奉するのは小木地区の他に類例がなく、その「とも旗」を子供達が数ヶ月をかけて作製し、船に乗り込んで供奉するところが特徴である。また、数ヶ月かかる「とも旗」の作製過程において、小木地区の子供達が集団活動により、手作業による作製工程や地域的な要素を教わる場となっていることも特質すべき点である。
それが伝統を伝える地方色豊かな祭礼行事として民俗学的に貴重である。

 

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

Email:bunkazai@pref.ishikawa.lg.jp

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