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更新日:2016年3月25日

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金沢の金箔製作用具・真成寺奉納産育信仰資料

金沢の金箔製作用具(332点)

江戸時代末期~近代
金沢市


金沢の金箔製作用具
重要有形民俗文化財  昭和46年12月15日指定

現在の金沢は、日本唯一の金箔生産地である。それは、仏壇・仏具から襖・屏風その他の伝統工芸の需要が多かったからである。大正初期の箔打機の導入により、工程が、いくらか機械化されたため、旧来の用具類のなかには不要に帰したものも少なくない。この資料は、それらをも収集したもので、内訳は、上澄関係116点、打紙・切紙関係44点、箔打関係101点、箔移し関係62点、その他9点で、合計109種332点である。
金箔の原料は銀・銅を加えた金合金で、炉茶碗・金流し台で製し、これを金床の上で延槌で叩いて帯状とし、2寸角の小片に切り、延金とする。延金を、4寸2分角の澄打紙に載せ、約200枚重ね、上下に紙を30枚重ね袋革で覆い、乳革で留め、石場に載せ、主槌と対面する向槌で、打紙一ぱいにひろげる。これと同様の作業を4回重ねて打上澄とし、最後に6寸3分角に截包丁で切り、仕上澄とする。
この収集は、金箔製作の全工程にわたる用具をとりまとめ、質量ともに完備し、職能の一様相を示すものとして重要である。
昭和60年「石川県の文化財」より

真成寺奉納産育信仰資料(966点)

江戸時代末期~現代
真成寺  金沢市東山2-25-73

 

真成寺奉納産育信仰資料
重要有形民俗文化財  昭和57年4月21日指定

日蓮宗真成寺は、正保4年(1647)に小松に創建され、その後金沢に移り、13年間仮寓の後、寛文11年(1671)に現在地に建立され、以来「鬼子母神さん」の愛称で親しまれている。
同寺所有の産育信仰資料は、祈願の折に奉納されたもので、966点が国指定を受けた。内訳は、着物類286点、柄杓223点、履物97点、よだれかけ22点、かわらけ13点、絵馬58点、提灯237点、人形7点、千羽鶴23点である。
主な資料の特色をあげると、着物類は授子・安産祈願の成就や、虚弱児が丈夫になった御礼のための奉納で、しばらく鬼子母神像に着せておく。端ぎれをもらい集めて作った百徳着物、背中から魔が入るのを防ぐ背守着物、石榴紋付着物などがある。柄杓は授子祈願、逆に底抜柄杓は流水願い。よだれかけは百日咳、かわらけは耳病治癒祈願。数多い絵馬・提灯は鬼子母神に因んで石榴絵が多い。
これらの資料は質量ともに完備し、保存状態もよく、地域の産育習俗の時代的推移を研究するのに貴重である。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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