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更新日:2020年2月14日

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真脇遺跡出土品・雨の宮古墳群出土品

真脇遺跡出土品  (1412点)

縄文時代前期~後期
能登町
能登町立真脇遺跡縄文館  鳳珠郡能登町字真脇48-100

県指定文化財  平成2年3月22日指定

 

考古資料は、国指定史跡真脇遺跡の特色を示す代表的出土品である。縄文時代前期初頭から晩期末までの約4000年間にわたって整然と堆積した各期の生活層から出土した土器群は、土器研究の基準資料として極めて価値の高いもので、文様技法や造形的にも本県の縄文土器を代表するものである。特に前期層出土の彫刻柱は、全国でも類例のないものであり、後期の土製仮面や晩期の巨大木柱根、他の土製品、石製品などとともに、縄文人の精神活動を研究する上で貴重である。また、前期後葉から中期前葉にわたる生活層から出土した多量のイルカ骨は、石器のささった骨や解体痕のある骨を含むなど縄文期の生業を示す資料であり、自然遺物とはいえ真脇遺跡の得がたい重要性を最も特徴づけるものである。このように、本考古資料は、縄文遺跡出土資料としては豊富さと内容において他に比類のないものであり、縄文文化を総合的に研究する上で欠くことのできない重要資料としてその学術的価値は極めて高い。平成3年6月21日に員数1631点のうち219点が重要文化財「石川県真脇遺跡出土品」に指定された。

 

雨の宮古墳群出土品 (35点)

古墳時代前期、中期
中能登町
中能登町ふるさと創修館  鹿島郡中能登町一青こ部19-1

 

県指定文化財  平成18年4月7日指定

 

の宮古墳群は、邑知地溝帯を眼下にみる眉丈山、通称「雷が峰」を中心とする屋根筋上に位置しており、大型の前方後方墳、前方後円墳各1基と円墳など34基で構成される。能登地方における古墳文化の発展を示す重要な古墳群であることから、昭和57年10月12日に国の史跡に指定されている。雨の宮1号墳は、全長約64メートルの前方後方墳であり、2段に築成された墳丘に葺石を施す。第1号埋葬施設は、全長6.2メートル、幅約80センチの割竹形木棺を内蔵する全長7.2メートル、幅約2メートルの粘土槨をもつ。粘土槨の内部から、銅鏡1枚、腕輪形石製品19点を含む石製品、武器(銅鏃55本、鉄鏃74本、鉄刀・鉄剣など21振)、武具(短甲、持ち盾)、農工具など、種類、量とも豊富な副葬品が出土している。特に、呪術的色彩が強いとされる腕輪形石製品と、軍事力の象徴とされる銅鏃、鉄鏃の大量副葬、方形板革綴短  甲の出土は、近畿地方以外では類例が少ない。また、墳丘の裾部3箇所において、壺、高坏などの土師器が出土しており、葬送儀礼に用いられたものと推察される。本古墳の築造年代は、古墳時代前期後半(4世紀中頃~後半)と考えられる。雨の宮36号墳は、直径約11メートルの円墳と考えられ、埋葬施設から鉄剣、刀子、勾玉など35点が出土している。築造年代は、古墳時代中期中葉(5世紀中頃)と考えられる。このように、雨の宮1号墳出土品は、古墳時代前期に畿内などと交流を行いつつ、能登地方の政治・軍事を掌握した首長層の葬送儀礼の実態を、また、雨の宮36号墳出土品は、古墳時代中期の葬送儀礼の一端を、それぞれ示す重要な学術的資料である。雨の宮1号墳出土品は平成20年7月10日に重要文化財「石川県雨の宮一号墳出土品」として指定された。 

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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